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長い感想

100文字では足りなかった時に

井原さんと私、そして「バンディエラ」

横浜F・マリノス

この週末は、サッカー見るためにがっつり有給休暇をとって九州に来ております。アビスパ福岡vs横浜F・マリノスの試合と、Vファーレン長崎vs清水エスパルスの試合の2連荘。2月のJ1J2開幕週は所用がありスタジアムに行けなかったので、遅まきながら祝・個人開幕です。

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1月末に開幕2カードが発表されたその日に、この旅行に行く気満々で試合開始時間も分からない時点にもかかわらず飛行機もホテルも押さえたので、大変時間的・金銭的に無駄の多いアウェイ旅行なのですが、まぁ、去年はほとんどアウェイ旅行に行けなかったのでその分だと自分に言い聞かせました。
 
なぜそんなに前のめりなのかといえば、アビスパは昨シーズンから井原さんが監督に就任しているからです。
井原さんは、私をサッカーの虜にした原因の一人であり、マリノスのレジェンドの一人です。私は去年、J2ではダントツにアビスパを熱烈応援していたのですが、アビスパは井原さんの現役時代のプレースタイルを11人全員で体現するかのような勇敢でクレバーなサッカーを作って、そんでJ1に久しぶりに返り咲いたわけです。
井原アビスパは堅守速攻チームです。「責めるように守る」守備のお手本のようなサッカーで、昇格を至上命題に掲げていたあんなクラブ*1やこんなクラブ*2をじわじわとした恐怖に陥れていました。スカパー番組における水沼父解説員によると、井原さんが守備の極意を選手に伝授してるとのことで、実にアグレッシブで勇気と賢さのあるコンタクトプレー、いやらしく力強くかっこいい個々人の守備力、素早く隙のない帰陣ぶりと、とても男ぶりの良いチームでした。
今季J1昇格後も昨シーズン同様の井原サッカーで、FWが足りなすぎ塩分濃すぎの我が軍とガチ激突、それもアビスパにとってはJ1昇格後ホーム初戦ですから、そりゃ駆けつけるに決まってる。駆けつけて、勝ってやって、そして井原アビスパも鼓舞したい。という気持ちなのです。
結果は、やはりアビスパの堅く賢い守備に終始苦しめられた90分でした。俊輔の試合後インタビューにもありましたが、かろうじて同点にやっと、という展開で、我が軍にとっては、仲川や冨樫といった若い芽のワクワク感もあったとはいえ厳しいものでした。
しかし俊輔のFKやばすぎる…目の前で見れたのでマジお腹いっぱいです。はあ、ほんとしあわせ。ほんとは勝ったらもっとしあわせだったんだけど、でも充分しあわせ。
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芸術的FKを蹴っている俊輔も、夜スマホで撮ると豆粒のよう
 
昨日の試合のアビスパサイドのお目当ては井原さん!だけということもありませんでして。実は「私の初めての男」井原さんが監督になるその前から、アビスパには気になる男がいるのです。その男の名前は、城後寿
 
城後いいよね、ほんといい選手なんだよ城後。テクニックとか戦術眼とかそういう良さももちろんあるが何よりもとても献身的なんだ城後ってヤツは。アビスパでもうずっと10番を背負っている司令塔です。司令塔といっても、ウチの俊輔のようなタイプとはちょっと違う、背中で語るタイプの司令塔です*3
アビスパが前にJ1にいた時。まぁ、コテンパンではあったんですが、その中でひどく気になる選手が2人いて、その一人がその後ウチの子になった中町で、もう一人が城後でした。まだ20代半ばでスタメン定着したてという感じでしたがすでに才気と闘志がはっきり分かる、良い若手だったんです、すでに。
その後、城後には毎年のようにいろんなクラブから声がかかっていたようです。アビスパは経営がアレでナニな時期が続いていたこともあり、資金ショートでアレしそうになったこともありの困った状況だったこともあって、目ぇ付けられたんだと思う。我が軍も声かけた年もあったみたいですが、スポーツ紙を鵜呑みにすると首都圏クラブ全部や神戸なども名前に上がっていた。でも、出なかったね城後ね。
移籍しない理由は本人に聞いてみないとわかんないですけど、サポーターとしてはさぞ嬉しいでしょうと思います。献身的に穴を埋め前線にパスを供給しチームを形作れる選手だからということも、もちろんありますが、井原アビスパになってさらに城後の献身性が活きている。チームカラーと中心選手のプレースタイル、歯車が噛み合っているように思うのです。
そういう選手のことをバンディエラていうんだろうなーと、井原さんがマリノスの背中を任されていた頃のことを思い出したりします。
 
何年か前までのマリノスの経営陣は、バンディエラともいえるような名選手をひどい追い出し方をしたりして、ファンとしてとても胸を痛めることが少なくありませんでした。
今も大ベテラン中澤中村がいますし、栗原や兵藤のようにマリノス一筋だけどこのところ出場機会を得られていない良い中堅選手がいますが、井原さんの時のような、マツの時のようなグダグダにダメなところは見たくないなーと思ったり、そういうぐだぐだを更に乗り越えてこそのバンディエラなのかなと思ったりもするのです。
 
というわけで、これから諫早で長崎清水戦を堪能します。清水も、チームのハートになる選手がなかなか定着せずという面がありますが、精神的マッチョな小林監督に変わって、良い変化が起きてるといいな、良い試合になるといいなーと思います。楽しみ!
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*1:名波ジュビロ

*2:セレッソは…そのまま恐怖の波にのまれてしもうた…

*3:ウチの俊輔は、俺が俺がの司令塔です。それだって凄くかっこいいしなかなかできることじゃない。ほとんどの選手は「俺が」をピッチで表現することを、全うしきれないもの