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長い感想

100文字では足りなかった時に

海街diary見てきて泣き疲れて昼寝するというような幸せ

感想いろいろ

昨日は、地獄みたいな仕事が終わったお祝いに仕事を休んで、男子W杯アジア2次予選&女子W杯GL3戦目に備えていたわけですが、とはいえそれだと昼間は暇な上に、平日昼間に突然遊べる暇な友達がいないので、ひとりで海街diaryを見てきました。

 

原作の漫画も好きなのだが、別物として見て、割と良いものだったと思う。原作ものって、特に原作が好きだと難しい時もあるわけだが。
原作の漫画の、モノローグだけに頼らずにエピソードをうまく使って話の符牒をゆっくり合わせていく、ていねいな話の組み立て方を私は愛しているので、映画の冒頭が、いろんなエピソードをてんこもりにした感じで、うへえこのまま2時間行くとするとちょっとうーん、と思いながら見てたのだが、是枝作品的な、あるキーワードが長女幸ちゃんの不倫相手の小児科医を演じる堤真一の口から語られて*1、そこからはゴールに向かってわーっと収斂していく感じだった。

なので、お話としての手触りは、原作とはかなり違うね。違うけどそれぞれ良いと思う*2。私は原作が好きだった分、最初ちょっと入りにくかった。ずいぶん話が早く進むんだなぁ…と思ってたら、私が勝手に想像してたとこじゃないとこに是枝監督のフォーカスがあったというか。なので、結果的にじゅうぶん堪能した。

 

私は原作漫画も、新刊が出るといちから読み返して、その都度ぐずぐず泣いたりするのだが、原作読んで泣く涙とは違う場所から涙が出た感じがある。
本当は時間があったからチャッピーも連続で見ちゃおうかなって思ってたけど、なんか映画館で泣いてしまって目が重くなっちゃって、結局(目が重くて恥ずかしいから電車に乗るのはやめて)歩いて家に帰って、汗かいたからシャワー浴びて麦茶飲んだらなんだかくたびれちゃって、そのままソファでたっぷりうたた寝をしたわよ。
すごく「小学生の夏休み」っぽい手触りの午後であった。不機嫌さんになってぐずぐず泣いて、汗と涙で顔も体もぺたぺたになって、そのまま居間でぺっとりと突っ伏して寝てしまって、起きたら何でぐずってたかすっかり忘れてるというような感じ。

 

その他感想

  • 前々から思ってはいたが、長澤まさみの脚がきれいすぎて本当にびっくりする。是枝監督はエロい。エロいよ監督。
    演技の方もかなり良いと思う。「海沿い生まれのちょっと蓮っ葉なおじょうさん」である次女役、かなりぴったり。こういう図太美しい役は彼女には合ってる気がする。生命力。
  • 三女役の夏帆ちゃんもとても良かった。原作でも「儲け役」な役どころではあるけれど、やわらかくてとても美しい。
  • 長女役の綾瀬はるかは、役どころとしては一番損してるというか、難しい役だと思うんだけど、地味に強く光る演技で良かった。彼女はなんだかんだで良い役を手に入れそれをきっちり演じてる、しっかりしたよい女優さんだ。
  • キャスティングの一番のツボは、やっぱり「だらしない母親」役の大竹しのぶ。すごかった。大竹しのぶは好きなタイプの女優さんではないのだが、この人やっぱり上手いなぁ。脳みそも全身の骨格もゆるい母親役、ちょっとしか出ないんだけどかなりのインパクト。
    ただし、キャスティング大賞受賞は、レキシの池田さん。
  • 樹木希林はどんどん「まんが日本昔話に出てくるおばあさん」に似ていっている。あとパグ(犬)にも似ていってる。
  • 鈴木・変態仮面・亮平が「ヤス」役なのでちょっと楽しみだったのだが、その辺は原作エピソードまるっとカットされててがっかり。せっかくの配役…。
  • そういう意味では、原作の豊富なエピソードの選びどころはさすが是枝監督の手腕が素晴らしいな。あのエピローグにするのなら、ヤスと幸姉のエピソードや、足を切断されちゃうイケメン同級生多田くんをめぐるくだりなどは、確かに不要だもんね。よく整理されているんだなぁ。描きたいものが強烈にある人ならではの脚本捌きというか。

 

  • 日本代表は、なんか、2戦ともゴールに結界でもできてんのかという感じだったので、JFAは早急にお祓いに行ったらいいとおもう。
  • 酷いありさまの新国立競技場の件で、親方日の丸的にJSCに乗っかったりしてるから、変なものが憑いたんじゃないのぉ?

*1:ここは原作にないシークエンス

*2:ちょっと薄いかなーというか優等生っぽいかなとは正直思わないこともないんだけど、その辺は人それぞれ