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長い感想

100文字では足りなかった時に

ラグビー協会はダメだったかもしれないが、もっとダメなものがあるよねーという話を

その他スポーツ

この記事の。

headlines.yahoo.co.jp

 

何かちょっと悲しくなったいくつかのブコメについて。

b.hatena.ne.jp

 

昨日、サントリーvsパナソニック秩父宮に見に行ってたんですよ。

知り合いに元ラガーメンがいて、今季はチケットが買いにくいかもしれないから手配しようか、とお声掛けをいただいたのだけれど、まぁそういうのは身内やもっとガチな人に回してあげてくださいと言って、自分でバックスタンドを買って行きました。
たぶん「手配しようか」の部分が、批判を受けている身内チケットなんだと思う。こんな風に「事情を知らない人たち」に外野からやいやい言われるなら、ラグビーさんにお願いしてチケット買わせてもらった方が良かった…。悲しい。

 

一方で、批判コメしてる人たちのうち、過去にラグビーの試合を一度でも見に行ったことがある人や、今年、ラグビーのチケット(大学でもトップリーグでも地方リーグでもいいけど)をもう買ったよ、とか、行こうと思ってるよ、って人、どのぐらいいるんだろうか。楽しみだね!私もあと何試合かは見に行こうと思ってるから、一緒にラグビー盛り上げていきましょうね!
それから、近くで試合やらないからなぁ、って残念に思ってる人、JSportsとかスカイAではトップリーグや大学リーグの試合を放送するからね!当然ご存じだよね加入してるに決まってるよね!

 

ブコメの批判のいくつかに、的外れ度の高いものがあって、悲しいと思う。何だかんだで、「スポーツを楽しむ」ことって、まだまだ浸透してないんだなぁと悲しく思う。 

世界のトップレベルのプロもいるけれど社会人選手も混在しているラグビートップリーグと、完全にプロ化されているJ1、J2を比べるのは、さすがに無理がありすぎるし、何も知らないくせに批判だけは一丁前なのね、と思う。

その昔、ラグビーブームというものもあったけれど、それって私が知る限りでは『大学スポーツ』ブームでしかなかったと思う。私が大学生だったころは大学対抗戦の早明戦は国立競技場開催で、チケットは徹夜組が迷惑だってんで90年ごろから何年かは抽選制になった。でもその頃でも、そんなばかげたことになってたのは早明戦だけで*1、その当時だって、他の試合はガラガラだった。

そしてブームと言われていた80年代~90年代当時の実業団の試合だって、選手権の決勝でよほど好カード(対戦相手が早稲田とか明治とか)でもないかぎり、スタンドが満員なんてことは起こってなかった。平場のリーグ戦はガラガラだったんだよ。当時は実業団リーグだったからみんなサラリーマンで、だからこそ「保った」わけで。あとはラグビーという競技自体が、世界的にアマチュアリズムであることこそを「良し」とする性質を帯びた競技だから、というのもあったし。

 

そして何より一番大きいのは、ラグビートップリーグは、まだJ1、J2みたいな完全プロリーグじゃないということだ。プロ選手もアマチュア契約の選手も混在している。将来的にはどちらの方向に行くのか、というのは、色々中の人たちは模索しているようだけれど、今はまだ、プロアマ混成リーグでしかないんですよ。

翻ってサッカーを見てみても、なでしこやJ3はプロアマ混成リーグだけど、なでしこやJ3の試合運営を見ていると、やっぱり色々「限界」が見えたりするのも事実だ。私は数寄者なのでなでしこやJ3の試合も行きますけど、試合するだけ赤字なんじゃねーかとハラハラするような試合ばっかりですよ。みんな、見に来てくれないからさぁぁぁぁ。

それにJ1、J2はプロリーグだけど、完全に「親会社の援助なし」で、結果(タイトル取ったり)が出せているクラブはないわけで。それどころかクラブライセンス制度ができたことで予算がシュリンクしていってるクラブばかりだ。プロリーグって結局「金」みたいな側面もあるわけで*2Jリーグだって、リーグだって個々のクラブだってお金には困ってばかりでしょう。

 

ブームに乗り遅れてんじゃねーよ、とか完全プロ化しろよ、とか口先だけで言うのはホント簡単で(怒)。
現実は、急に方向転換するのって、やっぱり難しいですよ。

 

前にブログにも記しましたが、エディジャパンが先のラグビーW杯で超善戦できたのは、代表組成のためにべらぼうな金を集めたからだそうです。各トップリーグ、セカンドリーグや地域リーグに参画してる各企業や、リポビタンD大正製薬がごっそりお金を出してくれたりしているからです*3。彼らはなぜ、儲けゼロどころか赤字な「ラグビークラブ」を持ち続けてるかというと、まぁラグビーが好きだからだろうな笑。

外野から、「ラグビー協会ふざくんな」って言うだけの人たちよりも、ラグビーは好きですよ。やり方はそりゃ間違っちゃったかもしれないけどさ。急には変われないでしょう。

批判する前に見に行ってほしいよ、試合。
言っておくけれど、全てのチケットが売り切れてるわけじゃないですよ笑

 

田中選手が苦言を呈するのはすごく良く分かるんですよ。物凄く良く分かるし申し訳ない気持ちになる。プロ契約選手だし、選手の立場としてもっと大勢の人に見てもらいたいとも思うだろうし。
一方で、日本では、野球、サッカー、ラグビー、バスケ、テニス etcetc.、全てのスポーツにおいて、常に「組織」よりも「突出した選手」の開拓者的・犠牲者的な「生き方」によって、先に進んできたようなところがあるでしょう。
野茂だってそうだったし、ナカータだって俊輔だって*4そう。大畑、伊達、田臥…私はあんまり詳しくないけど、たくさんの「開拓者」に、組織が後押しされるかたちで、非常に鈍重に進む。
その「鈍重さ」って本当に実業団的なアレさ「だけ」が原因なんだろうか。

結局Jクラブだって「過剰な広告費」を貰って運営してるクラブが多かったりするけど、じゃあそういう貢献をしてる企業は、金で協会をいわしてる悪者だって話になっちゃうけど、実際は逆で、そのスポーツへの愛着が強いからお金を出してくれてるわけでしょ。

 

私だって、そういう、トップクラスの選手の犠牲を踏みつけながら安全パイなところを進む「仕組み」がよいものだとは、ぜんぜん思ってないけれど、お金がなきゃ今生きていけないのも事実で、そのお金を出してくれるのは、文句だけ一丁前なあなた方じゃなくて、企業だったりもするわけですよ。

そんなお金や集客の仕組みを企業に頼るのは旧態依然だ良くないというのなら、イヤミなブコメ付けてる暇があったらコンビニ行ってチケット買ってきたらいいじゃん。昨日のサントリーvsパナソニックの開幕戦だって、私は普通にコンビニで買ったからねチケット。ワールドカップ全試合終わってから買いに行っても買えたからね。言っておくけども。

 

天皇杯NHKの中継を見ながら。

Aマッチウィークの天皇杯だというのに、仙台山雅戦も、マリノス神戸戦も席が埋まっているとは言い難いですよ。サッカーと比べてドヤっとするのは勝手だけど、サッカークラブだってJFAだって、残念なことだけど、そして言っちゃ何だけどラグビー協会を馬鹿にできるほどの良い仕組みや良い循環は、まだまだ作れてはいないでしょう?世界野球プレミアとぶつかったW杯予選シンガポール戦の視聴率は野球に負けたらしいじゃん。

 

結局、組織の問題もあるけれど、「なぜそういう組織の動きになってしまうか」といえば、多くの人にとってのスポーツって、国別対抗戦をTVで見て、ちょっといい気持ちになりたいだけのものでしかないからでしょ。面白いものや、驚天動地なものを見せてくれるプレーヤーやそれを支えている人たちの「日常=リーグ戦」について、興味を持って接してくれる人が増えないからだよね。

国別対抗戦の、「ある瞬間」だけ、「ちょっといい気分」になるために、その頂点のために、いろんな仕組みや過去の積み重ねがあったんだってことを無視して、通りのいいってだけの批判を言い放ってその後はどうでもいい、なんてことだけは、止めてほしいなーと思った次第です。

 

 

だらだらと書き連ねていますが、ちょうどそんなことをリポートしてるナンバーの記事があったので、リンクしときます。

number.bunshun.jp

*1:ようするに早稲田がアレだってことだな笑

*2:もちろんそれだけじゃないですよ!

*3:そしてその金集めで顔役として活躍してたのがみんな大嫌い森喜朗なんだけど。あいつは「そういう方法」で文教族のトップにになった

*4:俊輔はかなり恵まれた方ではあるんだろうけど、ジーコジャパンの時に散々代表召集方針についての論争があったように思う