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長い感想

100文字では足りなかった時に

水曜、嵐の中のJ2リーグで、ワールドクラスのベテランを見た

Jリーグ サッカー

Jリーグは、原則は週末しか試合をやってないのだが、たまに水曜も試合をする時がある*1

土日祝休みの仕事なので、水曜開催は割と色々大変(スタジアムまで遠いとか、帰りがヘトヘトとかいろいろ*2問題があるのだが、個人的にはそれでも平日ナイターが割と好きである。

平日なのに溢れる祝祭性というレア感と、「仕事帰りに駆けつけたんです!」という大人たちの様子がとても好ましい風景である。

仕事かばんを抱えたサラリーマン風の男性がひとり、かばんからレプリカユニフォームを取り出しワイシャツの上からごそごそと身に付けてワイシャツの袖がもこもこっとなってたり、オフィスカジュアル&パンプスみたいな恐らく仕事帰りの女性が酷く熱心に前のめりで観戦していたりするのもとても良い。土日の試合よりも「ぼっち観戦」率は高い気がする。まぁサッカーって割とぼっち観戦の人も多いな。私も「趣味の観戦*3」の時は、ほとんどの場合ぼっち観戦。

 

で、昨日の水曜は、千葉県の蘇我にあるフクダ電子アリーナまで、ジェフユナイテッド市原・千葉vsセレッソ大阪というカードを見に行った。

私が千葉に住んでた時期があるのと、あの時オシムさんが作った素晴らしいサッカーの記憶が残っているせいで、ジェフのことはずっとある種の親近感をもって見つめている。あと、マスコットのわんわんお兄弟(ジェフィ・ユニティ)が超絶かわいいので捨て置けないとか*4、スタグルのカレーとか何気に上手いとか色々あって、フクアリには年に1、2回、何かにかこつけては足を運んでいる。

セレッソも、選手やサポーターや諸々に特色があって面白いチームで、自宅観戦日には優先的にセレッソ戦を見たりする程度にシンパシーがある。なので、セレッソ戦も、応援クラブ以外の関係ない試合を毎年1試合ぐらい見に行ったりしている。今年はフォルランカカウというワールドクラスを有するボーナスステージシーズンなのでなおさらである。去年のことはまぁいいじゃないか。

 

で、まぁ昨日は普通に仕事せざるを得なかったため、スタジアムで席につけたのは後半が始まってしばらくぐらいの遅まき参加だったのだが、席に着いた時は0-0だったんですよ。

そっから、ソーセージをもぐもぐいわせてるうちにでジェフがパタパタっと点を取って、それも新加入のネイツ・ペチュニクという漫才を始めそうな名前のスロベニア人が、中欧出身の選手らしい美しくテクニカルなゴールを決めて、2-0かー、その前の連携も素晴らしかったしこりゃ今日はホームの千葉が勝つかねー、雨風も酷くなってきたしアウェイで巻き返すの大変だろうしなー、なんてソーセージをもぐもぐいわせながら考えていたのだ。

 

それで、結果的に試合が終わってみたら4-4。

 

ジェフ千葉は水曜ナイターの試合、後半からだけ見る人は2/3ぐらいの価格になるチケットを売ってたから、メインスタンドのお高い席を買ったんだけど2500円弱。2500円弱で8点。45分で8点。1点あたり300円!お買い得!!1点あたり5分!高利回り!!

まぁ、こんなお買い得な試合なんてそうそう巡り合わない*5んですけど、駆けつけて良かった。とても面白い試合だった。

もちろん、点数がたくさん入ったから面白いということでは全くない。7-0で勝ったU22五輪予選マカオ戦が面白かったかというと全然面白くないわけで、昨日のジェフ千葉vsセレッソ大阪戦は、どのゴールも、攻撃の仕掛け方からシュートテクニックからFWの選手のポジショニングやテクニックから、バラエティに富んでいて見どころ満載でございました。

また、今年のジェフ千葉の戦い方とセレッソの戦い方が、分かりやすくタイプが違うというか、ボールをキープしながらぐいぐいライン上げてく関塚さんらしいサッカーと、縦にポンポンパスつないでいくめまぐるしい展開のセレッソらしいサッカーがガチ勝負である。あと財力の豊かさもどちらも互角。札束が舞い踊るかのようなサッカーでもあったな。いやー派手だった。

 

ジェフ千葉が立て続けに得点して2-0になった後しばらくは、千葉の攻撃の合いの手が選手同士でかみ合いはじめて、セレッソは徐々にずりずりと自陣を狭められていってしまっていた。自陣を狭められると攻撃に転じようとしてもどうにかできる物理的な空地が少なくなっちゃう。焦る、ミスする、さらに自陣を狭められるという悪循環で、ずっとセレッソゴール前で試合が行われてる時間が続いていた。

それをねぇ、打開したのはフォルランですよ。南アフリカワールドカップの得点王。スペインリーグでも2度も得点王。

フォルランはFWの選手なので、本当はあまり自陣の深いところまでは戻らない方が良かったりする。特に負けてる時、追加点取られてる時なんかはすごく難しくなる。上手く回ってない時ってどんどん自陣に追い込まれちゃうから、前線に張っててもボールが回ってこない、とはいえあんまりボール取りに深追いしちゃうとゴールまでが遠くなってペナエリアまで来たけどもうヘトヘトでヘロヘロシュートになっちゃった、なんて羽目になる

フォルラン、ベテランのくせに思いっきり深い位置まで戻ってボール奪取していったんフォルランサイドをセレッソペースに持ってきた。
一回くさびが打ち込めれば周りの選手も動きやすくなる、場所も空くし急に風の通りが良くなるというか味方にパスが届きやすくなる。
凄いなーと思ったのは、キャリアばっちりのベテランFWのくせに(失礼)良く走るし守備上手い。まぁどちらもストライカーとしてなくてはならない技術なので今更私が「フォルラン守備も上手い!」なんて驚くのは失礼な話ではあるのだが。

更に、これも本当に何を今更なんだけど、フォルラン、シュート超上手い。本当に上手いわ。上手い。いやー上手い。

何かねー、冷静なんだろうねー、1点目も3点目もそうだけど、フォルランがシュートするちょっと前から音が消えたような気がするぐらい、ひらりとしたしゅっとした柔らかいシュート。

セットプレーのポジション取りもすごく上手い。

 

ひょっとしたら、褒めれば褒めるほど失礼なことを書いてる気がしてきたけども。

 

要するに、偉大なベテラン選手が、嵐の夜、アウェイの地で、献身的に、ボール追っかけまわして、あれよあれよという間に同点、逆転。

というのを、目の前で見たわけです。はーかっこいい。超かっこいい。その後は馬鹿試合シーソーゲームになっちゃったので、かっこいい(うっとり)というより、カッケー!www という感じの試合終了ではあったんだけど。フォルラン結局90分出ずっぱりで最後まで効いていた。あと、フォルランの観客席投げキッスがハマりすぎてて笑った。あんな金髪イケメンサッカー選手がするなら尻踊りでもかっこいいんだろうか。

 

いや、いいもの見ました。

 

その他感想

  • 山口蛍は代表選出されてる中で一番好きだ。代表招集メンバーで言えば同率一位は(でかそうなことでおなじみの)川又。
  • マル、シャケ、山下も素晴らしかった。特に山下。山下また髪の毛のびたから何度かフォルランと見誤った。目が悪い。
  • ジェフ千葉の方は、谷澤がものすごく良かった。すごくいやらしく良い働きをしていたので、このままずっといやらしい感じで行ってほしい。
  • パウリーニョはそろそろ帰化すればいいと思う。いやしてほしい。いい選手だよねぇ。ブラジル人のボランチって友達にするには最高だと思ってるんだけど実践したことはない。
  • わんわんおは、調子さえ崩さなきゃ今年こそ昇格するんじゃないか。監督は関塚さんだから手綱を緩めるよなこともなさそうだし…。がんばれわんわんお。
  • カカウさんは切り札要員の方がいいような気もしないでもないかな…。昨日は天気悪かったせいか集中できてなさそうな時間帯も割とあったかなぁという感じ。
  • 千葉もセレッソもどっちもいいチームに仕上がっている。どっちももう1、2試合見に行きたいなぁ。

 

上の方で自分で書いた言葉ではあるが、セレッソは馬鹿試合が多い気がする。それを婉曲に表現すると「諸々に特色があって面白いチーム」。

セレッソはしょっちゅう馬鹿試合をやっている。インターネッツでは「ザルで殴る(守備がザルなうえにそのザルを攻撃に使ってるという感じだろうか…)」などと揶揄されたりする。

あの守備のザルさ加減は、熱心なサポーターには辛い時も多いだろうなと思うが、傍で趣味観戦してる分には本当にゴキゲンで、見ているだけでニコニコしてくる。セレサポは苦難度が高そうであるが、知り合いの何人かのセレサポさんは皆さんゴキゲンな方が多い。セレッソを割と好ましく思っている理由の一つでもある。

 

*1:ACLは火曜の時もあるね

*2:サッカー場はどこも郊外や駅から距離がある場所だったりするため

*3:応援クラブ以外のチームの試合を見に行く

*4:参考 http://matome.naver.jp/odai/2141584789647835101。人のまとめたものですけども

*5:熱心なセレサポさんはおそらく日本一馬鹿試合に巡り合ってると思う