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長い感想

100文字では足りなかった時に

11ヶ月ぶりの勝ちロコに、感動の涙雨

Jリーグ 清水エスパルス

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ゴールデンウィークは暦通りプラスアルファで休めそうだったので、思い切って休み中ずっとJリーグを見に行ってみようかなという謎の挑戦をしております。「Jリーグマラソン」もしくは「お前は平畠か*1」状態。

 

昨日は、日本平まで清水エスパルスvsツエーゲン金沢の試合を見に行っていました。

ツエーゲンは昨シーズンがJ2参戦初年度、とはいえ地獄の北信越リーグで鍛えられた粘り強さと清原翔平の素晴らしい得点感覚で、初年度としては目覚ましい快進撃を見せてくれたのですが、2巡目は慣れちゃうJ2勢のしたたかさと、何よりも攻撃の支柱であった清原をセレッソに持ってかれたこともあって、今季は下位に甘んじている状態です。

ただ、清水は、がっつりブロック作られて守られちゃうと崩すの大変という恐怖のJ2あるある沼にはまってしまいがちだったので、むしろ怖いなぁ…と、ドキドキしながら東海道線に乗ったわけです。

結果的には、ドキドキは杞憂に終わり4-1の快勝。試合開始冒頭で素晴らしい速攻で大前が先制点を取ったものの直後に要らんセットプレーを与えて要らん1点を取られてしまったり。ああああどうなることやら…と思ったら後半は、ツエーゲンが息切れしてきたこともあって*2、攻撃の組み立ても楽にできるようになりました。
ツエーゲンが走れなくなったということもありますけども、前回のカマタマちゃんとの対戦の時は、大嵐でコンディション最悪だったとはいえ攻撃が村田サイド一辺倒*3になってしまってこれ守るの簡単すぎだろう、という「沼」にハマってしまったことを考えると、進歩と言えると思います。いやよかった。

 

何よりよかったなーと思うのは、清水はホームで勝つのが11ヶ月ぶりだったらしいんですね。やっと「鬼門*4のホーム笑」を克服した。

私の個人的なことを言えば、去年の4月にナビスコで仙台に勝ったのを見て*5以来だったので、1年以上ぶりだったわけですよ、アイスタで勝ちロコをするのは。

私は何度か言及しているのですが、なにしろ日本平のスタジアムは、一種呪術的というか、独特なんです。なにしろピッチと観客席が近いので観客と選手の一体感がハンパない。勝てないと観客席の空気はどうしても落ち込んでくるし、1万人あまりが落ち込んでいるとその空気が選手にも重い何かになってのしかかってきたりもしていたのかもしれない。ヤジる人もおったりするしさ…。

 

サッカーのクラブチームを応援していない人には、いまいち伝わらないとこではあるんですが、観客と試合と選手・審判ってほんと、強く濃く影響し合うんですよ。
それで、これはもうニワトリとタマゴ話ではありますが、1年近くホームで勝ててなかった清水は、どうも負ける→雰囲気悪くなる→負ける……の、デフレスパイラル状態に陥ってしまっていたように私には見えました。

日本平がまた、観客席の反応をすごくビビッドに伝える良いスタジアムなもんで、負けて不甲斐ないプレーをして怒る観客席に対して、自責に堪え兼ねる選手や野次にうんざりした顔の選手や顔を俯けたままあげられない選手なんかもいたりして、彼らの反応の違いがチームの雰囲気の悪さを透かしているように観客席に悪く伝わってしまったり、その反応を選手が見てサポーターや観客席に畏れや不信感を芽生えさせてしまっているような…なんかなーこれどうしようほんと、ととても悲しい気持ちになっていたのです。

 

それが、昨日は、まぁ快勝したからというのが一番大きいですが、ゴール裏の雰囲気はどんどん良いものになっていったように思います。

 

清水のゴール裏といえばサンバのリズムに割と難しい振り付け?のようなものが乗っかる、独特にご陽気で楽しい雰囲気があるんですよ。

ところが、これねぇ、わたし本当に面白いと思ったけれど、勝てない試合の時って、チャントのリズムが合わないし声も小さくなっちゃうんですよ。声が小さくなっちゃうからますますリズムも合わなくなる、ここでも悪循環が起きていた。
ところが昨日は、特に、後半追加点を取った後あたりからは、天を衝くような声、リズムが合わなくなっても自然に「合わせていこうよ」という感じで修正がかかる*6と、だんだん良い雰囲気になってってるなぁと感じていたんです。

で、清水のキャプテン兼ポイントゲッター・大前が、後半のなかばでCKを蹴る時に、くるりと私たちの方を振り向いて、もっと盛り上がれよ!と煽ってきたんです。

ちょっとねぇ、泣いてしまったよね笑

 

去年のなかばぐらいから、アイスタの観客数はイマイチふるってなくて、特にゴール裏は、わたしが興味を持ってたまに通うようになった当時よりも空いてきてて、席取りが明らかに楽になってたんですよ。席取る必要があんまりないなと思ってしまうぐらい。
それに、ゴール裏の雰囲気も、なるべく頑張ってポジティブでやろうという人、我慢する気がない愚か者、我慢しようとしてもついネガティブになってしまう人、など、選手の顔つきと同様にバラバラになっていたように思います。

で、昨日は、選手が良いプレーを見せてくれて、それに呼応するようにゴール裏がぐんぐん楽しくなってきて、それで大前が煽った笑。

もっともりあげろ!もっと!もっと!

 

こういうのねぇ、ほんと幸せなことだなぁと思うんですよ。

サッカーって選手が頑張らないと何も始まらないんですが、選手からしてみたら「見せる人がいないのも」ということもあるわけで*7、見ている私たちと「魂の交信」をしてたりするんです。チーム状況が悪いと交信状況も悪くなっちゃう。交信がうまくいかないと、なんとなく倦怠期の夫婦というか、私たち観客とピッチ上の間に黒いいやなものが横たわってしまうことにもなる。

交信状況を良くするただひとつの解決策は「勝つこと」だったりします。

そのように観客は結局は無力なものではありますが、一方でゴール裏ではとりまとめ役の方々がなんども「楽しもう!、楽しもうぜ!」と叫んでおられました。なるべくポジティブな気持ちを選手と交信したいもんね…。

清水は、勝った後のお楽しみで「勝ちロコ」というのをやります。ロコロコというチャントを、選手と観客と一緒にやるんです。

こんな感じ。

www.jsgoal.jp

動画だとこれが好き。

youtu.be

昨日は、わたしももちろん勝ちロコに連なったんですが、iphoneで撮ってた動画は、見知らぬ隣の人と肩組んでぴょんぴょんしながらだったんで、ごしょしょおおおお!がしゃわしゃしゃしゃああああってなってて、とてもじゃないが赤の他人には見せられぬよ…。

 

アイスタの素晴らしいところは、この勝ちロコを、ゴール裏の中心だけじゃなくてメインスタンドやバックスタンドの観客もやったりするところだったりするんですが*8、昨日の勝ちロコは、小林監督も就任後初めて参加して、試合後急に降り出した雨にしっとりと濡れながらまさに全員がひとつになった瞬間だったように、半分は部外者のはずのわたしにすら感じられました。本当に、幸せな空間だったよ。

 

勝ちロコやって、王者の旗でっかい声で歌って、それでもまだゴール裏では、この幸せな空間を惜しむようにコール・チャントが続いていました。

パルちゃん*9コールに呼応したパルちゃんがバク宙したり、オレンジウェーブ*10コールに呼応したチアガールさんたちが「12」コレオを見せてくれたり*11。フルコースのごちそうをいただいたような贅沢を味わいました。

これで清水は波に乗れるといいなぁと思います。やっぱりホームで勝たないと、しんどいよね。選手も本当にごくろうさまでした。

 

今日は、これから巨大要塞・日産スに湘南戦を見に行くよ!

 

おまけ

こないだ、はてブで、セレッソのサポーターが札幌戦で出したダンマクの件について説明されてたブログに否定的なコメントもぱらぱらと付いてましたけども、胸が痛んだよねちょっと。

ダンマクなどの「線引き」ですけど、当然ですが、人種差別的であるものは問答無用でNGです。でなんで人種差別的なものがNGかといえば、FIFAがそう言っているから、ということじゃないですよね。元々の理由は属性を腐してしまうと傷つく人が少なくないからです。
そういう意味では対戦相手を悔しがらせず腹を立てさせるだけのダンマクってのは、個人的には同様に暴力であるようにわたしには思えるので、怒る札幌サポさんがいたっておかしくないと思うんですけどね。

内幕の事情を赤の他人が知る必要がないのも当たり前で、同じように、事情を知らないのに善悪を判断したり後出しで片方のみを責めるのも、なんか無粋だよなーとは思います。できれば、そういう傷つけるダンマクは無くなって欲しいし、そのぐらいはスルーできれば理想なんでしょうけれど、そのさじ加減は、部外者が決めるのちょっと変なんですよね。
せめてショバ代払え。要するに現地に観戦に行ってから仰ったら?という感じです。

 

わたしの勝手なルールではありますが、クラブの体制やら応援やらなんかの「内幕」への言及は、せめてしっとりと濡れて勝ちロコしてからじゃないと言う資格ないよね、と思っています。
所詮は見ているだけの私たちがものを言うとしたら、相応のコストを負担すべきだと思うんだよなぁ…。

 

 

おまけその2

サッカー場にも、おっさんおばはんが試合結果に一喜一憂する大人の青春はあったりするんだけど、なんであんな映画で青春感じなきゃいけないんだと思っておる次第です。サブカル好きの人って一定数「珍奇なもの」を、珍奇であるという一点突破で良いものだと思いがちな人がいて、わたしはサブカル的なものは好きですけど、そういう雰囲気があるから近寄らないようにしている。くそだせえよそういうの。

*1:スカパー視聴者にしかわからないかもしれませんが

*2:前半のプレスとチェックはすごかったのでしょうがなかったというところはあるでしょう。逆に清水から見ると、少なくない下位チームは同じような方法を取ってくるわけで、ここをなんとか我慢して無失点でいけると色々楽にはなるはずなんですけどね…

*3:村田に預けて突破勝負してクロス、のはずが突破できずロストとか…あれはなかなか悲惨だった笑

*4:と勝利者インタビューでテセが言うてた。選手の間でもホームが鬼門だって言ってたんですと

*5:仙台になら勝てるかもと清水サポーターの知人に紹介?されて行ったわけです。その時点ですでに私のようなたまに清水に観に行くぐらいの人間ですら勝ちに飢えている状態ではあったのよ…ああ長いトンネルよ

*6:チームの調子が悪いとテンポが合わないまま歌い切っちゃったりするのもゴール裏あるある。これ多分全世界全クラブ共通やとおもうわ

*7:そういえば清水は、浦和の残念な観客のせいで無観客試合をさせられたことがあるね…

*8:上の動画をみていただくと画面右端のあたりや1階席の人もロコロコしてることがわかると思います

*9:エスパルスのちょうかわいい芸達者なマスコット

*10:エスパルス専属の素晴らしいチアグループ

*11:言わずと知れたサポーターの背番号ですね