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長い感想

100文字では足りなかった時に

東京街中・自転車問題について、補足。

長すぎるブクマ的なもの

以前に書いたエントリで、いくつかいただいておりましたブクマに、補足のお話をしたくなりました。時期外れで突然IDコールして申し訳ありません。タイミングが読めないタイプで。

 

b.hatena.ne.jp

 

■駐輪問題について

id:Cunliffe さま、id:kanose さまより言及いただいた件についての補足。

私の当該エントリで言及したのは、商業施設の駐輪場についてでした。店舗とかショッピングセンターなんかだと、Cunliffeさんが仰っているように警備員をばっちり貼り付けておいても言うことを聞いてくれない状態だったりするようです。自転車でちょっと買い物、という時に、すみません裏動線*1に行って地下の駐輪場に止めてください、と言われて嬉しい気持ちになる人はあまり多くはないだろうしね…。

これが、駅前の公共駐輪場だと話は別で。京都駅にもあった記憶がありますが、近未来感あふれる機械式の地下駐輪場、なんてものも出現しているぐらいニーズは高いですね。近未来駐輪場は、作るコストがバカみたいに高いのと規格が合わない自転車が使えないようで、ロードバイク乗りの人には「壊れるかも…」と忌避される傾向があるようですが。

京都のやつ、ありました。これですね。

kyotopublic.or.jp

 

で、ですね。商業施設の時間貸し地下駐輪場の稼働率が低い、という話と、同時に聞いて興味深かったことがもう一つありまして、ビルの駐輪場(月極め)、というニーズが増えているのでは、ということなんですね。

 

行政区によって規制が異なりますが、一般的に新しく店舗やマンションを作る場合には、このぐらいの面積に対してこのぐらい駐輪場を作れという条例があります。この「店舗の附置義務駐輪場」の運用が難しい、なかなか使ってもらえない…というのが、先のエントリに記した内容でした。で、この駐輪場の設置義務というのは、実は多くの自治体で、オフィスビルは対象になっていないケースが多いんです。なのでオフィスビルには駐輪場がないところが多い*2

でも、入居する企業からのニーズとして見えつつあるのも駐輪場なのだそうです。

従来から、銀行とか生命保険会社とか、自転車で地回り営業したりする業態のテナントは、自転車置き場を求めるニーズは当然あったわけですが、そういう「営業用」の自転車置場ではなくて、社員の福利厚生として通勤用の自転車置場をというニーズが、少数ながらあるようなんですね。まだまだマジョリティではないけど、そういう声が聞こえ始めているらしい。都市居住者が増えたこととか、自転車がブームとか、アイティー関連の「そういうのがかっこいいんでっしゃろ系」の企業が東京に増えているとか、そういうこともあるのかもしれないですが。
こういう多様化はとても面白いし格好いいなーと思ったりもするんです。でもね。


まぁそんなこともあって、これから増えていくのなら、なおさら「通勤で自転車を使う」とか「東京街中でロードバイクと暮らす」ことについて、社会共通のコードがもう少し必要になるかもなぁと思います。
自転車乗り同士(ママチャリvsロード)の「アイツの方がマナー悪い」合戦も、正直、非自転車乗りからするとうんざりベスト3級だと思いますし、自転車乗りと非自転車乗りとの断絶も、共通コードがないままだと、あまり良くない方向にどんどん行くのではと感じる。

まぁ、共通コードって、ほんとうは、要するに道交法なんですけどね…。ただ、自転車と歩行者、どちらも道交法を理解して守る義務を負いにくい形態なので*3、法律よりもゆるやかな共通コード、文化、マナーがあればいいのになーと思う。

 

例えばですが、

 

  • 街中自転車は、歩行者よりも速い分、何かあった時には加害側に立たされる可能性が高いんだから、自衛の意味でも気を付けなきゃダメ
  • 自転車は「なるべく停止しないでいたいな」と思いがちで、信号無視しやすい心理状況になる時あるよ、気を付けよう
  • 「ちょっとならいいよね」で簡単に地球ロックしちゃいがちだけど、地球ロックされると万が一の時に移動できないからやっちゃだめ
  • 歩行者は、歩道から簡単にはみ出て歩いちゃだめ、そこは自転車の通る道

的な。

ええと、自動車の普通免許の講習の時に言われるやつ、「ハンドルを握ると人格が変わりやすい人は気を付けましょう」的なノリなんですが、自転車乗り特有の「感情のクセ」とか、自転車を取回す時に周りに与える影響とか、そういうのを、道交法とは別の方法と言い方で、もう少し共有化できるといいのになぁと思うんですよね。

でも、まぁ、少なくともはてぶの反応だと、うっせーばーか、みたいな自転車乗りの方も結構いるんで、なんだかねーもー。自転車文化なー、このままなら成熟できる感じしなくない?*4

 

例えばですけど、街中のガードレールの切れ端に「地球ロック」した自転車があって、救急車や担架が取り付けなくて患者を運べない、地球ロックしてなきゃ動かすこともできるけど…、的な問題って、ここまで酷い例え話じゃないにしろ、しょっちゅう起こっているんだろうと思うんですよね。私も、実家の前のガードレールに毎日地球ロックするロードバイク対策に苦労したんで。

実家には当時、年寄りが住んでいたので、安全のために自治体が実家の玄関先にガードレールを付けてくれたんですけど、そこに毎朝「地球ロック」するロードバイクが表れて、足が良くない祖母は、狭い歩道空間に止められた自転車を上手に避けて歩けないので困っちゃってたんです。で、孫たちで交代で見張って犯人の出入り先(数件先のビルの会社員でした)を突き止めたので、文句を言いに行って辞めてもらったんですが、これ、なかなかの労力だったんですよ。当時は、高校生や大学生や就職浪人生やらの暇な孫がいたから笑、面白がってくれたってのもあって何とかなったって話で。

そのロードバイクはその後、少し先にある公園脇の歩道のガードレールに地球ロックを始めたらしく、その歩道を通って公園に向かう保育園のバギー*5が通れなくて困ってると聞いた祖母から、探偵役の孫(わたしのいとこ)に伝わり再度文句を言いに行ったらしく、ロードバイクの輩は2度怒られているはず笑。その後、輩がどうなったかは知りませんが、「そういう労力」が誰かにかかってしまっているようなのは、やっぱりどうなんだこれは、と思うんですよね。前の話に戻りますが、警備員を常に立たせておかないと駐輪場に停めてくれない的な「労力」です。

この話をすると「それを言うなら自動車の違法駐車の方が酷い」という人が出てきたりするので、うーん困ったねと思ったりもしますが…。あいつも万引きやってるからいいだろという話に付き合うのは面倒くさいすぎるし、違法駐車はナンバープレート見れば犯人を追えるし罰則を実行しやすいから楽な面もあるわけで。万が一時に移動しにくい度でいえば自動車の罪は相当重いわけですが、地球ロックしちゃってるなら自転車もあんま変わらなくなりますし。

 

話がだいぶ横滑りしてしまいましたが、「自転車乗りサイドからの、共通コード・文化の発信」みたいなこと、もっと進むといいよなーと、思っているんで、良い機会でしたので、補足情報を記してみました。

 

 

おまけ

週末は仙台の街中をぶらついていましたが、仙台は目抜き通りの道路も歩道も広くて、歩道にばっちり「歩行者ゾーン」「自転車ゾーン」が分かれていて、自転車ゾーンの縁石もかなり気を配って下げられてたので、こりゃいい街だなぁと思いました。
あとは、街中を歩く人の量が、やっぱり、東京・横浜の繁華街なんかと比べると一段と少ないわけで、やっぱり東京街中自転車はきびしいよなー。

 

*1:地下に降りる動線はあまり建物の中心には作りませんから

*2:金儲けが目的でビルを作るわけで、規制もないのに儲からない駐輪場のためにスペースを割きたくないということで

*3:自動車と違ってナンバープレートもないし

*4:自転車乗りの方のご意見を見ていると、自由度への優先順位がかなり高い方は多い気がします。まぁでも一方で、自由に当然に付属する責任や義務を回避したがる、または回避しやすい構造がある(ナンバープレートないしさ)ので、うーん

*5:小さい子を何人か載せて移動する大きいやつです