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長い感想

100文字では足りなかった時に

七人の斉藤暁

感想いろいろ

時代劇が割と好きである。

TVドラマの時代劇も割と好きだが、特に好ましいのは松竹制作のもの。とりわけ鬼平犯科帳である。吉右衛門って本当にかっこいい。弁慶も良かったが鬼平も良い。吉右衛門はちょっと破綻があるというか破天荒な役柄がすごく似合うな。

思えば、子供の時の一番古いTV番組の記憶が大江戸捜査網だったり、幼稚園児の時に一番好きなテレビを聞かれて「桃太郎侍!」と答えたりしていた。我が家はごく普通の核家族で家に時代劇好きのおじいさんが住んでいたわけでもないのに、自分でも不思議。

水戸黄門みたいなステレオタイプなのもまぁ悪くはないのだが、時代劇は実はフジテレビが質の良いものを作っていると思う。鬼平犯科帳もフジテレビ、大川橋蔵銭形平次もフジテレビである。江戸の旋風は東宝制作だったと思うがあれも良い。時代劇映画が華やかなりしころの雰囲気があるというか、よく分からないけどそういう感じ。そういえば吉右衛門大川橋蔵も江戸弁がとてもうまい。うまいというと失礼な話だが、ああいう喋り方のじーさんばーさん、たくさん居たよ、今はもうみんな死んでしまったけども。

 

で、さっきちょうど、NHKで木曜時代劇を見ていた。民放テレビ局はもう、自前で時代劇を撮れるような予算がないので、必然的にとれとれピチピチの時代劇を見られるのはNHKだけである*1

そこそこ豪華なキャスティングで、大看板、二枚目ときれいどころと老け役、三枚目と、一通りの役どころがきちんと配されてるのも気持ちが良い。藤竜也とか火野正平江波杏子とか70年代タッチの配役も宜しい雰囲気である。しかし藤竜也は今度のたけしの映画も大変楽しみである。脂乗ってるなぁ。

で、三枚目な役どころを斉藤暁がやってて、パッと見た時に千秋実かと思ったんですよ。そっくり。特に七人の侍に出ていた千秋実。

 

あの役もうけ役なんだよなぁ。これからクライマックスだってとこで死んじゃうんだけど。腕はそこそこだけど明るいムードメーカーで、三船敏郎演じる悲しき野生児菊千代と他の5武士との間を取り持つような、何ともいえない味のある役どころ。
旗をね、作るシーンがいいんですよ。侍六人で○六つ、△は菊千代様だっていうんだよね。ああいいなぁ見直したくなってきた。
そんな感じで素晴らしい千秋実は、隠し砦の三悪人でC-3PO役をやってるように、黒澤映画の三枚目の大常連である。で、今日見たNHKの時代劇に出てた斉藤暁が、三枚目役でパッと見た目が千秋実ぽかったんで驚いちゃった。よく見れば確かに同じ系統の顔かなーという気はするけど、全然気付かなかったなぁ。

 

二枚目役の若い俳優さんも女優さんも、たどたどしくて初々しいのもまた良い雰囲気なのであった。面白そうだから引き続き覚えてたら見るようにしよう。

今年は大河ドラマがビックリするほど面白くないので、こういう拾いものは嬉しい。

 

そういえば、私は時代劇は好きなんだけど、時代劇の原作の小説は、あまり好きじゃない。ほぼ唯一、山本周五郎はまぁまぁ好きだったけど、池波正太郎藤沢周平も、山田風太郎*2も、実は司馬遼太郎もイマイチ乗れなかった。面目ないことであるが、多くの時代小説って、どうにもこうにも、文体がオッサンくさくてダメなのだ。ドラマになると格好いいと思うのに。ふしぎ。

*1:へんなもん見せられるぐらいなら再放送でも全然いいんだけどね

*2:山田風太郎は、戦中派不戦日記と人間臨終図鑑は好きで何度も読んでるんだけど、本職のエロ忍者小説などは全然ダメだった

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