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長い感想

100文字では足りなかった時に

V・ファーレン長崎vs清水エスパルスの、長い感想

清水エスパルス Jリーグ サッカー

引き続き、Jリーグ旅行です。

昨日は、諫早の県立競技場でV・ファーレン長崎清水エスパルスの試合を見ておりました。諫早を訪れたのは、V・ファーレンがJ2昇格した2013年にマリノスのアウェイ鳥栖戦の翌日のvs千葉戦を見に行って以来の2度目です。
V・ファーレン初体験の年は、昇格したてほやほやの時期だったこともあり、JFL感満載ののんびりとした会場風景でした。アウェイのお楽しみのひとつであるスタグル屋台も、スポンサー様である岩崎本舗の角煮まん(うまい)とリンガーハットのちゃんぽん屋台(美味そう)、地元の練り物屋さんのハトシロール(美味しそうだけど胃もたれしそう)くらいしかなかったんですが、昨日は美味しそうないろんな屋台がズラリと並んで賑やかなものでしたし、スタジアムの壁には毎年ごとのクラブ集合写真がズラリと並び、積み重ねてきたものの重さを感じました。諫早駅や試合会場の案内ボランティアさんも大勢いて皆さんに親切にしていただきましたし、送迎タクシーも大変スムーズに運用されていました*1
行きのタクシー運転手さんとは「大久保は引退する前に1、2年長崎のためにFWをやりにこい*2」という話で盛り上がり、帰りのタクシーの運転手さんとは「アジアの大砲が地元に戻ってきて嬉しんだよ俺。今日は小林と同郷対決だったな」という楽しい自慢話を聞かせてもらいました。
それと、サポーター特典のグッズブースにはヴィヴィくんがあざとかわいくお客さんに愛想を振りまいていました。あんなかわいいものにアピールされたら、ついついよけいなグッズまで買ってしまいそうになるわけで、ホーム開幕だということもあって、グッズ売り場も長い列ができていました。これも、以前来た時にはなかった良い進化でした。
ヴィヴィくんのかわいらしさは、5年前と変わりませんでしたが。
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客引き中のヴィヴィくん。スタジアムの壁の巨大な集合写真が、歴史積み重ね感あって凄くいい。
 
 
私は清水エスパルスに肩入れしておりますので、結果0-3については本当にうれしいものでした。何しろずっと勝てていない時期が続いていたし、昨シーズンはとにかく守備が「無い」チームで失点が本当に多かったので、ゼロ封出来たというのもとてもうれしい結果です。去年はあんなに点取られてたのに、今季は今のところ2試合とも得点を取られていません。ヒヤっとするシーンが無いことも無いんですが、去年と比べたら段違いの安定感です、今のところは。
 
アジアの大砲高木琢也率いるV・ファーレン長崎は、昨シーズンはJ2最少失点という堅守チームだったのですが、そこから3点取れたというのもとても良かった。
点を取ったのがエースでキャプテンの大前選手と、地元の期待を一身に背負いつつ、賢さがアダになってかゴトビ監督の後期から色んなポジションでこき使われて使い減りしちゃってて気の毒極まりなかった河合選手だった、というのもとても良い結果でした。いやーほんと河合ちゃん良かったよ。きれいなループシュートでした。眼福。
 
一方で、私は、前日に博多の森で井原アビスパの堅守に苦しめられてきたのですが、堅守力でいくと、アビスパ>長崎、かなぁと思ったのです。強さとスピードに差があった。
高木監督も試合後インタビューで言っていましたが、相手が清水だということで選手が呑まれてしまった、というのは確かにあったかなぁと思います。動きが明らかに硬かった。そのせいで実力差よりも点差が開いてしまったという気もするのです。
1点目の北川選手の素晴らしいクロスからの大前選手の得点は、いかにも小林監督らしい電光石火の美しい速攻でした。時間も、前半の早い時間帯に良い速攻で点が取れたのは理想的です。
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河合ちゃんの得点で歓喜の輪が
 
一方で、2点目の大前選手の得点、3点目の河合選手の得点は、ミスが発端だったり長崎の選手のプレスも正直物足りない*3ものがあったので、3点取った!ゼロ封ヒャホー!長崎与し易しJ2おそるるに足らず!、という風にはぜんぜんならないな…と思っています。
とはいえ、当然ですが、試合後の選手の顔つきを見る限りでは、久しぶりの快勝&意図を達成出来たという明るい喜びの表情はありましたが浮かれや油断は無かったように思いますので、私が言う筋合いのことでもないですね…。
 
小林エスパルスはどうやら4バックで、コバさんらしく&清水らしくサイドの上がりを上手く活かした守備と攻撃のバランスを取るかたちのサッカーのようです。面白いし安心感がありました。
いや、というか…奇をてらってはいない、オーソドックスなサッカーですよね。普通のことをしている。長崎戦では、ボール取りどころやスペース埋めの役割もちゃんと整理されていて、ボランチとSB、SHとSBとかで挟み込んでのボール奪取&展開攻撃、というのも何度も見ることができました。本田拓也がやっと「ホンタクらしい」察知力を見せてくれたし、福村も鎌田も、移籍して以来ようやく「本来のポジション」で力を発揮していました。鎌田くん良いね何かすごくいい。福村くんもシュアなプレーで大変好感が持てる。河合ちゃんも縦横無尽で楽しそうだったし、北川くんと大前くんの前線も、もうちょっとコンビネーション良くなったら夢がふくらんじゃうなーというようなワクワク感でした。
でもこれ、何ていうかね…「当たり前」と思うですよ。個々の能力はやっぱり図抜けて良いんですよ清水の選手。上手いしさー。
 
正直私には、大榎体制のエスパルスはどうも面白さが分からなかった。何をどうやって見たらよいか分からん、難解というか型がないというか、キツイ言い方をすれば何がしたいのかさっぱり分からんというか、見ていて楽しくなかった。
勝ててなかったから当然だろう、と思うかもしれませんが、私のようなばかものは、勝敗はあんまり関係なかったりもするのです。勝てなくても、負け続けていても、チームの意図が見えている、伝わっている間は、「その意図に対し何が出来なかったからダメだったのか」「どうすれば意図を実現することができそうか」を考えながら見ていられるので、試合中はもちろん次の試合までの間、スルメをしゃぶるように、あーだったこーだった、あーでもないこーでもないと話尽きることなくイケるんです*4
でも榎パルスは私にとっては「何がしたいんか、どこに向かってるんか分からない不安」なサッカーだったんですね。パスをインターセプトされたと見るや拓也と航也で挟み込んで奪い返してるシーンを見て、コバパルスを生で見て、改めてしみじみと、あの不安を思い返しながら、オーソドックスなサッカーの素晴らしさを噛みしめておりました。
そういえば、帰り道のタクシーを待っている間、後ろに並んでいた地元の方らしきお客さんが「やべーよ、大前まじヤベーッて、すげーよまじで」「17番、誰だっけ、河合?あのループすげーやべーよまじで、ほんとやっべーよ」としきりに言っておられました。応援しているクラブの選手を相手から褒められるのって、くすぐったくも嬉しいものです。このところJ2には色んな豪華なクラブが入れ換わり立ち替わり*5訪れているので、諫早の競技場にだってキラ星のごとくのスター選手が来ているはずなのですが、遜色なく、やべーと思ってもらえたならほんとうに、嬉しいですね。
 
しかしJ1昇格を目指すって、ほんと厳しい。一つ一つ確実に勝っていかないと、来季J1には上がれないわけで。今週末は、口悪い系名将・反町さん率いる松本山雅との試合です。山雅は去年全く勝てていない鬼門*6ですが、新生・清水エスパルスなら、選手の実力を発揮できれば負けないはず。ぜひ頑張ってほしいです。しかしこんなにヒリヒリした気持ちになるんだなぁ…。
 
コバパルスは大変気に入りましたし、やっぱり清水には1年でJ1の舞台に戻ってきてほしいと思うので、私は今年できるだけアイスタ行こうと思います。アイスタ行って、うまいスタグル食って、ロコロコを歌い踊りたいと思います。

*1:むしろ前日のアビスパ戦、レベルファイブスタジアムの方がトランスポート問題があるかなぁと思いました。競技場に続く道路が一般道路しかないので渋滞しちゃってて、観客アベレージ1万人を越えてくるとパンクするんじゃないかなぁ…。上(競技場の直近)の駐車場を一般使用禁止にするとか、工夫の余地がありそう。

*2:大久保嘉人は前日の試合でゴン中山のゴール記録に並んでいました。嘉人は国見サッカー部出身ですから、地元出身の運転手さんはすごく嬉しそうでした

*3:実力差というよりも、選手が硬くなってしまっていたというのはあると私は見ていたので、前述の高木監督のインタビューには、そうでしょ?ねえ去年は長崎守備もっと良かったもんねぇとホテルでスカパーオンデマンドでマッチデーハイライト見ながら膝を打ちまくりましたよ。旅先でもスカパー見られるのホントありがたいオンデマンド

*4:勝ち試合、それも完勝だったりしようもんなら、生で観戦→帰宅してTVのスポーツニュースに首ったけ→スカパーの振り返り番組に首ったけ→スカパーの試合録画を3回見直す、とか、そういうばかなことをする時が、年に何試合かはあったりします。

*5:入れ換わってない豪華なクラブもあったりしますが

*6:反町戦術にしてやられた印象…