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長い感想

100文字では足りなかった時に

スピリッチャルなことは、本当に何一つ信じてないんですが

家族のこと

お盆なので。

 

私は既に両親を亡くしているのだけれど、父が亡くなった後も、母が亡くなった後も面白いことが起きている。

 

父が亡くなった後、葬儀も終わって骨になった父を家に持って帰って、母と兄と3人で放心していた。

実は、父が亡くなる日を私は無意識に予測できていて、一度聞いたらすごく嫌がったのでその後は尋ねなかった「お父さん、今日、病室に泊ってあげようか?」という一言を、父が死ぬことになるその日の夕方に聞いて、病室に泊って、無事?父の最期の一晩を一人ぼっちにさせずに済んだという実力?の持ち主である。

父が亡くなって、まぁ色々手続きやら準備やら、ばたばた、ばたばた、としている間に、ふと実家で一人になった瞬間に、がた、がたがたっ、という音が、父の寝室の方から聞こえるのを耳にした。いや本当にスピリチュアルなことは一つも信じてないんだけど、その時にすっと「あらお父さんだわ、死んでもすぐ天国にいくわけではないとお経では言ってるらしいけど本当なのねえ」と妙に腑に落ちたので、葬儀が終わって親族も弔問客もみな帰って、4→3になった家族が放心している時に、「そういえば、昨日お父さん来てたんだよ」と報告した。

兄も同じような目に合っていたらしくて、俺もそんな気がした時があったんだよな、と言う。

問題は母だ。生前の両親は、決して円満であるとだけは言いにくく、お互いが片思いし続けているような妙な関係の夫婦だったからか、母が「やっぱり、お父さん私のところには来ないのね…」とまたべそをかきだした。

そんなわけあるか。お父さんは結果的に死ぬことになる3日前にも、1週間前にも、母のことをずっと心配していた。お母さんにはそれがうまく受信できないだけなのだ。
お父さんずっとお母さんのこと心配してたよって今言っても耳に入らないかなぁ…と思いつつ、「お母さん」と言葉をつなごうとしたら、父の寝室から「ガタ、ガタガタガタッ、ガタタ」と大きな音がした。
どう考えても「おい、何言ってんだ母さん、お前が気付いてないだけだ」と言っている。家族3人で笑ったね。

 

父が亡くなった後、1度だけ「人生最大のピンチ!」って思うような目に合った。ずっと鬱々とした気持ちで過ごしていたのだが、ある日鏡を見たら父の顔が映っていた。

お父さん!って思って我に帰ったらそれは私の顔で、ただでさえ父にクリソツな私の顔が、人生最大のピンチ中だったので老けて見えただけだったんだけど、鏡に映って出てきたかぁお父さん、って思って、その後2、3日したら、するするっとピンチが無くなってしまった。本当に、じゅっと無くなってしまった。
いや、いくらクリソツとはいえ、性別違うし化粧もしてたりするわけなのだが、その時は鏡に父が居たのだよな。
その後は一度も見かけない。人生最大のピンチが起きてないからだと思う。たまーに夢には出てくるけど、内容もぼんやりとしか覚えていない程度なのだけど。

 

母が亡くなったあと、兄と二人で色々手続きを済ませて、やはりくったくたになって、それでも何か食べなきゃいけないねぇ…そういえば昨日から何も食べてないもんね、と思いだし、帰り道の道すがらにあったサイゼリヤに入ったのだ。
食欲もないし、なんかはっきりした味のものが食べたい気がするねぇなんていいながら、注文してぼさーっと待っていたら、フロアの電気が急に消えた。だれか店員さんかお客さんが間違って電気消しちゃったのかな?と思っていた。

で、一旦ついたんだ電気。ですぐまた消えた。

それから、しばらくしても電気がつかない。非常灯はついてるから別に恐いこともなく、妙にムーディな雰囲気になってるサイゼリヤである。

そして兄と顔を見合わせる。お母さんだね。そうだね。お母さん割とサイゼリヤ好きだったんだよね、一緒に食べたかったんだね。と、そんな話をごく小さい声でしていたら、店員さんが来て、お詫びのしるしのデザートを持ってきてくれた。どうやら配線のどこかがショートしてしまったのでしばらくは電気がつかない。調理場も一部の料理は作れないのだがお客様のご注文のものは全部大丈夫です、というので、お詫びもありがたくいただき注文したものも、妙にムーディな店内で美味しくいただき、まだ暗いままのサイゼリヤを後にしたのだ。

で、店を出たら電気が点いたよね。

 

母も、その後は出てこないんですよ。

なので、仏教の一般的な教えって割とあってんじゃねーかなって思ったりする。

位牌やらなんやらは今は兄の家にあってすっかりお任せしているので、恐らく今日は兄の家にみんな集まってるんだろう。にぎやかだね!