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長い感想

100文字では足りなかった時に

サッカー場で、サッカーだけを見ているわけではない

横浜F・マリノス Jリーグ サッカー

今季初めてホームでリーグ勝ったわけだが、なんか少しもの悲しい。


いや、試合は上々。相変わらず決定率が低いのが気がかりだけど、勝つのは気持ちが良い。昨日の試合で特に気に入っているのは、前半戦のパススピードが速くなっていた時間帯。距離感が良かったのか、たまたま湘南スタイルと上手くハマっちゃったからか。パススピードは速ければ速いほどいいからもっと速く、光の速さに到達する勢いで頑張ってほしい。
モンバエルツ体制になってからの兵藤の大黒柱っぷりも感慨無量だが、下平と三門が一皮むけた感あって、初孫をかわいがるかのような*1状態である。小林はちょっとこの2、3試合「カカリすぎ」という感じがあるが、それも前向きに受け止めたい。ボンバーはますます黒々と脂がのってファビオのCBの、攻め気ゆえの危なっかしさをフォローしつつゼロ封に仕留めたところも素晴らしい。今年は成績としてはかなり厳しい年になってしまいそうだけど、そういう年もある、しょうがない。
現場で目撃したのに、その数時間後すでに録画を見返してニヤニヤした。2度も。私のサッカー観戦は、負けた試合は記憶自体の存在を抹消する、思い通りに勝てた試合はするめのようにいつまでもしがんで味わうという小物スタイルである。

 

という風に試合は上々なのにちょっと不機嫌なのは、この記事のせいである。

news.livedoor.com

内容についてはある程度は同意なんですよ、私も。「自称古参サポーター」の謎の上から目線には常日頃から辟易としている。本当にあいつら全員、一番安いチケットで偉そうに素行も悪いし、居なくなってほしいわおまえら自分が思ってるより居なくなっても何の影響もないぞ、と常々思っているし、フットボールチャンネルの残念さ加減にも我慢を越えそうな感情を持っている。

ただ、気になるのは、このところフモフモさんのコラムでJリーグを取りあげる時はほとんどが「残念なニュース」がテーマなことだ。試合内容じゃないんだ、場外乱闘ばっかり。
どうも試合を見ている様子がいまいちしないんで、競技やリーグに大して興味ないならわざわざ「おためごかし…」「ネガティブキャンペーン?」とつい思っちゃいそうになる記事をあげなくてもいいのにな、と、ついつい思ったりしないでもない。

少なくともこのニュースに関しては、フットボールチャンネルというかなり偏った一つのメディアの話で、もっと言えば元の火元も、2、3人の阿呆な自称サポーターのtwitterでのやりとり程度のことだったりするという側面もある。もちろん「そういう状態」に問題がないとは思ってないけどね。

でも、フモフモさんは、こういうインターネット上の場外乱闘にばかり目を奪われてガッカリしているのはもったいないです、なんとかJリーグの試合見に来てくれないですかね、そんなに嫌な事件ばかりが起こってるわけじゃありません、どの試合でも、ピッチ上ではドラマチックな何かが起こったり*2していますし、色々やらかしてるマリノスの試合に嫌がる人を引きずって連れていくわけにはいかないかもしれませんが、もし日産スタジアムに起こしいただく気になったなら、アウェイ寄りのバックスタンドはお子様連れ歓迎のほのぼのエリアなので安心してご覧いただけると思いますよ、そのほかの席でも、ゴール裏のど真ん中で相手チームの応援を始めたりしない限りは何の問題もないと思います、なんなら、お住まいのお近くの会場のどの試合でも良いと思います、と言いたい。

私なんかも一応、ずっと応援しているごひいきクラブはマリノスですけど、色んな試合見に行っちゃうし、そういう人、実は結構多いよ。一つクラブだけを過剰熱狂に応援している人は、SNS界隈だけでは声がでかかったり態度が図々しい人が多かったりして目立つだけだったりもするんだけどね。「少ない目立つ例」を元にすべてを偏見の目で見られるのはちょっと悲しい。

 

それでですね、ここからが実は本題。

応援しているクラブの試合や、その他興味を持って出かけたサッカーの試合で、私が何を見てるかと言うと、もちろんサッカーの試合を見ているのだけれど、サッカーだけを見ているわけではない。

一番よく見ているのは空である。サッカー場は札幌ドーム以外は空が広々と開けていて、特に陽気の宜しい春や秋は本当にここは天国かと思うぐらい気持ちが良い。今どき、街中でぼさーっと空を見上げていると、ちょっとまずい感じを醸し出してしまうところがあるが、サッカー場なら空を見放題である。ビールも飲める。おまけに目の前では中村俊輔マルセイユターン決めたりする(時もあります)。

あと、マスコット、どこの子も本当かわいい。造形や動きだけじゃなく、「この試合を一緒に楽しいものにしようね」「そしてホームチームが勝てるようにみんなで応援しようね」という様子を伝えてくるので、私なんてもうオバハンで涙腺が緩くなっちゃってるから、たまにグッときちゃう時すらある。全てのホームゲームでボランティアも含むクラブスタッフは、観客が二週に一度のお祭りをより楽しく、かつ、つつがなく過ごせるように心を砕いているが、その象徴がマスコットだったりする。
アウェイゲームに行ってこちらはトリコロール一色*3であっても、また、特にサポーターファッションなどせず初めてきたスタジアムで右往左往している一般人であっても、当然、マスコットは一緒にキャッキャしてくれる。上にあげた某スポーツブロガーの人がインターネッツの様子だけで勝手に思っているような排他的な様子は全然ないですよ。右往左往してたらスタッフの人が席を案内してくれるし、チケットボックスでも「こういう主旨なんですけどどこの席がいいですかね」って聞けば親切に教えてくれる。

 

それから、試合前に選手が出てきてアップする姿をぼーっと見ていたりするのも、とても楽しい。まぁこれも好事家向けかもしれないが、マリノスのGKコーチは往年の日本代表の元祖熱血GK、松永成立である。シゲさんが淡々とGKを鍛える様子をじっとり観賞するシゲさんマニアはかなり多かったりする。50overだというのに驚異のキック力&コントロールで、かつての盟友水沼貴史も解説で感服するぐらいかっこいい。
それからアップが一通り終わった後に正GKと二人で話をしている様子、手をぎゅっと握ったり背中を温めたりする様子がたまらないお父さん力だったりする。

試合前といえば、サポーターの人たちがいそいそとユニフォームを着こんだりゲーフラを準備*4してたり、アウェイゲームに行けなかった人用のおみやげを配ったりしてるのもとても楽しい。混ざる時もあるけど、そういうの見てるだけでも楽しい。楽しそうな人を見ているのはとても楽しい。
そういえば、レプリカユニフォームを着ている観客も、来たことがない人が想像してるより低いんじゃないかなぁと思うけど、まぁこの辺は「Jの試合に来たことない人」がどのぐらいを想像してるか分からないので何とも言えないか。

 

こういうの、実は野球でもラグビーでも同じじゃないかなぁと思うんだけど、なぜフモフモさんJリーグだけは敷居が高いと感じるんだろう。
私は野球は、近年は一緒に見に行く人があまりいないのですっかりご無沙汰なもんだから、行くの億劫だなー、どの席が良かったんだっけ?とか思ったりする。ラグビーは、今や人気絶不調で当日行っても簡単に見られるしチケットも安いけれど、多くの人にとって大変敷居が高いらしい。当日券、行けば売ってるよって言ってもへーって言われたりする。Jリーグも、行ったことがない人やずいぶんご無沙汰な人にとっては敷居が高いだろう。同じである。ただそれだけだったりも、するんじゃないかなぁ。敷居の高さなんて話になったらBJリーグだって初めて行った時*5は相当まごまごしたし、敬愛するえのきどいちろう氏が代表を務められている日光アイスバックスの試合は、一度は見に行きたいと思っているけど、うーん敷居が高い…と思ったりしているけれどなぁ。私の怠け者ぶりには本当に困るよ。
なんでJリーグだけ、ネガティブキャンペーンみたいなことになってるんだろう。悲しいなぁ。

*1: (C)麒麟川島

*2:あるいはたいして何も起こらなかったりする時もあるけれど

*3:そういう言いまわしがお約束です

*4:ポールと旗を別々にしてる人が多いみたいで、席で合体させていたりする

*5:チケットを頂いた