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長い感想

100文字では足りなかった時に

不機嫌顔の自由

長すぎるブクマ的なもの

一緒にいる時に「自分は不機嫌じゃない」「怒ってない」と言いつつも不機嫌な表情をやめてくれない人と一緒に暮らすHowTo - Togetterまとめ

 

少し違うかもしれないんだけど、高校時代からの親友の新川さん(仮)を思い出した。

 

彼女は、とてもしっかり者で責任感が強く、だらしない上に性格が独特な私をフォローしてくれて友達やめないでいてくれた、とても良い子である。すぐ授業をさぼりたくなる私のフォロー*1をしてくれて、更にだらしなくダメな私を叱咤激励*2してくれるという、まるで天使のようなきちんとした子である。私にだけじゃなくて、誰に対してもそうで、きちんとしている人だ。

 

一方で、彼女は、喜怒哀楽が顔に出にくいタイプでもある。責任感が強い子でちゃんとしたいという思いが優先されるので、感情が後回しになるというか、感情サーモスタットの感度が低めに設定されてる子だと思っていた。私は真逆である。すぐ感情が顔に出る。嫌いな人の前では嫌いコイツって顔になるダメ人間であるので、新川さんのことは大好きで尊敬の対象でもあった。

彼女を喜ばせてやろうと思うと、必然的により多くの集中力をもって彼女を観察する必要がある。高校の時は一日10時間以上一緒に過ごしていた*3ので観察する時間はたっぷりある。喜怒哀楽が少ない人ではあるけれど、ただ出力が小さいだけでむしろ感情は豊かなので、よーく観察すると「ツボ」は分かってくる。そのツボめがけて、ちょっと変な絵を描いたり変な歌を作ったり、学校サボってうろついてる時に見つけたちょっとかわいいものをあげたりして、かなり無表情に喜んでいるのが、とてもうれしいと思っていた。

 

その新川さんが、言われるのが一番イヤだと言っていたのが「怒ってるの?」という言葉だった。よくつるんでた女友達の中に一人、キツイというか、割と配慮のないことを言っちゃうおっちょこちょいさんが居たのだが、その人に新川さんはしょっちゅう「ねえ、怒ってんの?」と聞かれていて、「怒ってる時は怒ってるってちゃんと言うから、言われると段々腹が立つんだよ!」って怒っていた笑。

おっちょこちょいさん(ここでは分かりやすく猪子と名付けよう)は、リーダータイプというか、たまに暴走するタイプなので、一見無表情に見える新川さんを見ると「私、また暴走してるのかな?怒ってるのかな新川…*4」と不安になっていた。私が猪子に「いや、たぶん新川さん怒ってないと思うよ、もともとこういう顔なんだよ」って言っても信じてくれなかった。リーダータイプの人って割と人の話聞かないとこあるんだよ笑。

 

一方で、新川さんに「なんでイヤなん?」と聞いてみたことがある。新川さんの答えは、

  • そもそも他人に顔を強制されたくない
  • もっと言えば、私たちは友達であって主従関係じゃないし、私は馬鹿でもなければ仏でもないので、猪子の言動が本当にイヤならイヤだと言える
  • 「怒ってない?」と聞くのは主従関係があるような、私(新川さん)が猪子の命令を断れない立場だと、猪子が認識しているかのような気がしてしまうので、すごく嫌だ

というようなことを言った。なるほどねと思いました。

 

まぁ、それを猪子に言ってみたところで人間そんな簡単に変わるわけもないし、猪子は多少独善的な時もあるけど明るくて元気で、怒れば謝ってくれる良い子だから別にいいか、ということで、だからどうということでもない、青春の友情の一幕ではある。

 

で、ですね。

感情の出力の方法って、本当に人によってぜんぜん違いますよという話である。だまってじっとよく観察すれば、くせというか、表情は乏しいけど喜んでいるのだな、とか、黙ってリラックスしているだけだな、とか。よく観察すれば分かると思うんだ。

分からないレベルであれば、それは恐らく抑鬱傾向が強まっているので、家族としてはうつの心配をした方がいいと思う。うつ状態の人は無表情になる傾向があるので。

 

私だって昼間イヤなことがあったのに、疲れて帰ってくる夫を笑顔を作って迎えているのにというのは、素晴らしい心がけで見習わなくてはと思う反面、それを配偶者に常に強要するのが、本当に「家族のため」に貢献することなのか、という視点は捨てずにいた方がいいようにも思う。

 

ブコメにも記したんだけれど、個人的には対人渉外のために使う感情のエネルギーや脳内の部品って、なくなったり擦り減ったりするものだと感じている。

その「渉外エネルギー」をまた復活させるために、「一人で充電」もしくは「一人で放電」しないと、エネルギーが溜まらない人は結構いるんじゃないかなぁ。私はそう。コンペで人前でペラペラと出まかせを喋らなきゃいけない日々が続いたり、珍しく大勢の前で話をしなきゃいけない仕事をすると、「渉外エネルギー」がぐんぐん減っていって電池残量が10%切りました、みたいなことは、結構ある。擦り減ったりエネルギー残量が10%切ったりすると、誰とも喋りたくない…LINEも既読スルーごめんってなる。

 

ちょっと放っておいたら渉外エネルギーが充電されるタイプならまだいいけど、工場の超過稼働を続けた結果、部品がすり減って、部品の交換もさせないないままだったりすると、それこそ心の病気になりかねないと思うし、新川さんじゃないが、他人の感情の表出をコントロールさせるのって、結構こわい発想だと思うよ。

あんまよくない。

 

まとめの途中に「積極的に笑わせていきたい」っていうのがあってコワイヨーって思ったけど、何で笑うかという選択を奪いかねない発想だと思うんだ。
せめて「よーく観察して、無表情がちな夫の笑いのツボ」を研究してからにしてあげてほしいです。

*1:試験範囲のメモをくれたりとか、先生がブツクサ言ってたら「体調悪いっぽかったですよ」とか適当なことを言ってくれたりとか、頭が上がらないこと山の如し

*2:面白いことを思いついたけど実行めんどうくせえなと思って手を付けてないのを、せっかくだからやろうよ!とか言って手伝ってくれたりする

*3:通学~授業~放課後の部活動~予備校~帰宅して電話してた日もあるぐらい。女子高生って本当しょうもない生き物だな

*4:猪子はこういうところがすごくかわいい

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