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長い感想

100文字では足りなかった時に

ゴールデン・平畠・ウィーク5試合目 沼の底を覗く

Jリーグ 横浜F・マリノス

豊田スタジアムにて、名古屋グランパスvsマリノス。わたしまけましたわ。

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にほんいちのお大尽*1が作った金持ちサッカー場。羨ましい…
 
どうもマリノスは現在、下り坂フェーズですね。ホーム広島戦、ホーム湘南戦に続いて3連敗です。こまったこまった。
困ったなぁとしみじみ思うのは、連敗前も、これぞ!という良い方法で勝ってたわけじゃなかったところです。だから、今の不調期を克服するための「足場」がないんですね。で、見ているこちら側としては、足場がない分、不安が増幅している感じがある。
私と友人は、豊田スタジアムアウェイゴール裏におりましたが、しつこいブーイングをしてる人もいました*2SNSハッシュタグなどを見ても不満が渦巻いている。悪い雰囲気ですね…カラ笑うぐらいしかできません笑。
 
マルティノスとカイケの加入で前線が活性化した面はありましたが、マルティノスはお行儀がイエローカードの諸刃の剣な上に筋肉系の怪我で1カ月離脱、カイケは、時間が来たら合うかなぁと思っておりましたが、どうも時間が経つたびに合わなくなっているような感じで、不安が高まります。昨日もどうも宜しくなかった。
1トップのFWが機能していない時によく言われる常套句として「前線が孤立している」という言い方があるんですが、カイケの場合は孤立というより埋没という言い方の方が状況をよく表してるように思います。エリクマリノスは手順の少ない攻撃を目指していますが、フィニッシュに大きく関わってもらわなくては困るFWのカイケが行方不明になりがちなんですね。そうするとアクティブなフィールドが短くなってしまう。手数の少ない攻撃の意図するところ=相手の守備体制が整いきらないうちにペナエリアに侵入、が出来なくなり、逆にペナエリアから遠い場所から無理に攻撃をした結果、諸々の理由でボールロストをして逆に速攻を仕掛けられやすくなっちゃうということになるのだと思う。名古屋は堅守速攻で割りきって、前後がぷっつり切れたサッカーを得意とするチームですので、アクティブエリアが短くなってこちらが焦って攻撃してくれればくれるほど、ありがたいわけで…。まんまとハマった形だと思います。湘南には気合負けをしましたが、広島と名古屋には「まんまとハメられた…」という手触りが残っています。
失点は、うーんまぁ、個人のミスが起点になったところはありますが、一方で「どの場所でそのミスが起きたか」というのが、ミスが失点に直接繋がった理由だと思う。
ミスが多いというのは、とても困ったところではありまして、一つは今年のマリノスの失点パターンとして、GKの飯倉くんが、前目のポジショニングをする攻撃的な選手*3なのに、DFとの連携がいまいち取れてないというのがあるように思います。GK飯倉の背後、SBを釣って空いたサイドのスペースから、飯倉くんの背中をシュートコースで狙われている。
いやまぁ、だからGKに背後スペースがあるってどうなのだwというのが一般的に思いがちなところではあるんですが…、エリクさんが去年から取り組んでいるゾーンディフェンスが、どうも選手たちがうまく呑みこめて動けていない、というのがありそうだなぁと思っています。
 
GKの位置については、ゾーンを敷いてライン上げたいという意図的なものなのか、たんに飯倉くんの癖なのかというのは、練習を見に行けていないので*4断言はできませんが…。もし後者だったらさすがにGK変えるだろうから、意図的だと思うんですよね。で、守備で出来てしまってるギャップを突かれちゃってるんですよ…。
マリノスは対人守備力の高い=跳ね返し屋、潰し屋の名DFを輩出する歴史があって、なぜかふんだんに良いDFが常にいるので、堅守のチームだと周りからもマリノスのファンからも思われています。ただ、ゾーンディフェンス下手笑。つーか、マリノスというよりもJリーグ全体、いや歴代日本代表だってゾーンディフェンス下手なのよね………
まぁともかく「何が来てもばちこーんと跳ね返してやるぜ!」的な堅守なサッカーは、エリクさんはやっておられないので、マリノスファンやサポーターさんは、もうそこは諦めちゃってエリクさんにゆだねた方が精神衛生上は良いように、ちょっと思ったりします笑。
横浜・F・「若手をたくさん使って、新しいことに挑戦」・マリノス、ということで、もう歯を食いしばって笑、耐えていきたいなぁ…と思っています。
 
チーム状況が宜しくないなぁ…としみじみ思うのは、試合内容でももちろんそうなのですが、試合後の選手コメントや監督インタビューの内容が、みんなバラバラなんですね。もっと言えば、twitter2chマリノススレなんかをチラ見した感じでも、見ている私たちの意見もバラバラなんです。これは「同じ方向を見て問題意識を共有できていない」状態だと思う。あああああああああ…。沼だ、沼の底が見える…。
 
私がこの2試合を生観戦した感触ですと、俊輔のコメントが一番しっくりきます。
ネガティブな流れを断ち切りたいけど、いろいろなところでチームが連動していない。個人に頼り過ぎて個々の距離が離れ過ぎている。誰か1人が行ってこいではなく、連動しないと崩せない。効率良い攻撃はできているけど、厚みのある攻撃になっていない。
エリクさんの監督インタビューや中澤のコメントでは「サッカーは悪くないが」とありますが、俊輔ははっきり「わるい」と言っています。
まぁ昨日の試合は俊輔のコンディションは絶不調だったんで、バッド・メンタルがコメントにダダ漏れになってしまっている可能性もありますが、私にもあれは「内容は良いサッカー」には見えなかったんですよね…。だって、点取らなあかんのにFWにボール届いてないんだから、どれだけ中盤でポゼッションしようが、学や渓太が突破を試みようが、前にボールが入らなきゃ、決められなきゃ何の意味もないからね…。
 
学や渓太、前田くんのサイド突破は大変ゆかいなものですが、学は昨日は不調、渓太はまだ、突破しただけでその後のシュート精度までを担保できるところまでは行ってないなぁ…というのが正直なところです。
これね、ものすごく見覚えあるんですけど、学のルーキーイヤーがまさにこういう感じでしたよね。「よいものなのに力負けしてフィニッシュまで行けん!」という苦いシーズンでした。
学はその後、自ら修行を申し出て、カエルのふるさと・愛媛FCにレンタル移籍してそこで開花したんです*5。私はですね、あまりにも切ないので愛媛に1度学を見に行ったことがあります。学はものすごくサポーターさんから愛されていて涙出そうになったのを覚えています。
若い才能がある選手が結果を求めてもがく様子というのは、思わず愛媛にサッカー見に行っちゃうぐらい、胸を突かれ、胸を痛める価値のあるすばらしいものだったりします。が、それは出来れば本当は、自分のクラブの内で自然に競争しながら経験値を詰んで行けるのが、より良いことだと思ったりもするんです。渓太にもぜひどんどんひどい目にあって笑、成長してほしいですね。
Jリーグ公式にある俊輔のコメントは以下で〆られています。
でも前ちゃん(前田 直輝)と(伊藤)翔は良かったと思うし、ボランチのところにはミカ(三門 雄大)やヒョウ(兵藤 慎剛)もいる。ここで踏ん張らないといけない。
今のマリノスにはまだ、ベンチからギラギラしている若手もいるし、屋台骨を支えられる中堅やベテランだっている。歯を食いしばって沼地を耐えよう笑。まだ底に手が触れられる気配はありませんが、少なくとも俊輔がダメ出ししてるから笑、きっと大丈夫なはずよ。
 
おまけ1
前節の湘南戦では、球出しが遅いボールボーイに荒ぶる俊輔と、その後球出しを一生懸命練習するボールボーイがTV画面に映っていたようですね。要するにこの数試合の俊輔は大変コンディションとメンタルが宜しくない笑
俊輔には、年に1、2回「こういう時期」があります。大抵は下降の坂の途中の時期です。チームがうまくいかなくなりつつある気配を察知して、周りより先回りしてイライラしているわけですがw
大変チャイルディッシュで手放しでほめられたもんでもありませんが、私にとっては、そこが俊輔が好きな、大きな理由のひとつだったりします。そうやって色んなことがダダ漏れになる俊輔がとても好きなんです。生きて感じて血が通って、その血をたぎらせて私たちを楽しませようと、喜ばせようとしている、でもうまくいかねー!ともがいている様子をそのまま触れるようなヒリヒリした感情が、みているだけの私たちにまで伝わってくる。手触りがあるから。
 
おまけ2
前線の補強が常にシーズン始まってから、という状態ではまぁ勝てないよな。優勝の可能性があるからには諦めるようなことを言っても詮無いものではありますが、まずは「マリノスは、キャンプ前にFWを揃えられないような、割と残念な状態である」ことも肝に銘じておきたい。
 
GWにずっとサッカー見つづけた「ゴールデン・平畠・ウィーク」は、取りあえずは一旦帰宅です。まぁまた日曜はサッカーですけども。
すごく楽しかった記憶は、別の記事にする。なげーな。ほんと。

*1:トヨタグループはスポーツやカルチャーへのスポンサードも多くて、名実ともに良い意味で御大尽だとしみじみ思うですよ

*2:こういうのは本当にどのクラブでも同じですが「安い席のすみっこ」に座ってる人が大体いちばんお行儀が悪いように思います。それも少数で「同じ顔」です。まったくなぁ。わざわざ大混雑で旅行費用も高いGWに遠いアウェイにサッカー見に来てるのに、ブーイングしかすることねーんかよ

*3:GKで攻撃的というのもなにやら不思議な言い方ですが、GKにも守備的、攻撃的の二種類ある

*4:マリノスタウンマリノスタウンよ!!マリノスタウンなら気軽に行けて近くで見られて練習天国じゃったのに…

*5:もう戻ってきてくれない可能性も何度か思いました。帰ってきてくれて本当によかった。そしてカエルの一平はじめ愛媛サポさんは未だに学を応援してくれているのが本当に心からありがたいものだと思います