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長い感想

100文字では足りなかった時に

審判と観客との、近くて遠い敵対関係

清水エスパルス Jリーグ サッカー

三連休はJリーグ

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はるか遠くに見えるのは駿河湾

 

引き続き、昨日は清水エスパルスvsコンサドーレ札幌の試合を見に日本平・アイスタまで行っていました。13時キックオフだと首都圏からなら余裕で日帰れる*1し、去年の約束通り(日本平スタジアムは、とっても良いスタジアム - 長い感想)、今シーズンはできるだけ清水の応援にも行きたいなと思っていたので。

残念ながら春霞というかモヤのかかった天気で富士山は見えなかったけど、スタジアム越しに見える駿河湾と風の心地よさはやっぱり日本平ならではのもので、とても気持ちが良かった。試合内容以外は。

 

負けちゃったよねー。

手も足も出ず負けたという感じで、ちょっと去年のぽろぽろだった時のことを一瞬思い出してしまいましたが、現地で一緒に見ていたしみサポさんが「いや去年はこの展開だったら5点は取られてたから進歩してる」と言ってて思わず笑い泣きしました。

 

札幌は5バックで内側を小さく固めてきてしまったからか、中を通せなかった中で納められなかったですね。北川・石毛のところで動きが取れなくなってしまってたのが痛かった。ふたりともテクニックは素晴らしいのだけれど、スペースがない場所でゴリゴリと来られるのは苦手ぽいのかなぁ。河合も長崎で見た時には前のエンジンとして素晴らしかったんだけど今日は良さを消されてしまっていました。前には進めるけど中には入れない展開で硬直してしまって、追加点を取られてからは足が止まってしまった。
一方で、札幌は前に都倉がいるんで、がちがちにしてても都倉が前で張れるんですね。なんか川崎あたりで見てた頃よりも太った?というかがっしりしたなぁという気がしますが、昨日は大活躍でした。ちくしょうめー。

なすすべが無くなった時にどうするかというのは、2010の大量流出で若手中心になって以来ずっと続いてる清水の課題*2だと思うのですが、そのあたりはメンタルマッチョ小林監督に期待しています。

小林監督は「J1昇格請負人」なんて言われていますが、一部のJリーグ好きの間では「試合後の監督コメントが長くて熱い」ことで大変愛されています。まだ見てない試合でもどんな空気だったか手に取るように分かる。監督コメントって試合後のマスコミ会見をスタッフがまとめて出すわけですけど、あんな長いとスタッフ大変だろうと思う。記者の質問にも真摯に答えるし戦術面のことも選手の精神面のことも熱く語る、まさにメンタルマッチョな監督です、あんな人の良さそうなオッサン的風貌ですが*3。ああいうの、割と選手も見るらしい*4し、私たち応援している者も普段の練習風景を思い浮かべられるし次の試合の希望を見つけることもできるし、帰り道や残念会のよい肴にもなるからもっとヤレ。

 

なので試合の分析なんて私のガラじゃないので、ジャッジと観客の話です。

昨日の試合は、清水の思う通りにやれた時間帯が少ない「完敗」でした。
そうすると、見てる観客はストレス溜まってくるんですよね。札幌が狭いエリアでタイトな守備をしていたこともあり、清水の選手に対するファウルジャッジがあるたびに、審判へのブーイングが多くなっていきました。

話は変わるようで変わりません。昨日は清水から帰宅後、録画していたマリノス鳥栖の試合を見直してた*5んですけど、1点目、試合冒頭に富樫が取った得点、ばっちりオフサイドでした。また俊輔かあちゃー鳥栖さんすみません…と思うんですが、ミスジャッジってどっか別の試合で同じようなこっぴどい目にあってるわけで「トータルしゃーない」もんだったりします。
この日のスカパー!Jリーグマッチデーハイライト*6には、岡ちゃんこと岡田武史さんがゲスト解説で出ておられた*7んですが、とても岡ちゃんらしい良いことを言っていました。まぁよく言われていることでもあるんですけどね。

 「これはルールではオフサイドですが、サッカーではオフサイドじゃないん
  です。まぁしょうがない」

 「抗議したくはなるでしょうね…でも、そんなのはたくさんありますからねぇ
  長いことやってると」

 「これで優勝かかってる時にこんなこともありましたからねぇ(ニヤニヤ」

 「それも含めて、勝たなきゃいけないんですよ、ぼくらは」

ちょっと前ですが、同じくスカパー!の「Jリーグラボ」という番組で、あの、日韓W杯のベルギー戦の劇的ゴールと「師匠」のニックネームでネットではお馴染み、鈴木隆行選手が同じことを言っていました。なぜ選手は海外でやるべきか、という話の中で、海外と日本のファウルジャッジの差について言及して「日本の方がルールとしては正しいんですよ、でも世界ではだれも日本に合わせてくれないでしょ、だから(文句言ったって)しょーがない」。この「いやグダグダ言うててもしょーがない、次いこ次!」ってやってかなきゃ、ダメなもんなんですねどうもサッカーってやつは*8

 

明らかに誤審をしちゃうと、審判も恐らく動揺するんだと思いますが、おとといの鳥栖戦も審判はしばらくの間ぐらんぐらんしたジャッジだったようにも思います。しょーがないよねにんげんだもの。
なんて相田みつをのようなことを言ってますが、スポーツとミスジャッジの繊細な関係なんて小難しいこと以前に、実は、現地で見てる私たちには、そんなに厳密に分からないよ、ファウルとか、オフサイドとか。もちろん明らかに分かることも多いんですが、ミスジャッジが出るようなシーンは、遠目で、遠近狂ってる目で見ても正確なところは分からない。何だかんだで年間30試合くらいは生でサッカー見に行ってる私がこれはもう断言するけども笑。

一方、我が軍の選手がケズられたりするとつい「ゥオラァァ!」の声は出てしまう、身びいきで「なにしとんじゃー!」と思わず叫んでしまうのが、私たち愚かなサポーターの悲しい習性だったりもします。
ただねぇ…私も声が出てしまう悲しきサポーターの習性を持つものなのであまり人のことは言えないんですが…。私たちはそうやって身びいきに、本当は確信があるわけじゃないジャッジングに対しても、ブーイングしちゃいがちなんですが…

でも、審判へのブーイングってね、多分逆効果よ。

ブーイングされた審判が明らかにカチンときてるの、特に三ツ沢でさんざん見てきてるんですよ。三ツ沢はピッチと観客の距離が近いので、「いろいろあって」荒れ模様な試合になったりすると結構(悪い意味で)エキサイティングになったりします。一方私たちは普段、ピッチと観客がものすごく遠い巨大要塞・日産スタジアムで試合をやっていますが、三ツ沢とかなり違うんですよ。

日産スだと大体3万人前後の客が入ります。三ツ沢は詰め込んでも1.3万人ぐらいしか入らないんで、観客数は倍も違うんだけど、荒れた試合で飛ぶブーイングなどの「圧力」の差って、三ツ沢の方がずっと大きく感じるんです*9。それって審判も、そして選手にも伝わっていると思う。で、ピッチの上からも観客席からも「クールさ」を奪ってしまいやすい。

観客の熱がピッチに伝わりやすい、というのは、サッカーにとっては素晴らしいことなんですが、一番強く伝わるものが「審判へのブーイング」というのは、どうもあまり宜しくないわけです。
更に、私たち愚かなサポーターは、味方が点を取られると青菜に塩のようにシオシオとしてしまいます。こちとら東京から交通費かけて、試合前に届くようにとレプリカユニフォームを注文して、勝ちロコしたいがためだけ*10に幾らかかってると思ってんだよぅ…と、つい思ってしまったりしますが、そのシオシオ感もピッチに強く伝わっちゃうんだよね、専用スタジアムときたら。

まぁそこも含めて私は日本平のビビッドな反応ごとあのスタジアムが素晴らしいとは思うのですが、審判へのブーイングは良いことは何もないと思う。

去年とか特にそうだったんですけど、清水の選手がセルフジャッジで動きを止めてしまって審判はそのファウルを流して試合が進んでしまうことがたまにあるじゃないですか。これって他のチームではあまりないことだと思うんですが、スタジアムでの審判へのビビッドすぎる反応も、アレの原因の一つじゃないかなぁと思ったりするんですよね。
私の勝手なイメージですが、清水って昔から「崩れるともろい=大量失点して負けやすい」というイメージがあります。そういえば清水出身の風間さんが監督してる川崎も大量失点して負けるか大量失点しても勝つようなオモシロサッカーやってるから風土なのかしらとも思うんですが、一つには「観客の落胆が伝わりすぎるスタジアム」も影響してるのかなーとかね。

どうせ伝えるなら「うぉー!悔しいけど切り替えていこうぜー!」などが強く伝わってほしいなーと思ったりしました*11

次に行く時は、勝ちロコしたいです。勝ちロコして新幹線代の元を取りたい笑。

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ゴールも大漁でありたい… 

 

おまけ

昨日、いちばん悲しかったのは、メインスタンドの後方で4人組で来られていた観客の方、そのうち何故か1人だけ、かなりデカイ声でしつっこく怒号ブーイングをしていたことと、恐らくゴール裏のまん前までわざわざ移動してきてニヤニヤとニヤつきながら選手にブーイングしてる人が1人、いたことです。

まぁ、また去年を引きずってがっかりしちゃった人も多かったとはいえ、1万2千人余の観客の中で真正の馬鹿は2人しかいなかったのかな?と思えば割合は極小ではあると言えますが。

ああいうのは、まぁ心底イヤなもんですよ。私はゴール裏後方中央左あたりに潜んでいて飛んだり跳ねたり手叩いたり歌ったり踊ったりいそがしくしてたんですが、お二方とも私が応援していた位置からよーく見えました*12。こんなこと言っちゃー「金が価値かよ」と思われてしまいそうだけど、レプユニも着てなきゃタオマフもしてない、クラブへの金銭的な協力価値は少ない人だったようにお見受けして、ブーイングしてる時間があったら売店で選手Tシャツでも買ってあげてよ、それともお金無いんです?って意地悪いことを思ってしまいました。ごめんなさいねほんと。お金の話ばっかり*13などで無粋なことで申し訳ありません。

 

 

*1:日本平は、本気出せば19KOのナイトゲームでも日帰れます。ナビスコの試合なんかで平日行くと翌日へろっへろにはなるけれど。新幹線つおい

*2:実は、我が軍マリノスも、俊輔が居ないと(または調子悪いと)ぜんぜんダメだったんが去年です。今年はちょっと違う気がするからワクワクしますがまだ3試合やからねw

*3:そういえば岡ちゃんもあんな風貌ですが超メンタルマッチョでモチベーターな監督だ。面白いなサッカーの監督って

*4:というかコバさんのコメントは糧になるから選手は読むべき

*5:馬鹿だと言うなら言えばいい

*6:という面白い番組があるんですよ。その日のJリーグをたっぷり見ながら色んな往年の名選手がおもしろおかしく解説をしてくれる大好きな番組です。最近のお気に入りは福田と素弘の掛け合い漫才です。

*7:磐田福岡の試合後の井原監督インタビューでは、水沼父現場解説と岡田さんという二人の日産の先輩に囲まれて井原さんがやりづらそうなところが白眉でしたw

*8:ゴールラインテクノロジーを導入するってだけでも喧々囂々あったわけですが、フィールドスポーツは基本的にはファウルジャッジを一瞬でやらなきゃいけない分、一つのファウルに対する誤審については、あからさま過ぎるもの以外はみんな結構忘れちゃうんじゃないかと思う。だってキリがないし一つ一つのプレーをすべて即時に画像解析して判断してって、将来は実現するのかもしれないけど、じゃあそれ見てて面白いかっていうとすごくつまんなさそうだよ…。サッカーだけじゃなくてアメフトぐらいジャッジに機械が色々導入されてるものでさえ全てを機械化はしないんじゃないかなぁという気がする

*9:日産スが満員7万人になったらきっとすごい圧力になるに違いないから、そうしたらもう審判のジャッジはこっちの思うがままだぜw

*10:勝ちロコは一度やると病みつきになるので要注意

*11:あの、あれですよ「き・め・ろ・よ!き・め・ろ・よ!ゴール!ゴール!」のコールね、あれ恐いよねw正直ね。山の上からこう、謎の儀式が行われてんのかなってぐらい観客席が一体となってゴー!ゴー!言うてるのはぞわぞわっと迫力あって好きなんだけどあのプレッシャー大変なものだろうなw

*12:ほんとアイスタはコンパクトだからさ

*13:これは邪推なので目立つとイヤだから注釈にしますが、色んな場所にJリーグ見に行くと地域によって可処分所得の差が大きいなとしみじみ感じます。首都圏クラブや大阪や札幌などの核都市はどこも、少なくない観客が1万円以上するレプリカユニフォームを着ているけれど、地方都市のクラブは少ない、廉価ユニTシャツの人の方が多くなる傾向があるように思います。新潟と山雅は別w。地方格差を実感する瞬間だったりもしますが、こういうところ地味にクラブ財政に響いてくるんだろうなぁと思う。だから選手にブーイングか偉そうにするならTシャツでもいいから買えばいいじゃんケチーと思う