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長い感想

100文字では足りなかった時に

ホームゲームをうっちゃって、中村俊輔の「俊輔性」を確認してきた

Jリーグ サッカー

Jリーグ好きなので週末はいそいそとサッカーを見に行く春です。まだ、だぞーんには加入しておりませんが。

 

で、3/18の週末は、日産スタジアムではマリノスvsアルビレックス新潟IAIスタジアム日本平では清水vs鹿島という、わたくしがご贔屓にしているクラブがふたつともホームゲームを行っていたのですが、なぜか私は神戸にいました。ノエビアスタジアムヴィッセル神戸vsジュビロ磐田中村俊輔を見に行ってた。

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中村俊輔は、ヤマハの人になってもやはり中村俊輔でした。

 

まぁ俊輔見るには本当はヤマハに行くのが順当*1なんですけど、同行する人の予定とか、待ちきれねえ!とか、ヤマハス小さいから私のような野次馬じゃなくてジュビロサポさんが優先だよなとかノエビアスタジアムは見やすくて好きだとか色々あってこの日になった。マリノスは今期、ホームゲームに行くと先着ですごいかわいくて収集癖を刺激するピンバッジを配っているのでホームゲームできるだけ行きたいんですが、まぁこういうこともあります。

 

だぞーんに入っていないので、今期は基本、見に行っていない試合以外はいまいち何が起こっているのかよく分からないんですね。で3節終わった段階でも見ていない対戦相手はスタメンもいまいち分かってない状態。まぁ、だぞーんに入っている友人たちに聞いても、ダイジェスト番組がしょぼいらしく見てもいまいち他チームがどういう状況か分からなくて不満らしいんですが…。ほんと、スカパーさんを切ったJリーグはばかもんだ。それはともかく。

だぞーんに入ってない私は、ああスタメンで出てるなとかルヴァンは出ないのだなとか、まぁその程度の俊輔情報しか入っていない状態で遠隔地のアウェイ・アウェイゲーム*2を見に行ったわけです。あとはでかそうなことでおなじみ #chinkodekasou - Twitter Search の川又ね。

私の脳内では、俊輔から絶妙な位置に落としたパスを川又が押し込むという夢のような攻撃体制を想像しているのですが、そんな2013マリノスの俊輔とマルキーニョスのイチャイチャした攻撃のようなものがまた見られるか、はたまた、そもそも気難しいダブりの転校生*3は無事に新しいクラスに馴染めるのかという母心の目線というか、そういうしょーもないことを杞憂しながら新幹線に乗り込んだ。

 

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ノエビアスタジアムは駅から近いし設備は整ってるしでイイですね。
最近は芝生問題も言われなくなりましたが、ハイブリッド芝生導入の件は進んでいるんでしょうか。進むといいですね。そうすると日本中の「見やすいけど芝生が…問題」が解決の方向に向かうといいな*4

 

特定の選手目当てでアウェイ・アウェイ観戦というのは、実は割とリスキーだったりします。どんだけ便利な場所でも遠征旅行はある程度事前に準備が要る、でも選手のスタメンが発表されるのは試合の当日です。だから意気揚々と出かけたらお目当てが出てなかった、なんてことは普通にありうるわけです。
現に、数年前にユングベリ目当てに清水まで出かけた時、実は1度めはユングベリ出てなかった笑。で、現地で知り合ったしみサポさんに次の次の試合なら出るんじゃないかなという情報を聞いてもう一度足を運んで、そんでまんまと清水の虜になったわけなのですが、まぁそうやって虜になるものが増えるのはそんなに悪いことでもなかろうよ*5、ということで楽観的な気持ちでおりました。まぁもう一つには、前節の試合で俊輔は素晴らしいフリーキック決めてたので、こりゃ期待できるぞー、というのもあったので。俊輔は割とセットプレー一度決まり出すと連続する癖があるんで、コーナーサイドに近い席に陣取って待ち構えることにしました。

 

対戦相手であるホーム、ヴィセル神戸は開幕から3連勝、というか去年の半ばからものごっつ調子が良いチームです。イケメン名将・ネルシーニョさんが監督になってからというもの、元々の堅守速攻チームに磨きがかかって「わあネルシーニョのチームだわ、嫌らしいし強いしで…」という大変ムツカシイ相手になっている。ちなみに俊輔が大躍動した2012、13年の樋口・中村マリノス*6は、当時ネルさんが監督だった柏に全くひとつも勝てませんでした。勝てないどころかぽろっぽろだった。俊輔が司令塔になるサッカーと、ネルシーニョさんの作る、バイタルを狭くして2ラインが”分厚い壁”のようになってラインを上げていつの間にか相手陣内に侵入して脅かすサッカーは、正直相性が悪い。俊輔は基本的には自分が好きな場所に居たいファンタジスタタイプの選手ですし、ある程度遠い相手に素晴らしいパスを送れることが彼の強みですが、ネルさんの布陣だと、バイタルが狭くて俊輔のプレースタイルの良いところが活きないことが多いんですよね…。

 

まぁ、名波ジュビロがそこまで俊輔一辺倒のチームを作っているわけではないでしょうし、無事にお目当ての俊輔も川又もスタメンだったし、私のお気に入りの大井健太郎おるやんか!とか櫻内も若いけど良いDFなのよ楽しみ!とかカミンスキーいいGKよね!とか、よく分からないなりに楽しみな見どころもあり、ワクワクと前半に突入したわけです。

 

前半、ひどかったなぁ笑。

とにかく俊輔のミスが多かった。他の選手もそれなりにやらかしてはいたんですが。いつもだったらこれ奪取できるだろうよーというプレーが全然ハマらない。それに驚いたのですがパスミス!それも距離が合わないパスミスです。これはですね、おおげさじゃなくてよほど調子が悪い時とか、あとは何かプレッシャーが酷くかかっている時ぐらいにしか彼はパスミスをしないのですが…、お友達とまだ仲良くなれてないんだろうか…。と悲しい気持ちで前半が終わった。正直見どころもあまりなく、これといったチャンス!というチャンスもなかった。むしろ神戸の側がやはり鋭いカウンターでヒヤリとするシーンが3回ほど。私のかつてのアイドル渡邊千真も突っ込んでいってましたが、惜しいことに入らず。ホッとした反面ちょっとがっかりしたりしながら、後半が始まって早々に、割とイージーなミスから失点してしまいます。ガンバから神戸に移籍してきた大森晃太郎が隙を突く動きできれいに決めた。わーこれ、厳しいなぁ…。

 

そしたら何故かすごく後半、ジュビロが良くなったんですよ、それに何よりも俊輔がミスしなくなった*7

で、早い時間に、どうもいまいち前線で空回りしていた川又から小川(航)にFWが交代してからは、小川航の気の利いたポジショニングと運動量で前がかなり躍動するようになって、そっからは俊輔さんはもう八面六臂ですよ。だんだん奥の方まで攻め込めるようになると俊輔さんはFKのチャンスやCKのチャンスを積極的に狙っていきます。

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果敢にサイドに攻め入ってCKを貰おうとして失敗し悔しがる俊輔を激写
そして相変わらず特徴的なフォームのプレースキック

 

セットプレーも前半は少ないうえにあまり精度が良くなかったんですが後半はどんぴしゃのボールをバンバン入れる。惜しいシーンもいくつかありましたが、あと一歩のところで攻めきれませんでした。

残念ながら、イージーミスの失点を取り返すことがないままジュビロは敗戦、ヴィッセルは4連勝となりました。
試合後のジュビロの選手たち全員が悔しい顔をしている様子を見て、お母さんとしては(お母さんではありません)「ああ、ちゃんとクラスに溶け込んでサッカー楽しくて負けて悔しいのね。よかったね」と思ったのでした。

 

勝たせてあげたかったなぁ、というのは、負けた試合を見た帰りにいつも思うんですね。なにしろお母さんなので(繰り返しになりますがお母さんではありません)。
特にこの試合では前半の俊輔の調子の上がらなさを、年齢的な限界なのか、今日たまたま調子が悪いのか、足首の古傷が悪いのか、色んな悪い可能性を考えてしまっていたのですが、後半で打って変わって杞憂を吹き飛ばすような「サッカーたのしーー!」「ちっくしょー勝ちてー!!」なプレーをたくさん見せてくれた俊輔やジュビロの面々を本当に、勝たせてやりたかった。いや私マリノスファンで清水びいきなんですけど、そう思った笑。

この調子で、俊輔をきっかけに私はジュビロのことも好きになるんだと思います。そしてやっぱり彼が老いてもまだ「サッカーたーのしー!」「ぜってー勝ってやる!」という気持ちと美しいプレーを見せてくれていることが、本当にうれしいなぁと思うのでした。やっぱり好きですね俊輔はね。特別です。
彼がマリノスを去るのは本当に寂しいことではありますが、俊輔がどこに行ってもサッカー小僧でサッカー楽しくて、出来ないことを悔しがって負けたのを受け入れがたいような顔をして少しうつむいて歩いている姿を、確認できて良かったと思います。そのために移籍をしたのだろうし。頑張ってほしい。頑張って次こそ勝って、うれしい顔も見せておくれよ、お母さんに(返す返すもお母さんではありませんが)。

 

おまけ

櫻内選手は去年ぐらいからずっと「あの子いいじゃないのよ」と思っていた選手、それと大井健太郎は新潟に居た時に「大井健太郎は嫌らしい選手だなぁ!もう!」と大変買っていた選手です。ふたりとも試合を見る前からお気に入りでした。
実際に2017名波ジュビロの試合を見て、彼らに加えて更に、あらいいじゃないこの子*8、と思ったのはRSBの小川大貴、詰めの甘いプレーもあるにはありますが、攻め気と負けん気がある素晴らしいプレーもたくさん見られました。いいなぁがんばれ。SBって本当むずかしいポジションで、ちょっとのミスが大きな失点につながるし一方でビビって下がってたら事態を変えられない、逆に理性と勇気で攻め込めば大きなチャンスを作ることができるポジションですよね…。

アダイウトンも強力ですね。ただ川又と相性というかイマイチこうまだ仲良くなり切ってない感じがちょっとあったかなぁ。それを言うなら俊輔と8番ムサエフも、いまいちまだ仲良くなり切ってない感じもあった。逆に言えばこの2つのコンビがもう少し良くなるとかなり攻撃が面白くなるかなぁと思います。

 

友達とは、次はなんとかしてやりくりしてヤマハスに行こうねということでまとまった。ユニはそもそも発注が追い付かない状態らしいので、取りあえずタオルマフラーを買いましたよ。タオル地獄!

 

おまけ2

そういえば、タオルマフラーほんと便利だしいいんだけどさ、家にたまっていきませんか。あれどうしてるのみんな。新しくかわいいのあったら買いたいし使ってるうちに糸が引っ張られたりしなしなして来たりはするんだけど、とはいえ古いの捨てるのも忍びないしさ。でも長細いから家でタオルとして使うにはいまいちなのよ。

 

おまけ3

何度もお母さんのような感じになっていますが、実は私の家族はマイナースポーツではありますが元スポーツ選手で、スポーツ選手が、試合の結果や体調や老いとともに日々を過ごしている様子を間近で見てきています。なので、スポーツ選手自身の気持ちは分かりかねるところはありますが、寄り添う家族がどういう気持ちになるのかは知っています。選手の妻と言うのをやっている人の中にはまれに怖くて試合には見に行けないという人もいるようですが、私もその気持ちは知っている。
一方でファンとして「疑似お母さん」の立ち位置はその辺胸を締め付けられる度合いが極小でプレーを楽しめて良いですね笑。スポーツ選手というのは本当に、神様に恵まれた職業だけど、本人も、そして家族や友人たちも、神様に恵まれた分だけ背負うものも多いのだろうと思う。たかがファンで良かった。

*1:野次馬が見に行くならせめて俊輔がお世話になっているジュビロ磐田にお金を落としたいという謎の親心です

*2:磐田にとってもアウェイ、私にとってもアウェイ

*3:俊輔のことです

*4:神戸新聞NEXT|スポーツ|ノエスタ神戸にハイブリッド芝 ピッチ不良克服へ

*5:嫌いなものが増えるのは生きていくのにあまり有利ではありませんが、好きなもんが増える分にはどんどん生きていて楽しくなる

*6:樋口監督は守備から陣形を作る監督で、色々酷い状態だったマリノスは樋口さんのおかげでサッカーの楽しさを取り戻したんですが、一方で攻撃については正直「俊輔とマルキに任せた」みたいなとこはあって、当時サポーターは俊輔をピッチ上の監督と呼びならわしていました

*7:ハーフで名波に手ひどく喝でも入れられたんかしらん、と思ったら、一緒に居た友達が「あ!スパイクが変わってるー!」と気付いた。スパイクの色が変わってて、こりゃスパイク選択間違いかねwwと笑っていたが真相は分かりませんw

*8:なんとなくオカマバーのチーママ風に

連敗でめまいを発症する

Jリーグ 横浜F・マリノス YS横浜 サッカー

週末は、ACLの余波をうけたマリノスが、鹿島アウェイを金曜の夜にやるというので、こりゃ久しぶりにカシマスタジアムに行くチャンス!ということで、午後休をとって言ってきました。そして土曜はJ3開幕戦。

で、どっちも負けちゃって、割とこてんぱんにやられちゃって、しょんぼりしたせいか、日曜はめまいが一日止まらなくて大変だった。いや単に疲れてただけだと思うんですけどね。

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夕闇迫るカシマスタジアム

 

カシマスタジアムは、鹿島神宮のそばにあります。東京で暮らしている私にとって一番楽な行き方は東京駅から直通バスに乗ることなんですが、今回は平日で午後休が何時ぐらいに上がれるか不透明だったのもあって、予約ができず、車で行ったわけです。
カシマスタジアムはたいへん良いスタジアムなんですが、なんせ交通の便が大変です。電車使っていくのはまず止めた方がいい場所、バスや車も、駐車場は潤沢にあるんですが道路の渋滞がひどいんですよね…。おまけにマリノスカシマスタジアムで点が取れない病にこのところ罹患してることもあって、渋滞面倒だしなぁ…と鹿島アウェイ行くのやめとこーとなることが多かったんですよね、でもまぁ平日ナイトゲームなら客もいつもよりは少なかろと思って狙ったんですけど、それでもやっぱり大渋滞であった。

鹿島サポーターは茨城や鹿嶋市あたりにももちろんたくさんいるのでしょうが、実は東京や首都圏にたくさんいるんで、マリノスアウェイ組以上に、車やバスで来てる鹿サポさんが多いんじゃよ…。しかしあれだな、鹿島サポーターは熱狂的な人が多いイメージあるけど、毎回ホームで試合見るたびにあの渋滞と距離を乗り越えていると思うとそりゃ熱狂しなきゃやってられないよな…。

 

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鹿島ゴル裏のビッグフラッグに、理科の筋肉模型のようなのだがなんだよこれ

マリノスのフラッグの可愛らしさと比べると笑う

 

まぁ渋滞の愚痴はこのぐらいにして、試合展開は、正直、鹿島ペースになっちゃってましたね…。マリノスは攻撃の中心である斎藤学を怪我で欠いたメンバーだったこともあり、前線がうまく生きませんでした。固くて怖い*1、おまけに当たりがキツい鹿島の守備にてこずっていたずらにイエローカードが増えていく…というあまり宜しくない展開。バブンスキーも、途中交代で入ったウーゴも、イマイチボール触らせてもらえんかったですね…。ぬーん。二人ともプレースタイル的には鹿島ぽい相手は得意ではなさそう泣きもしますが…。言っちゃいけないのかもですが、まなぶが居たらなぁまなぶがいる状態で鹿島とやりてえなぁ、と思ってしまった。

それでも後半80分ぐらいまでは何とか拮抗した良い塩試合だったんですけどね。ぽかーんと抜かれ、ポカーンとフリーにした鈴木にやられました。またかよう…。

守備については、浦和、札幌の前2戦に比べてかなりしっかりできているように見えましたが、往年の強さをすっかり取り戻しちまいやがった鹿島は、一瞬の隙を逃さないという往年ぶりも取り戻して、まんまとやられた形です。あーあー。

 

数少ないこれ良いとこかねと思ったのは、やはり今期から来てくれているオージーのDF、ミロシュ・デゲネクの組み立て力の高さがみられたところ。ボランチもやれるという触れ込みでしたが、ボンバよりもミロシュが中心になった方が良さそうかなーなんてちょっと思ったりしました。しかしあれだな、扇原くんも見たいが、ボランチ要員多いなw

まぁ後もうひとつ、先の感想「まなぶが居たらなぁ」というのは、お友達のマリサポさんと話してたんですが、「そういえば俊輔がいればなって言う人はあんまりおらんかったね」というところになって。そのように世代交代をしたのだなぁと、ちょっと寂しいような面白い気持ちになりました。

 

翌日土曜は、YSCCvs福島ユナイテッド。去年も勝てておらんですが、今年もだめでした。うーん。YSはどうしてもチーム編成が固まるのが遅い*2からか、またはやっぱりチーム力の問題なのか、それとも緊張しちゃったか、とにかくイージーなミスが多かったです。特に攻撃の「よっしゃ良い形!このまま行こうぜ!」というタイミングで、すごくイージーな、距離が届かないパスやら、ぼっこーんとトラップが乱れちゃったりという、イージーな、ミスです。これはやっぱり、ちょっと寂しいね…。

一緒に見ていた後輩と、マルキーニョスが欲しいなwと笑いながら話してたんですが(樋口マリノス時代はマルキーニョス頼りの攻撃であった)、YSにマルキを連れてくる金があるわけがなく、さすがにマルキも母国に帰っておろうし、はぁ…。

樋口さんが監督に就任されてから、守備は明らかに改善されたんですよ。ですが、守備の集中も続かないところがやはりあって。はあ辛いな。これな。

 

まぁ、こういう週もあるんですよ。しょうがない。だぞーんには相変わらずまだ加入していないので、足しげく現場に通って、ため息をついたりしなきゃいけません。のだぞーん。

 

今週末は、マリノスもYSも清水もお休みして、俊輔を見に行きます。ムフフ。

 

おまけ

J3三ツ沢にもだぞーんの波が吹き荒れていて、去年までのスカパー体制だとJ3は毎節1試合しか中継してくれなかったんですが、J3も全部見られるのですよ。なので中継車がばっちり入って&監督会見もレポーターが質問する形式になっていたのが面白かった。まぁだぞーんにはまだ入っていないので、その映像を確認することはできないのだが。

あと、だぞーん勧誘ブースが出ていたが、ブースで声掛けしていたおにいさん、多分バイトさんなんだろうけど、せめてJクラブの名前ぐらいちゃんと覚えてくれると良いのになと思ったり。鳥栖のこと、とりすの試合やってますよ!とか言うてたり、アルビレックス新潟が言えんかったりで、割と残念感があったぞ。

*1:主に顔が。昌子植田のDF陣は二人合わせて75歳でもおかしくない顔の怖さです

*2:よそのチームが取らなかった選手を獲得するしかない貧乏チームなので

開幕2連勝のあじわい

Jリーグ 横浜F・マリノス

おはようございます。さわやかな目覚め。連勝の味わい。

 

シーズンオフ中は、特にスポーツ新聞やらサッカーメディアでマリノス界隈の心地よいとは言えない移籍ゴシップが飛び交っていて、どうもこう、サッカーつらい、せつない、という気持ちになっておりました。何よりも切ないのは、マリノスの功労者でもあった何人もの選手に戦力外通告があったこと。小林、兵藤、榎本哲也中村俊輔…。それにサポーターから人気も高かったファビオ三門も、北谷や鈴木涼太といった若手も、ずいぶん入れ替わりました。これだけ入れ替わるのは近年では久しぶりのことだったので、私もかなりわなわなとしましたし、サポ仲間の友人たちもざわざわ、毎日しょんぼりとしておりました。

私は去年の観戦記などでも、エリクマリノスの方向性自体は肯定してたしどうせやるならモットヤレ見たいに思ってたところがありましたが、もちろんそう思っていない人だっていて当たり前なので、その中でも極端な例では、すべてモンバエルツが悪い、選手をどんどんクビにしたマリノスフロントも許すまじ、シティに空中分解させられる!みたいなヒステリックな反応をする人もいて、フロントも異例の「がんばってます」リリースを出すなど、なかなかのこう、「ああもうなんも考えたくねーなー」みたいな感じだったりしました。

特に私は中村俊輔が好きですから、エリクマリノスにハマってるとは言い難い俊輔をはらはらしながら見守っておりましたし、移籍の報道が出たとき、名波が直接口説いた!みたいなスポーツ新聞の記事を読みながら「おおどうせ移籍するなら名波から色々監督術の負の側面*1を盗んでこいや…」などとうそぶいていたわけです。

一方で、私は、エリクさんが考える編成で一度ちゃんと采配をふるってみてほしいと願う者でしたし、前に早いサッカーで戦術にどうもハマれず、出場すると「俊輔ショー・ザ・遅攻」になってしまう俊輔との漂う不協和音などに心がしわしわしておりましたので、いっそさっぱりした。私が俊輔が好きなのだから、マリノスに加えて磐田の試合も見に行けばいいだけのことじゃもんな。磐田遠いんだけどな清水よりもさらに40分ほど遠いだけだものな、と踏ん切りもついた。

 

で、まぁ仕事忙しいなとかポケモンGoおもしれーな*2とか、だぞーん入るのどうしようかな何てのんびりしているうちにJリーグが開幕。開幕の浦和戦、昨日の札幌戦のなぜかホーム2連戦で、2連勝です。

 

とりあえず滑り出しは上々ですが、これは一つには、マリノスにしては奇跡のように外国人選手のヒキが良いシーズンのようで、前線の補強であるバブンスキー、ウーゴ・ヴィエイラの2人が大変なパフォーマンスを発揮してくれていること、が大きいと思います。二人とも、うめえわ。すげえうまい。
マリサポは全体的に「すげえうまい」テクニックが見られるとほくほくと喜ぶ傾向がありますので、俊輔が去った後の「すげえうまい」要員が心配されましたが、特にバブンスキーがすごい。バルセロナの下部組織、ズヴェズダ*3から移籍してきた男。マリサポはもうダヴィドにすっかり魅せられている様子です。

さらにウーゴもすごいですね。華麗なボールさばきのダヴィドとはまた個性が異なる、もちろん足元もうっとりする上手さではありますが、ウーゴは推進力が高い。早くて正確で強いプレーができます。正直ですね、ウーゴの良いパスをケイマンや前田くんが受けきれないときもあったりする笑。これからこの前線の二人のプレーを、若い選手がどんどん吸収して、速くて強くてより正確なプレーが見につくといいなと心底思うのです。とはいえダヴィドは敬真前田よりも若いぐらいか…笑。がんばれ国産。

 

で、もう一つ連勝の大きな原動力になっているのが、斎藤学選手ですね。

学は、去年から「お、一皮むけたなぁ」と思ってほくほくとした顔で見ておりましたが、今期はどうもヨーロッパ移籍を考えていたようで、契約更新にすごく時間がかかりました。おまけにお隣川崎へ移籍なんていう話も出ていたりして*4、レプリカユニフォームの発売時点でもまだ契約更新も決まっていない状態だった。

やっと契約を済ませて、10番とキャプテンマークという、「中村俊輔の置き土産」を背負うことになった。

 

学はですね、全マリサポにとっての「我が子」なんですよね。面白いなぁと思うですが、童顔な風貌のせいもあるとおもうんですが、子供のころからマリノス一筋でずっと世代別の日本代表に選ばれ続けてきた選手、鳴り物入りでトップチームに合流したとたんに大スランプに陥ります。

スランプの理由は、当時の学自身がJ1のレベルに歯が立たなかったということもあるし、マリノス自体も迷走期だったせいもあるし、マリノスの「育てる力」のなさもあったのだと思う。
くすぶった彼は愛媛FCにレンタル移籍し、そこで花開きます。学にとっても愛媛は第二の故郷のようで、蛙とたわむれたり*5、シーズンオフごとに愛媛でお世話になった方に顔を見せににいったりしている様子がインスタグラムに上がったりして、そういうところも学の「我が子っぽさ」に拍車をかける面もありますが、私たちにとってはこんな素晴らしい選手をわが手で開花させてあげられなかった…という思いを常に抱えて彼を見てきた。

 

マリノスに戻ってきてすぐ、まだフィットできなくてもがく*6学も、しばらく遠ざかっていた年代別代表にようやく呼ばれオリンピックに行ったけどあまり活躍できずに悔しがっていた学も、ブラジルW杯に呼ばれたけれどまったく活躍できずに悔しがっていた学も、体重増やして当たり負けないようにしようとして足首に怪我を抱えた学も、ヘアスタイル変えてひよこヘアー*7からさらさらマッシュルームに変えてイケメン風味が出てきた学も、みんなわたしたちは親心で見つめ続けてきた。一番しんどかった時期に応援できなかった後悔(とはいえ私も愛媛に学を見に行ったし、同様のマリサポが多数いた笑)と、いつでももがき努力を重ねてきた天才少年を見つめてきたのです。

海外挑戦は彼の夢だったのでトライさせてやりたかった(これも親心)、海外でトライしてくるなら快く送り出せたろうと思いますが、残念ながらかなわなかった。かなわなかった彼が、なんだかクラブがガラッと変わった2017年に、俊輔が置いて行った10番とキャプテンマークを手に取ることを決意したんですよね…。

感慨深いわ。深すぎるわ!

親だから(いや親じゃないけどな)、言うわけではありませんが、斎藤学という選手は大変にまじめで背負い込むタイプだと思います。
印象的だったのはオリンピック出発前の試合で、ゴール裏がしつこいほどに学チャントをがなるたびにそのプレッシャーを感じて固くなる顔とプレーとか、ようするに、自分のまじめさや責任感を、若いころはまだエネルギーに変えることが余り上手とは言えないところがあった。まじめで才能があるからこその難しさだったのでしょう。

その彼が色々経験を重ねて、積極的により多くの責任と重圧を背負ってやるぞと、そのうえで良いプレーをするのだ、という風に、成長したのだなぁと、本当に感慨深いんですよね…。こんな素晴らしいキャプテンになるなんて、ほんと、おかあさんうれしいわ(いやおかあさんではないけどな)。

 

後はですねー、私が今期の補強で何よりもほくほくと喜んでいた松原健くんね。100%安定したプレーとは言えないけれど全般的に大変素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。正直ですね…パンゾーは大好きな選手でしたし素晴らしいパフォーマンスとサッカーセンスを持った選手ですが、エリクマリノスとは相性が悪かったと思います。パンゾーは人気もあったからしばらくは風当たりが強いかもしれないけれど…私は絶賛応援していきたい。あれは良いものだ、大変良いものですよ。

話はちょっとそれますが、マリサポの良くない癖として、他から引き抜いてきた若手選手をなぜか2、3年妙に冷遇するというか辛口になる癖があるので、松原くんと山中くんはぜひもう個人的にはエコひいきをしていこうという所存です。

 

で、話は戻ります。昨日の札幌戦。

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三ツ沢で、ぐるり360°のトリコロール・コレオをやりました。かっこいいねぇ。

 

コンサドーレ札幌は、去年のJ2戦線を超堅守と圧倒的都倉感*8によって首位で駆け抜けたチーム。四方田監督がとてもよくディシプリンしたディフェンスは、マリノスも攻めあぐねるかなぁ*9という予想はしていました。何しろ私は去年、清水エスパルスに付き合ってJ2を穴があくほど見たから、札幌がそんなに簡単にひねれる相手だとは全く思っていなかった。そもそもシーズン前のスポーツ新聞的な下馬評は低かったマリノスですし、浦和戦のシーソーゲームを見ても、浦和はACL疲れがある中でのアレですから…やっぱり守備でぽっかーんと穴が空いちゃう悪い癖は取れていないように見えましたし、これはなぁ…と思っていたのです。

前半は、予想してた以上に、札幌の固い守備に苦しみました。苦しむというか、要するに札幌がビシッと引いた2本の防衛ラインは蟻の這い出る隙もない、で、前線の都倉にぽんとボールが渡って逆にこちらのDFがバタバタ慌てふためく、というシーンが何度もあり、うーんこれ悪い予想通りになってしもうてるやないかーと。ただ、前半の最後7、8分は札幌のラインの統率を崩せるようなプレーも見られて、敬真はあそこ決めておけよなー!という感じの惜しいシーンもあったりで、後半をはらはらと待ちわびたわけです。

で後半、後半は札幌のプレスとラインもゆるんでくるはずだという予測はあったんです。J2を堅守で勝ち抜いたクラブは、その固い守備力がJ1の怒涛の攻撃力に耐えられるかどうか、というのが一つの「残留の試金石」になったりします。札幌は、補強の様子を見ていてもちょっと厳しいのかなぁという面もあったのですがやはり崩れてくると難しくなってしまいますね…。後半早々で素晴らしいダヴィドの個人技ループシュートで鮮やかに先制すると、今度は札幌も攻撃に手勢を割かなくてはならないのでますます守備にほころびが出てくる、あとはほぼずっとマリノスのターンだったように思います。

いやーしかし、マリノスの試合でループシュートなんて見るの結構久しぶりだな笑。ループって決まった時のいじわるな快感が癖になりますね笑。去年はアイスタで一回見たな。そういえば。

 

で、問題の守備ですが、やっぱりいくつか、ぽっかりと穴が開くというかするすると相手前線に持ってかれてしまうと言うか、そういう面は相変わらずです。これはエリクマリノスが、前へ!前へ!というチームなので、するするっとあっという間に相手前線に持っていかれがちなところはあるんですが、実はここが、エリクが「ちくしょうままならねえ…」と頭を抱えていた(私の勝手な想像です)ところだったりもします。

するするっと相手に持っていかれてはだめなのです。それがエリクのゾーンディフェンスなんですけど…どうもこれ、去年は全然理解されている気がしなかったし機能している気がしなかったんですが、そして今年もあんまり出来てないんですが…、去年よりは進歩している気がする。主にダヴィドの活躍によるものが大きいが笑。

 

好事家の意見としては、エリクマリノスがオフシーズンにコテンパンにやられてたのは、エリクさんがやろうとしているヨロッパ流のゾーンディフェンスできる選手の育て方に対して日本サッカー指導界にかなり強い反発があるみたいだ、という、Jリーグ界の噂の真相的な事情通の方あたりがツイッタで披露してた話があったりししましたが…。このへんはね、噂の真相だからさ真相がどこなのかは私にはさっぱり分かりませんが、気持ち的にはすごく理解ができる笑。私が「穴があく」と言葉にしているのがまさにそこのところで。まだ数名、お前そこにいちゃだめだろう、とかお前今ぼーっとしてたろとかそういうのはあるんですが、やはりこれも助っ人外国人選手を見て色々学んでほしいにゃあと、思ったりするわけです。

 

まぁ、勝っているうちはいいんです。いつか負けるからさ。負けたときに、その前までにこつこつと積み上げたものがきっと役に立つんだ。がんばろうまた今シーズン。

 

おまけ

今期のマリノスは、まぁシーズン前色々あったせい(でもないでしょうが)で、サービス過剰。観戦した試合には対戦相手のふるさとモチーフピンバッジがもらえたり、年2000円ちょっとの会員になるだけで、マチが厚いチケットポーチ?がもらえたりしています。おまけに有料マッチデープログラム以外にも見どころチラシみたいなのを配布するようになった!これは観戦経験が浅い人にとっては大変良いものだと思うので、ぜひ頑張って続けてほしいです。ピンバッジすごくかわいい。浦和戦は超遅刻して貰い損ねたのですが札幌戦は貰えたよ!

 

おまけ2

エスパルス、J1久しぶりの勝利おめでとう!だぞーんに入っていないので、試合が見られない…そろそろ観念するときか…orz

 

*1:名波は磐田でなかなか苦戦中、さらに若干粛清人事っぽいことを磐田でしていたようなので、それでも求心力を失わない秘訣と強いメンタルなどをな

*2:遅まきながらバトルを始めたら改めて面白くてこつこつとやっております。弱いけど。

*3:レッドスター・ベオグラード。旧ユーゴにおける読売巨人軍のようなクラブですね。ピクシーが現役時代の多くを過ごしたクラブでもある。テクニカルな華麗なサッカーが好まれるクラブです。中欧はそういうチームが多いね。お国柄だなぁ。

*4:それは全然あり得ないなーと普通に思ってましたが、なにしろ今期のストーブリーグマリノスはとにかくろくでもない情報ばかりを流されて心がすさんでおりましたので、信じないけど超むかつくわみたいな感じだった笑

*5:愛媛FCのセミオフィシャルマスコットの一平君

*6:愛媛で花開いた学は、性格の悪い名将・反町に「愛媛ッシ」とあだ名をつけられて話題となりました。マリノスに戻って「ッシ」の部分をなんとかマリノス風にもじりたがるスポーツ新聞の記事と、それを「マリノス必死か」みたいに受け止める他クラブの一部のサポーターの心ない目線と、戻ってもなかなかフィットしきれなくて悔しそうな学の姿が重なってなんだか切なかったなぁあの頃

*7:@ゲキさぶっ!

*8:個人の感想です

*9:去年清水はものすごく攻めあぐねましたからね…orz

産めない&育てる機会も社会から奪われている男たちは、何をもって「言葉」を獲得すればいいのだろう

長すぎるブクマ的なもの

言ってることがおかしいとは思わないんだけれど…、一つ一つのエピソードをバラバラにすればそれぞれは頷ける内容なんだけど、読後、ものすごくカユイというか、なんじゃこのオッサンは…というか、割と情けない気持ちになってしまったインタビュー。

www.e-aidem.com

 

ダメだこの記事モヤモヤする。「功成り名を遂げた元専業主婦のオバハン・エグゼクティブの私の履歴書」というか…すごく男性的な記事だと思う。この文脈で「男自身がが男を語れ」って言うのは繊細さがないよ… 

という口の悪いメタブをしたためてしまったのですが、やっぱりこれ、ちょっとさぁ、うーん。

なんかね、これ、子育ても一段落した元専業主婦&今輝いている私の武勇伝という感じで、日経の連載「私の履歴書*1」っぽい。大変にこう、”力”思考というかマスキュリンだなぁというか。若い方がワナビー的なあこがれをもって読むと勉強になることもありそうだし、私は同世代なのもあって共感できることも少なくはないんだけど。
でもね、この”生き抜いてきたオバハン風雲録”の中に、「男性学」についてのくだりを持ち出すのは、ちょっとフェアじゃないなぁというか、やさしくないなぁというか、モノ分かってないんじゃないかなぁ…と、思うんですよ。

 

現代の女性が「女の生き様」を語る言葉を山ほど持っている理由は、つい数十年昔まで下級市民として男性と同等の権利を社会において持てなかったわたしたちの先達が、さまざまな闘争と思考を重ねてきたおかげです。
確かにそれらは一面では男性によって奪われてきたと言うことができるし、現代においてもやっぱり色々なジェンダー・ハンディキャップがあるけれども、一方で今生きている私たちは、形式上は自由な職業選択ができるようになった。
結婚し子供を産んで育てることで奪われてしまうなにかも残念ながら相変わらずあるけれど、子供を産み育てたという実感を手元に残すこともできるし、パートナー選びによっては「子供を育て家庭を営むことをもっぱらにする」という職業=専業主婦を選ぶことだって、自分のがんばり次第では「働きながら子供を育てる」=兼業主婦だって、「働き続ける」=シングルだって、何だって選択できるんですよね。これね、私たちは己は戦わずして得てますよこの地位。ありがたいです本当に。

 

で一方男性はね、まず産めないじゃない。
選択ができないんだよねここに関してはもうしょうがない。「女は産んだら選択肢が極端に狭まる」のは確かではありますが、男はそもそも産めないから選択しようがない。

さらに言えば、産んで首が座るまでの数か月~最低1~2年の間は女は一般的には稼ぐ能力が著しく下がりますから、パートナーである男性は働かざるを得ない*2。ここも選択できないんすよ男子。いやもちろんカップル双方の合意のうえで産むケースが多いはずなので選択はしてるんですけど、「俺が産んで育てるね!」を選択する生物的な合理性が、男性にはない、もしくは著しく低い。ものすごく当たり前のことを回りくどく言っていますが。過去の歴史で人間が「男性優位的な社会」を作っていったのは、産む・産まないという生物としての特性の違いが大きく影響してたりもするんだと思うんですよ。なんだかんだ、人間というものは今のところ男女のつがいじゃないと増えないですし、人間の子は育成に時間がかかるからね。

 

で、ですね。

でも男性学の歴史は浅い。「そんなもの必要ない、っていうか興味ない」って本人たちが思っていたから。

これ、「必要ない、興味がない」っていうの、本当だろうか。
思い込みじゃない?
確かに男性学という「学問」の歴史は浅いですが、男が「俺の生き方」を模索してこなかった、語る言葉をひとつも持ってこなかったとは思わないですし*3、確かに男性は、個人よりも社会の中の己をドミナントに考えがちな性質はありますが、それは逆の方向から見れば「大黒柱をやってきたトーチャンの矜持」だったりもするじゃないですか。

で、インタビュー中にもその「トーチャンの矜持」が、男を生きにくく、選択肢を狭めさせている理由の一つだと言っている。それは確かだと思います。が、一方でそれで女性側もある程度は恩恵を得ていたわけで…。なんかね、そんなに悪く言わんといてよとファザコン要素の強い私なんかは思ったりするんですよね。

 

でですね、

──「女同士はマウンティングする生き物」って言いたがる人がいるけど、おじさん同士の方がよっぽど“そう”な気がします。ネット上でもすぐ、「俺の方がこれについては詳しいんだ」とかやってるじゃないですか。あれをもしおばさん同士がやったらすごくみっともないって思われて公の場から無視されるか笑われて終わり。男同士だとなんかこう「ビジネスの話をしてるんだ俺たちは」みたいに見せかけて周囲を巻き込んで話を大きくする。

こんなもん、男だろうが女だろうが変わらなくない?
この後の、電車遅延で怒鳴ってるのは男性ばかり、ってのも、うーん。いつの話してんだろうこのオバハン二人、とか汚い口を叩きたくなるわけです。昨今は女性でも結構クレーマーですかみたいなこと普通にあるよ。ほらついこの間も小田急線の遅延の理由になってたりしたみたいですよ、あれ喧嘩したのどっちも女性らしいじゃないですか…。

これは私の暴言的な私見ですけど、マウンティング癖とかクレーマー体質とかって、性別につく属性じゃなくて「社会的な立ち位置」とか「役割」とかの属性に依拠する可能性の方が高いんじゃないかな。
たまたまついこないだまで社会的な立ち位置=社会的性差(gender)≒生物的性差(sex)だったってだけで、極論を言えばこの先の未来、女性の社会的な地位が上がれば、おそらく相対的に「ネチネチ車掌にクレーム付ける女」は増えるんじゃないかと踏んでるんですよ私*4

 

で、戻りますけれども、インタビューの構成の、この辺のくだりに、欺瞞が隠れてるんですよね。
わたくしの要約なので、お前の歪んだ目で見たらそうだろうよと思われる向きもあるかもしれませんが、

  1. 女はマウンティングするというが男だって「社会」を持ち出してマウンティングするタチの悪さがある
  2. それは競争社会から「降りられない」かわいそうな人だからだ
  3. 団塊ジュニアやその上の世代は特にそう←性別、かんけいなくね?
  4. そういう苦しさを男がもっと主体的に語るべき←性別、かんけいなくね?

なんかね、3から4に向かうロジックがね、きゅうに、グイッとねじれている。
競争やマウンティングの苦しさ(これ自体は至って現代的で都市的な不変の悩みだと思う)と、性別に由来する生きづらさって、分けて考えた方が良くない?

 

なぜなら、上段のくだりで、専業主婦にならざるをえなくなり”降りてしまった”と悩む女は、それでも色んな生き方を選んでいけるしポジティブに捉えることだってできるよ、女の生き方は柔軟に行けるよ、というエピソードがあるからなんですけどね。ここ、このインタビューの大切なところでしょう?違いますかね。

昨今は働き続ける女が当たり前になってるし社会問題化してる(保育園問題など)から、働く選択肢を手放した女=高学歴の専業主婦が身の置き所が無くて生き方を悩んでしまう、という話でしょう?
こう見えても私も高学歴なので笑、同級生で専業主婦をやってる友人からミミタコ級に聞く話です。そのぐらい普遍的で重大な悩み。このエピソードに対する受けは、「高学歴」だった自分に囚われずに、もっと幅広く自由に働くことや生きることを考えていこうよ、という素晴らしいメッセージです。

でも裏返せば、女だって十分「競争」の中で降りる降りないで身をすり減らすことが幾らだってあるということですよね、そして、それを現す言葉の使い方は決して男たちに比べて上達しているとは言えないんじゃない?だからこそこのインタビューが面白いなぁと思うわけで。

 

しつこいようですが、3から4に向かうところで、なぜかジェンダーの話にすり替わってる。なぜ?

このインタビューをつくった人たちが、「男ってそういうもんでしょ」という思い込みがあるから、じゃないかなぁ、これ。ここで突然ジェンダー的男性像をぶっこんでくるの、ちょっと悪意があると思うけどな私。

 

 

それでですね、一番、これ困ったなぁと思ったのは、インタビューを〆る最後のエピソードが「私は男を産んで男を許せたのよ」というザ・俺節だということなんですよね。

だって男性は産めないよ。そして男性が主体的に子育てに関わっていけるには、まだまだ、まだまだまだまだまだ、世の中は全然成熟してないですよ。もっと言えば正直なところ、産む性が限られる以上そこまで厳密にフェアになるわけねーよなと思ってる。

で、その「成熟してない社会」の責任の半分は、女性にもありますよね。

形式上就業機会が均等になってからもう四半世紀も、過ぎているのよ。
何だかんだで相変わらず「働くの向いてないから専業希望ですー」みたいな女性だって一定数いますし*5、残念ながら男性にはこの選択肢、全くと言っていいほど許されてない*6じゃないですか現代日本において。

それなのに「男が自分で語らないのが悪い」「私は男を産んで色々許せたわー」って、ちょっとひどいよ笑。ドSか。プレイか何かなの?プレイじゃないなら、さすがにこれは編集が雑すぎると思う。編集が雑なのか語りが雑なのかはわからないが。

 

女性が、生き方の柔軟性や多様性を得られたのは、結果的に結婚や出産で主体的に人生を選びにくかったという、不幸中の幸いというかサバイバル戦略というか、そういう外部要因によるネガティブな側面もありますけど、一方でそれは、パートナーの男性と荷を分け分けして人生を歩んでいくというポジティブな側面もあるでしょう?

もっと言えば、今の日本に住んでいる私たち女性は、大先輩たちの努力の甲斐もあって「受け入れる」以外にも「いなす」とか「からめ手から攻める」とか「正面で戦う」とか、色んなコマンドを駆使することができるようになった。

せっかく手にしたこの多様性や柔らかさを、なぜ、私たちのパートナーであるべき男性たちとシェアしないの?繰り返しますが、「男が自分で考えないのが悪い」&「私は産んだから男が分かった」で〆られても、男性は産めませんので「どーせいゆうねん」ってなると思うんだけどな。さらに言えば、育児休暇を取れる男性の比率の低さを考えたら、育てることに関してもコミットできない現実があるというのに、ここで「私は産んだおかげで分かったのよー」とかって、ちょっとさすがに〆方が能天気過ぎやしないか。これ、逆の立場だったら下手したらジェンダーハラスメントだぜ。

 

で、この辺は人によって主義が異なるところもあるかと思うんでアレですが、私は、自分が得た知見はシェアしたいタイプなんですよ、自分がした苦労は後輩もしてこそ一人前、というのが嫌いなんです。
だから、男性が「自分を語る言葉」を探す方法は、女性が今までやってきた方法の中から何かヒントになることがあるかもしれないから色々話がしたいし、一緒に暮らしていくことで自然に見つけてきたりするもんだったりもするかもなーと思っているんですね。「男はだらしないね、ざまあみろ」って切り捨てるのは、できれば避けたいと思っている。

いやまぁ、その日の機嫌によってうっせーばーか!めんどくせー!と怒ることもありますが。にんげんだもの

 

でも、うーんなんかねぇ。そこ最後、「あたし、産んだ、母性、すげえ」って〆ちゃうのは、色々雑だよやっぱり。

 

 

 

おまけ

全然本題とは関係ないのですが、このインタビュイーである河崎環さんという方はプロフィールを見ると団塊Jr.のとっかかりの世代なんですけど、なぜか

私の世代より上の団塊ジュニアやアラフォーより上っていうのは客観も主観もなにも、もう完全にその出世ゲーム、競争ゲームがノーダウトで自分たちの生き方にインストールされている。

とか、自分は競争社会から降りられないかわいそうな世代ではありませんニュータイプです、という感じになっちゃってる。
これ、編集がおかしいのか発言が勘違いしてるのか分かんないんですけど…。うーん。勘違いしてるんだとしたら、マウンティング力高いッスネ☆って感じッス

 

おまけ2

小川たまかさんの記事は基本的にはホテントると読んでいて、それぞれ示唆に富んでいて素晴らしいなと思っていましたが、この記事に関しては正直、内容がとっちらかっていると感じます。インタビュイーが憧れの方のようなので呑まれたか、思い入れが強い内容で、内容に振り回されてしまったか、盛りだくさんな内容を上手く編集しきれなかったのだろうか…。ハッキリ言うと正直残念なので、男性が己のジェンダーを語るには、というテーマでどこかでリベンジしてほしいなぁと切に思います。
あとこれを女性が取り上げてテーマにするのであれば、男が主体的に語らないのが原因だ、からスタートしてしまうのは意味がまったくなくなると思います。
単純に原稿の内容ということでいえば、男性学のくだりは、思い切って取ってしまった方がすっきりしたかもね。

 

 

話はずれますが、過去の歴史において、人間が「人権」を発見するくだりに相前後して「子供の発見」というのがありますよね。人権と言えばルソーさんですが、彼が「子供」を発見したことになっている。で、それらをよく育てるのが人間の責務ですよねという感じです。ものすげー雑ですが。

で、ルソーさんが考えた教育の方法は、現代風にいえばその子供を尊重するということだったりするんですよ、子供にもその人における「尊重すべきもの」がそれぞれ備わっていると考えたんだろうなーと思います。さすが人権に一家言あるルソーさんだけあると思うんですけども、そのように、人間は、歴史が下るに従って、人権や子供を発見してきて、20世紀ごろには「女」を発見することになったわけです。徐々に進化している人間。だからそろそろ「男」も発見したいよね。がんばろう。にんげんやればできる。

*1:私のなかでは「おっさん風雲録」というあだ名で呼んでいます

*2:南極のペンギン夫婦が、片方がたまごを抱え込んでいる間に長い旅をして自分と子供の分のエサを詰め込みに行くのを想像しながら書いています

*3:例えば近代~現代の小説のうちいくつかの素晴らしいものをよめば、男性の何かを得よう見つけようという軌跡をたどることができたりもします

*4:もっと勝手な妄想を繰り広げるとしたら、女性管理職とか女が大黒柱の世帯が増えると男女の平均寿命差も縮まってくる可能性あると思ってる。社会における優越的地位を持つということは家族との時間やら寿命やらの何かとバーター取引という側面がある

*5:居ても全然いいと思う

*6:これが本当に不憫だと思う。でもやっぱり産めないからなぁ。主に働く役割になる方がコミュニティが安定するよね

アメリカ国のおもしろさとある種の難解さと、その活力の源泉と

長すぎるブクマ的なもの

id:tokage3 さんに割とぶしつけなIDコールをしたものの100文字ではかなり言葉足らずで尻切れで失礼ぎみな内容になったうえに、メタブで続けるにもちょっとあれだし、私もこのところ考えていたことを、ちょっと整理しようかなと思っていたので、まとまってないままに。

 

私も、アメリカ国で、NYやロス、サンフランシスコとかの都会じゃないアメリカ国に住んでいたらやっぱり思うと思うんですよ「移民がふえすぎると治安が不安…」と。理想よりも安全の方が、エブリディ・オブ・ライフでは優先されるから。

なので、あくまでも主に自戒のために(それなのにIDコールしてすみません)、どういう風に考えたら、私そっちに行きたくないのよという方向に行かないで済むかをずっと考えているんですね。上野千鶴子センセの考えを敷衍して「移民が排斥される様を見たくないから貧乏のままでいたい」みたいに思いたくない*1し。

 

ブコメに記したのは、移民=治安悪化、というのは、現象としては正しい分析であり対処としても適切だという考え方はできるけれど、概念としてはちょっと違うということです。
移民=治安悪化、ではなく、もう少しプロセスを分けてみたのがブコメです。
移民=貧乏だしこのまま母国に居ても貧乏が続くだけだから不法移民してきた=不法に入国してきたからまともな仕事にありつけず貧乏=生きていくためには仕方なく色々悪いこともする=不法移民が一人住むとそれを頼って不法移民が増えていく=不法だから生きていくためには仕方なく…以下ループ。

人種の違い自体が治安悪化の理由ではなくて、問題の根っこは「不法」ということと「貧乏」ということだろうと思うんですね。
そう考えると、トランプ大統領が壁を作れ!というのは気持ちは分かる。まぁ実効性は限りなく低いと思いますが*2。不法移民をなくすことで、「不法」状態が減るのであれば、それは色々社会にとって良いことだと思う。個人的にはだからと言ってトランプの票田であるような人が恩恵を受けて「豊かなアメリカ」に戻ることはないだろうな…とは思っていますが。

 

というのが、短いブコメのなかで私が言いたくなってしまったことです。
以下はまぁ自分のための補足というかメモというか考え方をもう一度整理するための足がかりの文章なので、まとまっていませんが…。よろしければお付き合いください。

 

これは私も実際に言われたことがありますが、白人のある種の人たち*3の中には、肌の色が白くないということ自体を恐怖として受け止めてしまう人たちがいるようなんですよ。私の学生時代ですが*4、アメリカ国で「黒人は色が黒くて顔の表情で何を考えてるのか分からない、たまに笑うと口が大きく開いて、口の中が真っ赤なのよ!ああこわい」と、もう中年を超えたぐらいの年齢の女性が言っていて彼女の夫が深くうなづいていたのが、割とびっくりしました。うーん。まぁ怖いと感じるのだろうことはしょうがない変えようもないだろうしなぁ…。と思ったのと、私に今優しくしてくれているこの女性は、私の黄色い肌についてどう思っているのかなぁ…とか思った。黒くなきゃいいのか、そうじゃないのか*5

 

一方で、アメリカ国における「移民」って何なんだよ、というのも、実はアメリカ国ではずーーっと、ずーーーっと繰り広げられている議論だったりします。それこそリンカーンの時代から、南北戦争の理由も、まぁ直接的な理由は「現実=南北の経済格差」だったりしますが、理念上では、南部州の人たちは「黒人奴隷を使ってる」ということを問題とした人たちも少なくなくいました。まぁアメリカってなんだかんだで、南北戦争時の対立構造から全然変わってなかったりするのだよなぁ…というのが、今回の大統領選挙の結果だったりする側面もあると思う*6

 

本題に戻ると、アメリカ人が「移民」と名づける人々って誰なのよ?ということを、理念上で問い直すと、全員が移民なわけです。ピルグリム号で入植してきたピュリタンたちだって、ネイティブアメリカンからすりゃ移民、というか掠奪者というか…。さらに言えばイギリス系ピュリタン入植者よりも先に入植している人たち(フランス系とか)もいますが、まぁアメリカに「国」を作ったのは俺たちピューリタンだろう、というのが、どうも一部の白人の人たちにはあるみたいなとこあります。これはイギリスとの独立戦争において先導的な立場だったからというのも大きいのだろう思います。

実はアメリカ国の白人、とひとくくりにするのも乱暴で、下位的な扱いを受ける「肌の白い人たち」もいたりしました。イタリア系やアイルランド系などのカソリック勢やユダヤ人やら、ヨロッパにはちょっと住みにくい人たちが新天地を求めてきた*7。で、実は後発隊の、非プロテスタントの白人たちは、ピュリタンたち(White Anglo-Saxon Protestant=WASP)よりも少し劣るものとして見られたり、実際に下位的な社会的地位にしか付けなかった、ということもあったりした。これ、何百年も昔の話じゃないですし、今でも続いているようなものでもある。ウッディ・アレンの映画を見ているとザ・人種差別なセリフがマシンガンのように出てきますが、アレンがアレをやれたのは、まぁアレンのアレなアレ*8な部分でもありますが、彼が「とはいえ比較的人種差別が階級固定化の理由になりにくいニューヨークという町」に生まれて育ったからで、中西部あたりであんなこと言ったらガチで拳銃出てくる可能性あるよな…白人警察官が黒人を銃で射殺した理由が「黒人だから疑った」だったりするような国でもあるのが、現在のアメリカ。

 

はてなの皆さんが「こんぼう」と名付けている、アファーマティブ・アクションと言われているようなものや現象たちは、こういう後発組(や20世紀半ばまで劣った人権しか与えられていなかった女性)の不利益を是正して社会を安定させようという試みから発達してきた考え方や行動なんだと思うんですよね。
一部で行きすぎていると考える人もいるのも良く分かるし私もそりゃーやりすぎじゃねと思うこともあるけれど、こういう現在まで続く背景があるからこそ、というのもある。

 

で、こっから本題ですが、こういう、アファーマティブアクション的な動きがでてくることこそが、「アメリカ国がアメリカ国であるゆえん」であり「活力」であり、そして難解さなんだろうと思っているのです。

アメリカ、日本は半ば属国のようになっているので「難解…」と実際に感じる機会があまりないかもしれないけれど、実はすごく難解ですよUSAのUSA性ってのは。
何しろ世界初および現存するほぼ唯一の「人工国家」です。

 

多くの「国」は、ある程度は人種や民族に連動して固まってできています。どうも「国」というものを作るときにはある程度の同一性があった方が、固まりやすいんだろうと思うんですね。スイスやベルギーのような人種・民族的複雑さを持っている国もヨロッパにはあったりしますが、しちめんどうくさい歴史の必然の上でそこに線引きがされている。かつてのソ連ユーゴスラビアのような「理念上で共和国を集めた的」な人工国家もありますがその手の国は20世紀を乗り越えられず倒れてしまったし、インドや中国のような、これからどうなるか分からない現在進行中の人工多民族国家もありますが、それでもある程度は人種や民族に連動する*9

 

で、アメリカって人工国家なんですよ。国の成り立ちが民族や人種(自然天然)に依拠していない。それなのにまだ世界に存在してるでしょう。面白いなと思ってるんですよね。ソ連も旧共産国家もなくなってしまったけど、アメリカはある。

アメリカ国憲法って面白いらしいんですよ。私は元の文に当たったことはなくて解説書を読んだことがあるだけですが、同一や隣接する人種や民族が寄り集まった基盤を持つ国では社会通念上コンセンサスにできることも、アメリカでは一つ一つ定義していく必要があるわけで、そういうことが一々憲法に明文化されていく。USAという国が作られてきた過程の中で、異なる人の寄せ集めであるからこそ発生する問題(分かりやすいところだと人種にまつわる問題)を憲法で「じゃあこうしましょう」という風に、軋轢や問題=争いが起きるごとに作ってきた、人工国家。多民族が寄り集まって出来た国だからこその、この律儀さというか妙な生真面目さが、ドミナントな人種がある日本で生まれ育ってしまった私なんかにはとても面白いものに映る。

よくはてな界隈でも話題になる「日本人的な閉塞性」みたいなものと真逆にあるところだったりしますが、この「律儀で生真面目に多様性を明文化してきた」必要性というのは、異なる社会的コンセンサス(民族などに関連した慣習)を超えてお互いが自由に経済活動=戦争を行うための「ルールブック」みたいな面もあったりします。
比較的フェアなルールブックがあるからこそ20世紀を席巻した主要な産業の少なくない部分がアメリカから発達したという面もある、と言えるかもしれない。まぁ20世紀はヨロッパは戦争ばっかりしとったからというのもありますが笑、逆にみればヨロッパが20世紀にやらかした2つの大きな戦争の「種」から逃げざるを得なかった人が集まった国がアメリカ、という考え方もできないことないですしね、乱暴ですけど*10

 

その成り立ち自体、その発展自体が「多民族であること」が源泉になってるから。寄り集まってきた人たちも多様な人種や民族だし、そのなかで主導権をどうやってとろうかという方法から今世界を席巻している主要な経済活動が生まれたりしているわけです。高度に発達した金融業しかり、映画産業しかり、IT産業しかり。アメリカ国で発達した経済活動の少なくない部分が「世界産業」に育つのも、アメリカのこういう「多様性由来の律儀すぎるルールブックとバイタリティ」が源泉としてあるのではないか。

これは私の妄想ではなくて、実は過去のアメリカ人知識人や論客も多くが同じことを言っていたりします。フィッツジェラルドスタインベックなどが有名どころでしょうか。私が私の妄想によって曲解している可能性も少なくないので、入門的な参考図書をいくつかあげておきます。 

アメリカとアメリカ人―文明論的エッセイ (平凡社ライブラリー)

アメリカとアメリカ人―文明論的エッセイ (平凡社ライブラリー)

 

 大学1年の時に、英語を教わっていた教授が面白い先生だったので、「先生、アメリカって面白くないですか?、すごい変な国だと思うんですよ」と問うたら教えてくれた本です。スタインベック自体は古い人なので、この文章中も「お前が言うかそれを」というところがあってまた味わい深い。アメリカの「まだ発展途中の矛盾」を抱えたまま理想のアメリカを探っているような本。

 阿川尚之氏は、古き良き昭和の時代の右派の論客かつ小説家でおなじみの阿川弘之氏のご長男でご本人も右派というか親米右派ですね。妹さんが阿川佐和子さんですね。これすごく読みやすいです。高校の世界史でアメリカの歴史の授業を聞いているような感じで。新書版も出ているので簡単に手に取りやすいと思います。

その他はこちら。この棚のほかにあと2つ、私の「アメリカ国のおもしろさを考えるための本棚」があったりします。ああ今見るとこれあんま関係ない本も混じってるなぁまぁいいや。そもそもアメリカ国について深堀りしている本ってまだそれほど多くなかったりします。それだけ歴史が浅い国でもあるんだよな。

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トランプさんが言ってることがどこまで本気か本気でやる気あるのか、という怪しさはまだまだありますが、例えば「移民を受け入れないぞ」という言い方だけが独り歩きしちゃうと、ちょっと違うんだろうと思います。トランプさんが言うている意図とも違うでしょうし、「アメリカって移民の国じゃなかったのかよ!」的な人たちが怒りだす。そして私もそう思う、排他的な方向を明確にした時点でアメリカの持つ「生み出す活力」みたいなものって減ってきてしまう可能性あるよね、と思っています。

なので、だからこそ、移民→治安悪化で直結して考えちゃうのは、ちょっともったいないなぁと思ったりするんですよね。

 

そもそも理念は置いておいたとしても、21世紀も1/5がそろそろ終わりそうなこのご時世、一時的な保護政策ならともかく、排他的な経済活動を継続的に行うなんて現実として無理でしょうしね。

 

というわけで、私はこれから洗濯物を干して、買い物に行くついでに新しいポケモンをゲットしに行こうと思います。tokage3 さんのおかげで自分の頭の整理もできてありがたかったです。

*1:上野先生はそのように言っているわけではなく私なりの解釈

*2:いまどき中南米からの不法移民は陸路を取らないのが8割以上という調査もあるようです。誰がどうやって調査したんだろ。TBSラジオの受け売りです

*3:全ての白人がではもちろんありません

*4:90年代半ば、ロス暴動のあった後、スパイク・リーマルコムXを作った後ぐらいのことです

*5:おそらく、そうじゃないんだと思った

*6:アメリカ国にとって南北戦争って、実は日本における明治維新とか太平洋戦争前後ぐらいのインパクトがある、国としてのフェーズが大きく変わる転換点だったりもするらしいのですが、この辺はこれを語るだけで本が書けるぐらいのアレなので置いておいて…

*7:またちょっと話は逸れますが、みんなだいすき映画の都ハリウッドのメジャースタジオの多くが移民のユダヤ人たちが作った会社だったりします。彼ら後発隊(でありかつキリスト教社会ではどこであろうと割と疎まれがちなユダヤ人)の中には、その頃ピューリタン中心で構築された社会でドミナントな地位を築く難しさのなかから、新興産業である映画産業を足がかりの一つにした人たちがいたという側面もあったりするようです。イタリア系移民が映画でおなじみマフィアになったりというのも、同様に、貧しさを克服するための方法であったとも言えます。まぁだからこそ移民=犯罪という現実の裏付けにもなってしまうんですけど

*8:あの方は色んなスキャンダラスな面も持っておられる天才ではあるので

*9:ものすごく雑な歴史認識なのは私が不勉強でめんどうくさがりなのでご容赦くださいということで

*10:モンロー主義の超曲解的表現。我ながら乱暴だああ乱暴

buzzfeed、知られざるパパ活の記事の、なんか変だなーと思うところいくつか

www.buzzfeed.com

 

こういう女性や、こういう女性へのニーズって、いつの時代にもあるんで驚きは特にないんですけど、記事を拝読すると微妙に矛盾というか、現実とどうやって整合性がついてるんじゃろか、という内容があったので、メモがてら雑な文章を。

 

1 タワーマンション買ってもらった贈与税払ったんじゃろか

タワーマンション、どんなので幾らぐらいのもんなのか分からないんですが、ウサギ小屋というかタコ部屋というかタワー型ならではのいじめられたカタチの貧乏くさい部屋(中古)とかでも、贈与税をまぬがれる額ではないように思います。
例えば、税法上の評価額が1,500万円ぐらいの部屋*1だと、贈与税率って45%です。700万円の納税をしているはずだけど、そんなたくわえが17歳にあっただろうか。または「パパ」が贈与税分もおこづかいでくれたのか…そうするとそのこづかいも当然贈与税の対象なので…、と、さてどうなってんのかなと思います。
ブコメには「本当は貰ってないだろうタダで使ってイイよとなってるだけじゃねーの」とありますが、まぁそんなとこかなぁ。記事の中では住んではいないとなっていますが、これ、多分恒常的にタダで住んじゃうと、また色々面倒なんだよ税金的にさ。
その辺も何ていうか「パパ」側としては社会的に地位もあるし税理士やら付いてるだろうに、そんな脇の甘い、足のつきやすいカネの使い方するかなぁ…という気がしてしまう。

2 月100万円の愛人手当って、どういう所得扱いになってるんじゃろか

これはブコメにすでに複数の指摘がありますね。
キャバクラの収入と合わせて200万円×12=2,400万円!高額所得者だよねぇ…。まぁこの手の月収なんてお笑い芸人が上振れにフカしてドヤっとする類なのかなーとかも思いますが…、所得1,800~4,000万円ゾーンの所得税率って40%です。まぁ、フリーランスキャバクラ嬢ってことで、経費計上しまくりなのか?とか、すげー税金払ってるよな、確定申告してるなら笑*2、とか思います。

おそらく、今のところは収入に関して、国税当局は、あらかじめ捜査網を張ったりはしないです。銀行口座の中身を何もないのに*3国税が見張っていてOKには今のところはなっていない*4んですが、上記のようにある程度多額の贈与税を支払っている*5方なんかは、国税のヲチ対象にはなるようなので(あくまでも噂ですが)、うーんどうなんだろうこれ。

逆に月に50万円の支出が数年出ているパパ側は、どうやって支出してるんだろうという疑問もあります。パパの私的なポケットマニー?。中小企業のシャチョサンなんかだと会社費用(接交費)とかでしょうか。私の知っている範囲ではありますが、経営者って案外、個人で大盤振る舞いできる範囲って多くなくて、会社の財布だったりします。まぁ、会社経費で愛人に金落としてるなんて本当なら割とまずいですし、その愛人がネットメディアでペラペラと虚実をお喋りしてるなんて笑えないと思うんでそんな特別背任なシャチョサンは居ないでしょうか。
それに、大手企業のえらいひとの「パパ」もいまいち現実的じゃないんですよね。島耕作じゃあるまいし、社会的なリスクが大きいよねぇ。まぁ、エリエールのバカ息子(井川意高 - Wikipedia)あたりならあり得るんじゃろか。世界は広いね笑。
医者弁護士なんかは、まぁ生態をよく知らないのでノーコメント。

 

3 爪…

これもいくつかブコメ指摘あり。私はメタブの指摘を見て気付いたぼんやりものです。
ネイルって、爪が伸びると塗った部分がずいずいと爪先に向かって伸びていき、爪の根本の部分に空白ができます。当該の彼女が施しているジェルネイルは素材?に厚みがあるんで、爪の伸びを放置しとくと爪とネイルの間に河岸段丘のような段差空間ができるんですよ。私の爪の成長で測ると、推定放置期間1か月以上ですが、まぁその辺はよく爪が伸びる人だったりすると違うんで何とも言えません。
言えないんですが、記事中の収入使途のくだりに「携帯代、エステ代、学費、生活費を自分で払っています」とあるので、エステに行く時間があるならネイルサロンにはいくだろうしなぁ、と思うわけです。
ちなみに、ちゃんとグルーミングする人だと2週間に1度ぐらいで替える感じだと思う。キレイにするのって大変だよなぁ…。私は爪が弱くてジェルネイルをやって爪がべろべろになったので二度とやらん!

 

それはともかく、ネイル放置してんなぁうすら汚い写真だなぁなんでこんな写真使ったんだろう、と思ったんですけど、ネイルサロンに行くのがしんどいぐらいには「パパ活動」はしんどいのかなーという気持ちにもなり、ブコメを追記しました。ネイル1度行くと2時間ぐらいは平気でかかっちゃうからねぇ。
学生(通学してるかは知らんけど)、キャバクラ、常時4、5人のオッサン相手に愛想ふりまく「パパ活動」、の3足のわらじは、私がやれと言われたら仕事の方が楽だろうなぁと思ってしまう。彼女は「それしかできないし」と言っておられるが、適材適所というか本当にその適正で大丈夫です?というかうっすらすり減ってないです?だいじょうぶなんです?と思ってしまう。まぁたかが爪のことではありますが。

イヤな見方をすれば、インタビューでは肉体関係がないと強調してありますが、ネイルサロンは後回しでエステは行くのかしらね、とか思うと、まぁ「ある」かもなーという下衆の勘ぐりもできたりね…。

 

嘘の記事だと断言するつもりもないんですが、なんか、色々盛ってんじゃねーのかなぁという気がしないでもないんですよね。まぁ私の世界が狭いだけかとも思うんですが。

 

 

おまけ

そういや、キャバクラ嬢って確定申告とかしてるんです?と思ってぐぐったら、弁護士ドットコムの良い記事がありました。

www.zeiri4.com

そうか、源泉徴収された分も、店が納税してるとも限らないって…。うーん夜の世界って怖い…。

 

おまけ2

当該の記事を書かれたbuzzfeedの記者さんのお名前でぐぐると、それほどきちんと取材をして記事を書かれるジャンルでもないし社会派でもなさそうなので、東スポにおける「宅配分には挟まりませんよ」枠なのかな。
buzzfeed、ホテントってる記事は読みごたえあるものが多いし良いメディアだと思いますが、他の記事は割となんじゃこりゃwwというものもそこそこあって、まぁそういう面も必要ではあるんでしょうね。

 

おまけ3

本当は清水エスパルスJ1昇格おめでとう!記事を書きたいんだけど、こんなもんに釣られてしもうた…。あんまりすり減る&感動体験だったんで、何となくまだ文章にできずにいます。静岡新聞の号外に、2mm程度のサイズですが写ってやりましたよ!

 

*1:都心部のタワーマンションで流通価格が5,000万円ぐらいだとこんなもんかなー

*2:収入の費目どうしてんじゃろね、確定申告してるとして笑

*3:何かあった場合は別です。金融機関等は国税庁への調査協力義務がありますので口座の動きは丸裸になります

*4:将来的には網がかかる可能性があります。現に海外への預金移転は申請してねという法律ができています。これはパナマ文書系のお話ですが

*5:本当にマンションをプレゼントされていればね、そしてちゃんと贈与税を申告していればね笑

ラストスパートの11月が始まりました

サッカー Jリーグ 清水エスパルス J3 横浜F・マリノス

始まりましたとか言いつつすでに1週間が経過している11月。11/3の祝日は、J1、J2一斉開催日でした。私は前日が超仕事が忙しくてへろへろだったんですが、サッカーをやってるのなら這ってでも家を出たいわけです。

まずは、埼玉スタジアムの浦和vsマリノス戦で、移籍の噂のある選手や契約非更新になってしまった選手にありがとうと言いにいこうと思いましたが埼玉スタジアム遠いしなーと逡巡し、次に、清水は京都アウェイ見に行って負けて悔しかったしホームで後押ししてやりたいなーなんて思って、結局アイスタ日本平まで清水vs京都戦を見に行きました。結果的に埼玉スタジアムよりもずっと遠いっていうね。

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試合開始前、パルちゃんたちがスポンサーのプーマのモノマネをする。ふぉーえばー、ふぁーすたー、プーマ。

 

京都戦、アウェイはゴールデンウィークの連続観戦旅行の時に行っているんです。あのときはなかなかのしょっからい試合で、固い京都の守備を崩しきれずに負けていました。
今年の清水は、特にリーグ序盤は、固く守ってくるチームに苦戦を強いられて結構勝ち点を落としてきていました。取れそうで取れないゴール、勝てそうなのに追いつけない、という、見ていても大変ストレスのたまる試合が頻繁にあったんですね。試合内容も、どうも見ていて若干ストレスたまるものがあった。これは入れたいじゃろーというシュートが入らない、プレス掛けられるとみるみるラインが下がって、どうも萎縮してるように見えてしまう、うーんこれ…。という感じだったんです。前半で圧かけて先制点取っちゃうとアイツら意気消沈するぜ、とJ1門番クラブ*1の人たちに指差されているような。いやもちろん被害妄想ですが。

 

で、今は実は連勝中です。真夏の松本で悔しくて噛んだ唇をかみちぎるかと思うぐらいの悔しい負けを喫し、次の週のセレッソ戦では爆笑☆逆転劇で踊りまくってそれからずっと勝っています。チームの調子も大変良いように見える。で、こうなるとつい見に行きたくなりますね笑。

強いから見に行きたいというのも物凄く大きくあるんですが、それだけじゃなくて、チームワークがすごく良く見える。スポーツ新聞や試合映像の実況なんかを聞いていると「大前とチョン・テセの個人技が冴えわたる」なんていう紋切り型が踊っていますが、個人技で勝っているというよりも、むしろチーム戦術がかみ合って浸透してきたから、という感じがしています。むしろ、シーズン冒頭から秋までの勝ったり負けたりの時期の方が、テセの頑張りで何とか勝ったとか、白崎がスーパープレー見せてくれたから何とかなった、みたいな試合の方が多かったような気がする。

 

だけど調子がいいと、大前・テセのアベックゴール!しんきろく!なんてほめそやされるんで、私の目の付けどころがセンス無いのかしらねーと思ってたんですけど、スカパー!マッチデーハイライトで、元マリノス・現突っ込まれ系解説者の小村さんが、清水好調のなぞ解きをしてくれていました。ねーやっぱり、個人技で勝ってるんじゃなくて、個人の能力を生かす戦術が浸透した結果なんだよ。

 

清水エスパルスというクラブは、どうも、こう、サイド攻撃が得意だし好きなんだとおもうんですよ。それは私がこんな風に肩入れする前、マリノスのアウェイ敵として日本平に行っていた時から思ってたんですが、サイドを疾風のように駆け上がって矢のようなアーリークロス上げる、みたいなプレーの時、日本平の観客席は大きな歓声が上がるんですよね。

今の清水の好調の理由の一つは、両SBが良い感じでハマってるからっていうのはあって、特に何度も言っていますがLSBの松原后選手がぐんぐん伸びているところなんですね。で、京都戦は松原くんが2アシスト、大前・テセのアベックゴールをまんまとお膳立てしたかたちになっています。どちらのゴールも素晴らしいアシストですが、どちらも、松原の個人技の故だけではなく、白崎とFW二人との連携があってのアシストとゴールなんですね。

LSBの松原がサイドに侵入したあと、LSHの白崎が預かる、その間にテセ・元紀が相手DFと駆け引きするところに、良い感じに左サイドに空間を作る。そのがらーんと空いた空間で持ってキックできるんだもの、そりゃープロ選手になれるぐらいの能力の持ち主であれば、素晴らしいクロスが上げやすくなろうというもので。
その頃すでにDFとの駆け引きを一通り終えていい感じの距離感を作れてたテセと大前は、ばしゅっと中央に向かって放たれたクロスを素晴らしい技術でゴールに放り込むわけです。

もちろん個人技ありきなんですけど、個人技で勝ってるわけじゃなくて、個人技をどうやってチームを勝たせるために使うか、ということを、特に若手選手たちがようやく捕まえたんだと思うんですよね。
小林監督は、いつも長ーい試合後コメントで「まだまだ伸びる」「まだ足りない」と言っていました。それがちょっとずつ成熟してきてるんだなーと思うんですよ。

そして面白いのは、今でも言ってるんですよね。まだまだ足りないと。

なぜなら、京都戦、最後のところで我慢できずにポロリと失点してしまった*2。どうも、若手パルスなせいか、攻撃大好き!な選手が多いせいか、試合後半の守備の集中が続かなくなりがちなんですね。京都戦、最後の1点セットプレーがらみで取られた後の、小林監督の顔、スカパーの中継を後で見たらもう爆笑ものでした。ザ・苦虫をかみつぶした顔。

小林監督は、山形を昇格&残留させた頃から気になっていた監督でした。気になっていたとはいえ、やっぱり応援しているクラブが別にあるわけでそこまで試合を追いかけて、選手やチームやサポーターの機微までを把握できるわけがありませんので、小林さんすごいなーと漠然と思っていただけで、徳島をJ1に導いた時も「なんかよく分からないけど、弱いチームを勝たせる魔法が使える人」という雑なイメージしかありませんでした。セレッソの監督をされてた時の記憶は、私はいまいち印象が薄かったので、ある程度予算があるチームを率いるとどんな感じになるのか、想像がつかなかった。

 

そしたら、魔法使いではなかった。小林監督は魔法使いじゃなくて、サッカーをちゃんと教える人だなーと思ったんですね。
サッカーってね、チームでやるからさ。当たり前のことを言ってますが笑。
どれだけ仲間と息を合わせられるか、相手が何を考えてるか仲間がどうしたいかを考えられるか、そういうことだったりする側面もあります。ボールで曲芸ができりゃいいわけじゃなくて、どれだけ上手くてどれだけ差がつけられる選手だったとしても、かみ合わないとチームとしては勝てません。テセと大前は確かに本来J2に居ちゃ反則なレベルの良いプレーヤーですが、それを言うなら去年、清水がJ2降格したときだって二人は居たわけでさ笑。サッカーをちゃんと教えて組み立てられる人が組み立てると、こんなに、明確で陽気で楽しくてかっこいいサッカーが作れるんだなぁ…。

そういえば、テセは頻繁にインタビューの時に若手にメッセージを送っています。絶賛迷い中の石毛くんには「人のためのプレーを考えろ」とか松原くんにも「俺のためのクロスを上げろよ」とかそういう笑、若干ジャイアン感をまといつつ、先輩として愛情あふれる助言を送っている。兄貴肌のベテラン選手が叱咤し、優等生の中心選手・大前が強いメッセージを送る、若手は勝っているせいかSNSを見ていると大変キャッキャしている。大変いいバランスが出来ているようです。

いまのところは。

 

さて、あと2戦。さらにきつい2戦が待っています。

岡山は前回対戦は同点、最終節の徳島には負けています。

清水はどちらも勝つことでしか活路を開けない。

おまけに超過密日程です。この水曜は天皇杯で、かつての監督、長谷川健太率いるガンバと対戦、3日後にはホームで岡山戦です。先週も過密だったのに!もう!

 

今更Jリーグの謎日程にぷんぷん怒っても仕方ないですね。私はどっちも見に行くことに決めました。応援したいし、何よりも今の清水を見たい。毎試合もがいてもがいて勝ち点をもぎりとってる選手たちを見たいので行きます。あああああ貯金…貯金よ、さようなら。

 

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ホーム毎試合、昇格祈念バナー広告が並ぶ美しい風景。

その先のアウェイゴール裏には京都サポさんたちが、私たちと同様に切羽詰った気持ちで駆けつけている。ああ秋なんだな。

 

おまけ

マリノスはなにやら粛清人事のような嫌なニュースばかりが流れてきています。アガサ・クリスティーじゃないんだからさ。「そして誰も居なくなった」なんつって笑えないどころか、相変わらず殊勲選手との関係構築が本当にヘタで、心底うんざりします。うんざりしますが、これ以上は言えません。悲しくーなるーだけーだーからー(ああー、エキセントリックしょうねーん)

 

おまけ2

京都戦は、前日の仕事がしんどくて結局3時間ぐらいしか寝てないままアイスタに行ったんですよ。寝てないのと、「ああこっから全部絶対に勝たなきゃ」という思い詰めた感じが合わさって、なんか何を見ても聞いても涙ぐんじゃって自分でも面白かったしサポ仲間さんたちに笑われて恥ずかしかったです。
試合前にJ1昇格祈念スポンサーのバナーがずらりと並ぶところ見ちゃぐっと来て、選手入場の時のオレンジウェーブの旗ばばばっと上がるのを見ちゃー涙ぐみ、マーチという清水のチャントをがなりながら涙が出ちゃって声が詰まって笑われ。試合終盤でもガニャりながら泣いて、勝った後、王者の旗を歌いながらまた泣いてた。
正直、京都戦は後半は余裕ペースで試合内容としては感極まるようなところはなかったので、なぜそんなに泣くのか自分でも分かりません。年のせいか。
まぁ、年のせいやリーグ終盤の緊張感や寝不足は置いておいて、王者の旗は、しみサポさんたちにはあんまり100%好評でもないようなんですが、私は歌うたびにすごくぐっと来て、毎回実はちょっとポロリと涙が流れそうになってしまいます。
特に、最後のところ、「せかいーにー、はばーたけ、おうーじゃの、はーたー」の所がすごくぐっときます。クラブに、選手たちに、世界に羽ばたいてほしいんだなーって、清水の街の人たちはずっと何十年もそういう夢をもち続けていて、これからも持ち続けるるんだろうなぁ、ってしみじみするのです。

 

おまけ3

日曜はYSのホームゲームも見に行っていました。久しぶりの勝ち点!w セレッソU23は、アウェイでも同点をもぎ取った(レベルの低い話ではあるが)相手で、やっぱりアンダーチーム、結構むずかしいよね。やっぱり、あの人ら本気で試合してないんじゃないかなぁ…疑惑。まぁあなたがたはひょっとしたら本気じゃないかもしれませんが、こちとらガチなんですわ。

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どんくらいガチかというと、昭和か!釜本か!というくらい短いパンツ選手がいるくらいにはガチ。25番西山峻太選手デス。良い選手だよ運動量とガッツがある。

 

おまけ4

リーグ終盤でこの過密日程、正直ひと試合ごとの試合内容が消化しきれない…。

 

*1:水戸ちゃんとか愛媛とかねー

*2:そして昨日のvs讃岐戦でも、最後ゴリゴリと押し込まれてあわや同点になり損ねていましたw