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長い感想

100文字では足りなかった時に

ラジオ

感想いろいろ 家族のこと

最近、ラジオをたまに聞いている。

ラジオと私はこれまで、あまり距離が近くなかった、というか、遠かった。

中学生ぐらいに深夜ラジオにハマる、というのはラジオっ子の王道の一つなのだろうと思うんだけど、寝るの大好きなので深夜ラジオは無理だった。

音楽を聞くのは好きだったんだけど、どうも私は情報修得への情熱が薄いらしく、ラジオを新しい音楽や情報が流れてくるマシーンとして認識していなかった。音楽やサブカルチャーの情報は、五つ離れた兄や「そういう」アンテナが高そうな友人の「昨日ラジオで言ってた話」を聞くだけで十分満足だった。彼らから聞く話は面白かったけど、じゃあ私もその元のラジオを聞いてみようという気概がないあたりが、まぁ怠け者独特のアレである。そういえば大学時代、ニッポン放送でバイトしてた先輩ラジオっ子がいて、ラジオ面白いって言ってたけども、それでもあんまりピンとこなかった。

子供時代、家族でドライブする時は、運転手である父がラジオをあまり聞かなかったせいか、子供たちが小さい頃はBGMはなし。子供たちが成長したら各々好きなCDを山ほど持ちこんでという感じで、やっぱりラジオではなかった。渋滞して手持ちのCDが飽きてしまったら仕方なく音楽をたくさんかけていそうなFMをかける程度。自分が免許を取って狂ったようにドライブしてた時もそんな感じだった。

 

で、ラジオとの出会いは、父が余命を告げられた5年前、毎週末、実家と自分の家を行き来する車の中である。そういう状況のなかで「手持ちのレパートリーから、今日は何を聞こうかな」という気持ちには中々なれなかった。でも無音は、それはそれで大変宜しくない。運転中でも、ともすると思考がどこかに行ってしまいそうになるので外部刺激が欲しくなり、そうかこういう時ラジオをかけているのはアリなのでは、と思った。

まず「割と自分好みの曲がかかりそうな」FM局を転々として、なんかねぇ、こう、オシャレDJの英語交じりの曲紹介が、どうもフィットしなかった。それで、そういう時はNHKなのでは!と思ったが、いかんせん午前中のNHKラジオは、AMもFMもどちらも高齢者シフトすぎるというか外部刺激にならない。それで今までほとんど接点がなかったAMラジオを転々としたら、永六輔さんがふがふがと喋っておられたのだ。

永六輔その新世界」

ふがふがしてるのはパーキンソン病が原因だったわけだが、TBSの外山アナウンサーがものすごく「上手い」んだ。外山アナの上手さに何しろ感服した。

内容はまぁおじいさんおばあさん向けだし、基本的にひどく優しいものなわけだけど、それが、くたくたでへろへろだった私にはちょうどよかったというのもある。優しいなかで面白かったり興味深かったりするのが、ラジオってこういう感じで面白いものでもあったかと。

それで、外山アナウンサーである。ふがふがする永さんをフォローしつつ進行もしつつ、それでいて賢しらしさもなく、ご自身も永さんの話を聞くのを楽しんでおられる様子が、とても良いんですよ。人の話を聞くのが好きで上手なんだろうな。

そうかラジオって、誰か面白い人がしゃべってるのを聞くものか。いや当たり前のことなんだけど、そうかラジオって面白いもんだなと、私はその時はじめてラジオに出会ったのだ。

外山アナウンサーは、番組中、永さんを結構ぞんざいに扱ったりもするんだが、それもまた阿吽の呼吸的な雰囲気ですてきである。ちょっとこう、ベテラン介護士みたいな感じもあるんだが。まぁ、wikipediaみたらもう10年以上もパーソナリティとして永六輔さんのパートナーをやっておられるようなので、今更私が力説するまでもなく高い評価を得ておられるのだろうと思う。あと、介護士みたいだってのがwikipediaにも記述されていて笑った。やっぱみんなそう思ってたか。

 

なんで急に、最近急に仲良くなったくせにラジオについて慣れ慣れしくも語りたくなったかというと、さっきTVで、外山アナウンサーが永六輔との出会いについて話しておられたからだ。ちらっと見ただけなので前後も分からず全て見られたわけではないのだが、『永六輔と出会わなかったらアナウンサーを続けてなかっただろう、そして永さんと仕事ができるその地点まで仕事を続けてて良かった』的なことをおっしゃっておられた。そうなのか外山さんにとっても大切な番組だったのですか。ありがとう。

今思えば、亡くなった父はジャズ好きだったのだが、父が若いころ?は、歌謡曲とロックと馬鹿なTV番組が嫌いだった。だから、そりゃラジオはあんまり好きじゃなかったかもなと振り返って思う。でも年取ってからは車でラジオ聞いてたから、どこかで彼にもラジオとの出会いがあったのかなと思ったりもする。

ラジオとの出会いを果たした私は、そうかpodcastってラジオか!とか、100年前からタイムスリップしてきた人みたいなことを言いだして失笑されたりしているのだが、最近は、podcastで赤江玉緒のたまむすびを購読?して、通勤時3バス停歩く時のお供にしている。

なんだ、こんなに面白いならみんなもっと早く言ってよ、とつい言いたくなるわけだが、思えば私の身の周りには子供のころからラジオっ子がたくさん居たわけで、単に私が人の話を聞けないタイプというか、良く言えばラジオの良さが分かる程度には成長したのかというか、まぁそういうダメな感じだ。

 

そういえば、私は、周囲の人がものすごく熱烈に何かを薦めてくる&その割には受信感度が低い&更にかなりへそまがり、という星の元に生まれている。
「熱心に薦め隊」が去った後に、別の場所でその薦められていた何かに出会い、勝手に面白がってたりして、「熱心に薦め隊」に怒られたりする。Jリーグとか人に熱心に観戦に誘われてた時はそうでもなかったのに今やこの体たらくである。熱心に誘われるとこっちが熱量を取られるのかね。

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