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長い感想

100文字では足りなかった時に

隙あらばモテさせようとする美容師

感想いろいろ

この5年ぐらい、ずっと同じヘアサロンで同じ人に切ってもらっている。5歳ぐらい年下の女性。最初に会った時はまだアシスタントだったし、そもそもお店も違っていたのだけど、スタイリストさんになって、それから上役の方と二人で独立してお店を作って、私もそのまま新しいサロンの方に引っ越ししたという経緯である。とても可愛らしい人なのだが仕事ははしっかりしたもので、基本的には髪質はストレートであまり苦労はないものの、年とともにコシなどがなくなってきて色々ままならなくなってきているようなエリア*1もあったりするなかで、様子をいろいろ分かってもらっている人の方が圧倒的に良いというのが私の気持ちである。
髪質とか、どの辺にうねりが出ちゃいがちなのかとかを分かっていてくれるので、いつもと違う感じにしてみようかなというのも相談しやすいし。

 

その前は、近所の別のサロン、老舗で有名でお高いところのオーナーの男性に切ってもらっていた。その人に切ってもらった時に、おお技術でこれだけ違うのかと驚いて、20代の後半から10年近くその方にお願いしてたのだが、残念ながらお年で引退ということになり、更に残念なことに、そのお店の他のスタイリストさんがどうにもこうにも、うーんこの。という感じで、しばらく放浪していた。美容院を放浪するのはとても寂しいことである。世の中にはヘアサロンもカットスタイリストも全然固定していないという人もいるが、私は出来ることならばもうずっと同じ人がいい。

中学生までは、母親が行っていたおばちゃんファミリアーな美容院に行っていた。

高校生になって、友達と一緒に「雑誌に出てるお店」などに行ってみたり、あちこちのお店に行った。まぁ背伸びがしたいお年頃である。ちょっと遅いか。昭和のころは高校生ぐらいが一番背伸びの季節である。と思う。

背伸びに気が済んだ大学生の時分になったら、実家の近くに新しく出来たおしゃれサロンで男性のスタイリストさんに通っていた。

それから、働き始めて3年して転職してからが、ゴッドハンド・オーナーさん、その後しばらくまたヘアサロン放浪して、今の可愛らしいけど腕が良い美容師さんである。

 

美容院を放浪していた時とか、おしゃれサロンで男性スタイリストさんに切ってもらってた時とかに思っていたのは、あの人ら基本的には、隙あらばモテヘアにさせようとするなあということだ。まぁ職業柄当たり前なのかもしれないけどさ。
モテヘアは当然、時代時代で変わるわけだが、どう考えても私には似合わないだろうよ、という流行のモテヘアを、何とかしてさせようとしたりするのが困るのだ。

世の中には、骨格を削ってでもモテたい、という人もいるだろうが、残念ながら私はそういうタイプではなくて、骨を削ってまでモテたくないというか、そもそも自分がこの人に好かれたい、と思う人以外からはむしろモテたくないというか、一山幾ら的な「モテ外見」になってしまうと、その一山に実は一つだけ腐ってるリンゴが混じっていてそれを手に取った人に舌打ちされたら恐いなとか、そういうタイプである。

流行ってるモテヘアじゃなくて、はねやすいところが気にならないヘアスタイルにしたいです、とか、さらっとしてたいのでスタイリング剤が必要なヘアスタイルはイヤなんです、とか、そういうのをきちんと説明をしているし、ある程度こういう形がいいなーとは伝えているのだが、それでもなお「いやーこういうエアリーな感じにしたらすごくいいのにー」とか言うんだ、奴らは。
まぁさ、エアリーな感じにしても良いけどさ、私、中身がちっともエアリーじゃないからだめだよ。看板と中身が違うというのは、周りの人にとっても迷惑だろう。

 

今、お願いしている人は女性だし年も近いし腕のある人だしで、ある程度「私とはこういう人である」というのを理解してもらった後は、本当にストレスなく月イチを楽しみに通っているし、何なら流行っぽい髪型にもトライしたりもする。

それで、こないだ髪を切りに行った時に、何となくそういう雑談をしてたのだ。隙あらばモテヘアにさせようとするんだよねー、まったくさー、若い頃だから仕方なかったのかもしれないけどねぇ、なんてぽつぽつ話してたら、彼女が「それって男性スタイリストじゃないですか?」と聞いてきた。話の中では性別を言ってはいなかったのでへー、男性の場合ってそういう風に営業トークするの?と聞いたら、どうもするらしい笑。
大抵の男性スタイリストは女性のお客さんを隙あらばナンパしようとしてるんですもん!と怒りだした。
大変残念?なことに、私は隙あらばナンパはされてなかったので、まぁそれは良いんだけど、どうも彼女に言わせると、男性のスタイリストは女たらしかゲイかのどちらかだという。そりゃ極端でしょwww なんて笑いながら、さっぱりとしてもらって帰路についた。

 

男性のヘアスタイリストがみんな過積極な人なのか、それは私には分からないし、そうでもないんじゃね?という気もする*2が、まぁ、「人をきれいに見せる」仕事だと、そういう意味で積極的な人は多いかもしれないなーとか思ったりもするのである。
きれいにする理由が「モテたい」であれば、モテる目的である男性がどう思うか、というのは、とても重要だし信用すべき情報である。なにしろ男が好きな女と、女が考えている女の間には、割と暗くて深い谷が横たわっているからね。

でもまあ、私は、そういうのはいいかな。モテ道を突き進むのは無理。

 

しかし、モテ道を突き進み日々精進を重ねている人にとっても、「外道*3釣っちまった」ということは、むしろぼんやりしている私よりもずっとずっと多いはずだと思うんだが、モテ道では釣った外道の処理はどうしているのだろうかね。モテ道も色々な奥義がありそうである。

そういえば、釣りたとえでいえば、モテ道を追求する生き方というのは、巻き網漁というか底引き網というか、一番魚影の濃いところに合わせていく方法だと思うんだが、私はどちらかと言うと、土佐の鰹の一本釣りとかそういう感じである。釣り竿だね。効率悪い。

*1:頭髪内の。右側のサイドがうねうねっとなるようになってきたのが泣ける…。

*2:し、私がナンパされるだけの力量がなかったからイマイチ信ぴょう性があるように思えないのかもしれない

*3:釣り用語ですからね