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長い感想

100文字では足りなかった時に

ラグビーってそんなに難しくないよう

その他スポーツ

日テレが、ラグビーW杯に向けてセクシーラグビー動画を作って炎上したと。

matome.naver.jp

気がついた時にはもう動画は消されてて、日本テレビもごめんなさいしちゃった後っだったので、どんぐらい扇情的な動画だったのかは、まとめでキャプチャを見るぐらいしか手立てがない(探せばどっかに落っこちてるのかもしれないけどめんどう)のだが、結果的に、ラグビーに対して敷居が高いと感じている人に「エロくしなきゃ興味持てないというぐらいの難しさ…!」と思わせてしまったという意味で、セクハラ以前の深い罪を犯しているわけですよ、日本テレビときたら。

 

日テレのスポーツに対する態度については、以前にも文章に書いたかもしれないが、そもそも日テレのスポーツ中継ノウハウは箱根駅伝の「選手の人生背景を読み上げる」からスタートしてキャリアを積み上げていくらしいから、推して知るべしという感じである。目の前で行われているスポーツの状況よりも、事前取材でどんな「エエ話」を拾えて、それを淀みなく実況中に喋れるか、が日テレのスポーツ中継のポイントである。私は最初、日テレのスポーツ中継がアレな理由は、昭和の昔から巨人戦を中継し続けてきたからだと思ってたけど、むしろ野球中継はまだ良心的な方な訳で。病理はかなり根深いところにある。

まぁ、そういう日本テレビがやるスポーツ中継なんて、ダメに決まってんだろうなぁとしか思えないんですけど、ラグビーって、本当に、ぼさーっと見とく分にはあんまり難しく考えずに楽しめますよ。

 

私は、なぜか友人知人彼氏等にラグビー経験者が多いのである。ラグビー選手のおっかけをしていたわけでも、ラグビー部に知り合いがいた*1わけでもないのだが、友人に花園経験者が3人もいるし、高校でラグビー部に入ってたよという人は7、8人はいるし、大学でもラグビーサークル入ってたという友人も3人もいる。まぁそれは、ラグビー強い学校だったから、と百歩ゆずって考えたとしても、社会人になって仲良くなった友人知人もラガーメンだらけで笑う。母校のラグビー部で優勝した人とかまでいる。ちなみに野球、サッカー、テニス経験者よりもラグビー経験者の方が多い。

そんなこんなで、大学に入ってせっかくだから母校のラグビー応援しようかねって思って、元花園出場選手に直々に教わりながら観戦できたという割と恵まれたラグビー観戦環境なんだけど、私はちっともルールを覚えてない。「ピーッ! ノッリリーザボー」とアメトーーク中川家弟が言ってたぐらいのことは分かるけど細かいことはさっぱりである。

 

さっぱりなんだけど、面白いですよラグビー。私は良くJリーグを見る者なので、ラグビーは、Jリーグ終わって悲しい心の穴をふさぐちょうど良い友達なので、秩父宮にたまに足を運ぶ。本当はもっとちゃんと見たいんだけど、年1、2試合ぐらいかな。

もちろん、ルールちゃんと分かれば戦術が分かってもっと面白いんだろうけど、分からなくても、とても面白い。だってそんなこと言うたら、みなさん、サッカーの細かい戦術なんてあんま分からなくても代表戦盛り上がるじゃないですか。同じ感じで、ラグビーも全然、いけます。

 

ラグビー見るけどあんま良く分かってない、という私が考えるラグビーの面白さは、「前に行かなきゃいけないのに、前にパス出せない男たち」の思考錯誤である。

ラグビーは基本的には、前にパスを出しちゃダメ、更に言えば、ボールを持ってる人よりも前に味方がいないのが普通である。オフサイドがあるので、ボール保持者よりも前に人がいてもあんまり意味ないから。

 

前にボール運ばなきゃいけないのに、前にパスできない、前に人がいちゃダメ。

 

イギリス人てほんと偏屈で面白いルール考えるよなぁ、と感心するのだが、そのために、どうやって攻めるか、どうやって守るか、という陣取り合戦である。

基本的にはボール持って走る人はいちばん先頭を走っている。この様子はかなりカッコいい。俊敏であまり大きくない選手がやることが多い。母校はパスワークが美しいとか言われがちなのだが、ナンバーエイト*2にボールが入ったあとに、フィールドにふぁーと広がるフォーメーション見ると胸がときめく。ちょうかっこいい、きゃー!

一方でスクラム係(守備係・フォワード)の男らしい感じや、ひょっ、ひょっ、っとステップを踏みながら走る攻撃係(バックス)にタックルかますとことか、ラインアウトしたボールを投げ入れる時に、軽い選手をひょこっと持ち上げるとことかも、ちょうかっこいい。秩父宮で見ると、今はどのカードも割とガラガラなのでかなり砂かぶりな席で見られるのだが、タックルする時に「ゥドゴォッ」とくぐもった音がしたりして、格闘技好きの魂が震えたりする。

個人的には、サイドから掛け上がり走り回り攻撃を組み立ててくウイングや、フランカーがやっぱり好きである。サッカーで言うとWHとかSBだろうか。サッカーでもサイド攻撃はかなり好きなので、何かの共通点でもありそうな気がする。まぁ、全部ずぶの素人が言ってるので真に受けないでください。

 

で、ふぁさーっとフォーメーションが広がってパスがつながってトライ、というのもとても格好いいプレーで大好物なのだが*3、ボールの周りにモール(もろもろと人が集まってる状態。ラグビーはパスされた人がボールをぽろっと落とすか誰かが反則するかしないとプレーが止まらないので、こういう状態が頻繁に起こる)ができて、そのままもろもろと押して行って力技でトライ、みたいなのも割と好きである。泥臭い。

15人制ラグビーはなにしろ15人いるので、そしてサッカーよりも縛りが多いので役割もサッカーよりももちょっと細分化されていて、そこが、敷居が高い理由ではあるんだけど。

あのね、あれですよ、ラグビーの場合は、プレーが止まった理由とか細かいルールはあまり深追いせずに、「前に進まなきゃいけないのに、前にパスできないし前で待ち構えることもできない、もどかしい男たちのぶつかりあい」だと思って見てると、それだけで全然楽しいですよ。

特に、東京近郊にお住まいの方、秩父宮も建て替えになるようなので、壊される前にぜひ一度足を運んでくれる人増えるといいなーと思います。テレビでやってるの見るのでもいいんだけど、サッカーと一緒で、生で見ると突然すごく良く分かるよ。あ!そういうこと!って。

今どきだと、FM入るラジオを持ってったりすると実況中継を聞きながら見れたりする試合もありますので、ぜひ、W杯始まる前に一度ぐらい、お近くでラグビーやってたら見に行ってみてください。

今のラグビー日本代表は、とても面白いチームです。監督はエディ・ジョーンズさんという人で、日系オーストラリア人。そして監督として物凄い経歴の持ち主でなのです。また性懲りもなくサッカーで例えると、ザックがトリノの監督辞めた後に日本代表監督なった!ぐらいのインパクトである。分かりにくいですか?

エディさんとザックの共通点で言うと、体幹好き笑というのと、「日本人にはパワープレイよりパスプレイ」と看破するところである。サッカーもラグビーも、結局何だかんだで力が強い、FWの体重が重い方が強い的な、身も蓋もないところのあるスポーツだったりもするのだが、それだけじゃなくって、器用さや俊敏さを活かして面白いプレーだってできるよね、ということを教えてくれる監督で、エディさんが来てからのラグビー日本代表は、とてもわくわくするプレーを見せてくれてるですよ。五郎丸くんがめきめきと素晴らしいプレイヤーになってるので、ちょっと見逃せない感じです。ゴロちゃんは、清宮さん、エディさんと指導者に恵まれてるなぁもう。

*1:一応ラグビー強豪の大学に通っておりました

*2:攻撃や守備の起点になる役割の人・サッカーだとボランチかなぁ…

*3:しつこくサッカーで例えるとスペインスタイルのパスサッカー的と言うか…