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長い感想

100文字では足りなかった時に

仙台で、ベテラン選手の底力を見た

Jリーグ 横浜F・マリノス サッカー

週末は、仙台に行っていました。

目的は2つ、マリノスベガルタ仙台戦を見に行くのと、定禅寺ストリートジャズフェスティバルを楽しみに行くこと。

 

ベガルタ戦は、かなり渋い、しょっぱい試合でした。今期のマリノスはとにかく攻撃のあと一手が出ないという、なんとも苦い試合が多くなっているんですが、昨日もそんな感じで。

スタメンにビックリしたんですが、俊輔不在が続いて懊悩のポジション・トップ下は、天野くんではなくてベテランの兵藤が、CBには栗原勇蔵が返り咲いていました。それから右サイドに前田直輝とか、久しぶり感のあるスタメン。しかし残り6試合?ぐらいで、これなら!というスタメンができなかったシーズンじゃのう…orz

 

ベガルタ天皇杯グルージャにこてんぱんになったあとというコンディション良好とはいえない状態だったらしく、すっかり秋の風になった仙台とはいえ台風一過の好天のあとの熱も感じるスタジアムで、割と低調なw 試合が展開されていました。

 

うちは、ウィルソン苦手なんですよ。必ずやられてんじゃないかというぐらい苦手。おまけにハモン・ロペスみたいなサイドで仕事ができるブラジル人も苦手です。この二人に良い形で動かれては困るなぁと思っていました。ベガルタは前半、ことごとくセカンドボールを奪取しちゃうもんだから、うへーと思っておりましたが、その後、どうもFW二人に善きパスがなかなか通らない。マリノスパスミス続出の体たらくだったので、ベガルタ優勢とはいえ中盤でなんかごにょごにょやっとるなぁ…と。ああしょっぱい。
後半は、なぜか、うって変って前田がアグレッシブに変身して一気に活性化します。個人的に、ぎゃーこれ!と思ったのは右サイドで、前田がいったん持って小林パンゾーにパスしつつ追い越した前田へワンツーかましてまんまとペナエリアに侵入、シュートしたところ。速くてテクニックもある前田の好きなパターン*1だと思うんですが、これ決まってたらもっと楽だったろうなぁと思う。とはいえ、右が攻め気になれば左が楽になるわけで、最後のシークエンス、かなりスペースも楽になってたところに学が攻め込んで、兵藤に絶妙なグラウンダーのクロスを供給したのが決勝点になりました。

 

マリノスのサポーターは、兵藤が大好きなんですよ。本当に。

兵藤は、国見でキャプテンを務めて、インハイ、選手権のタイトルを獲った男です。その後早稲田でもキャプテンを務めた「キャプテン男」。どこでもキャプテンやっちゃうのでも分かるように、大変まじめな性格、そして、あくまでもさわやかなキャラクターで、女性のサポーターはもちろん男性サポーターからも熱烈に支持されています。なにしろ、プレーが大変献身的なんです。

兵藤の選手チャントは、懐かしのJ POP「歩いていこう」をベースに、「歩いていこう」じゃなく「走っていこう」、そして「お前の足でかき回せ」という替え歌になっています。なにしろ本当によく走るんですね。まぁそれは、逆にいえば、必ずしもクレバーな/効率的なプレーができるタイプではないということでもあるんですがw 中盤なら左右前後だいたいやれる&場合によってはSBもやれる*2ユーティリティ性の高さと献身的に走り回る姿がとにかく愛されマン。プレー見てるだけで「この子は絶対性格が良さそう」と確信できるようなタイプなんです。

 

ただ、いつまでも若手だと思ってた兵藤も30歳を超えて、反応も含めた「速さ」に陰りが見えてきていましたし、エリクマリノスショートカウンター・速攻志向なので中盤の粘りとか要らんねんとか若手使いたいねんとか、恐らく色んな理由で、エリク体制になってからの兵藤は「守備固め要員」になってたんですね。まぁ守備固めにもかかわらず、スタジアムに行くと観客席は相変わらず7番ユニフォームが多くて、やっぱり人気高いなぁと思ってはいたんですが*3、久しぶりのリーグスタメンで、トップ下で、のどから手が出るほど欲しかった得点をあげたら、そりゃもう、サポーター席は狂喜乱舞でした。懐かしのJ POPチャントを壊れたレコードのように*4繰り返すサポーター席のすみっこの方で、なんかわからんけど泣けてきちゃって堪りませんでしたよ。年をとると涙腺が弱くなりますね。

試合内容が良いとは、決して言えなかったんだけど、今期の中でも印象的な試合になりました。

 

ベガルタ仙台のホームスタジアム、ユアテックスタジアムは、Jリーグ屈指の素晴らしいスタジアム。球技専用というのも素晴らしいんですが、地下鉄の泉中央駅から本当にすぐ近く、電車に乗ったら仙台中心地まで20分ぐらいという近さなので行きも帰りもストレスが極小なんですね。東京からならナイトゲームでも日帰り可能なぐらい。

ただ、私は前述の通り、定禅寺ストリートジャズフェスティバルを見るという目標もありましたので、ラッシュを避けてゆっくり目で市街に戻って、軽ーく祝勝会をやって、お行儀よくホテルに戻ったのでした。

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私は、スタジアムの屋根が空を切り取った風景をすごく愛しているのですが、ジェームス・タレルってひょっとしてフットボー好きなんじゃないかと睨んでいる。

 

 

おまけ

前田とパンゾーの右サイドは、パンゾーが飼い主で前田が飼い犬という感じで、このコンビネーション詰めてったら面白いんだけどなと思って見ていた。前田も自分でもってりゃいいのにいちいちパンゾーに渡すのが、「もっといいところにボールなげてご主人様!」という風情のウェルシュ・コーギー的で大変良かった。いったん預けて前をかき回してから受け直したいんだよね。それが前田が活きる道。がんばれ前田。もっと見たいぞ前田のプレー。

 

おまけ2

勇蔵も、一撃必殺のヒットマンみたいな顔つきでブロックしたのち、いちいちボンバに横パスを出す。勇蔵は展開力がなぁ…。そこ、がんばって突き抜けてくれたらなぁと返す返すも。ボンバ居なくなったらお前どうするつもりだと。

 

おまけ3

試合終盤の学へのファウル、何事もないことを祈る…。学が居なくなったらひとつも点取れなくなりそうじゃよ今のマリノス
しかし、今期ほんと覚醒したなぁ。感慨深い。FC東京の中島もそうだけど、男の子という生き物は、スイッチ入ると一気に顔が大人になるね。その瞬間を見るのがまた楽しい。

 

おまけ4

ベガルタ仙台のマスコットは、元祖悪童・ベガッ太くんさん。悪童だけど愛されていて石像が作られてるくらい。

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定禅寺ストリートジャズフェスティバルについては、次。

とても素晴らしいイベントでありました。

*1:これ、何度もやろうとしてたけど、さすがに何度もやったら相手DFだって「あーまたか」って思う話でw

*2:本来の主戦場は左SHかなとは思ってはいるんですが…

*3:一番多いのはやはり10番SYUNSUKE、それから22番BOMBER、その次ぐらいが8NAKAMACHI、7HYODOという気がする。主観ですけど

*4:古いたとえ