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長い感想

100文字では足りなかった時に

「ゲームが良くなかったのは、試合終了前に帰る人が多いから分かる」と彼女は言った

Jリーグ J3 YS横浜

週末は、J1は私たちがすごく食べたかった、じゃなくて獲りたかったルヴァン杯の決勝があったのでリーグ戦はお休み。J2清水は金沢アウェイ、そしてJ3は小休止後の再開で、YSCCのホームゲームを見に、いつもの三ツ沢に行っていました。これだけカテゴリを横断してると見るサッカーに事欠かなくて有難い限りです、いや、ほんと。

 

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お子様の方が圧倒的に多いぞw これがYSCCの魅力。

 

YSの試合を見るのは1か月ぶり。味が丘のFC東京U23戦なら行けたっちゃいけたんですが…10/2はですね、その前の週に清水が天王山その1の松本山雅戦に負けたので「すわ!ここは私が!」とばかりにセレッソアウェイに行ったもんですからw、行けなかった。
そんなこんなで、アウェイゲームが続いてたのとJ3の日程も小休止がぽつりとあったりしたので、間が空いていました。見られなかった1か月間のアウェイゲームの塩梅も、うーん戦績よろしくないなぁ…コメント見てもあまり上々とは言い難いなぁ…という感じで。

 

YSCCは、2週間の小休止後スタメンを少しいじってきました。まずはGKが守山選手から浅沼選手へ、中盤の底でかなめ役を山崎選手から山本選手に変えて、という布陣でした。
それが幸いではなかったのかはわかりませんが、どうもですね、選手がイージーなミスが目立った試合で…。パス位置のずれとか、トラップミスが目立ってた試合でした。今季のYSではずいぶん減った、ミス起点の得点というかゴール前ががら空きになってしまった瞬間に追加点取られたりとか、大変消化不良感の残る試合で。

弱いチームを私は応援しているのだから、結果を積極的に求めていっているわけではないわけですが笑*1、こう、ミスの多い試合や、戦っているように見えない試合、かみ合ってない感じがする試合は、モヤモヤが溜まってしまいますね…どうしても。

 

昨日は、このところ考えている「私たちは、何を見たくてサッカーを見ているのか」ということに関して個人的に、ひとつ興味深いお話を伺いました。

まぁ、要するに意気の上がらない試合展開で負けて、同行者としょんぼりしながらスタジアムを去ろうとしたんですね。そしたらたまたま、顔見知りのボランティアスタッフの女性と目が合ったのでごあいさつをしました。

入場口であれこれと忙しく立ち働いておられたそうなのですが、私たちと目が合った開口一番「きょうの試合良くなかったですね。いつも来ていただいてるのに本当にすみません…」と謝られてしまった*2
謝られるのも心苦しいし、まぁ負けたら負けたでどのへんがどーだあーだと言い合うのも楽しみのひとつだったりするので、「いやー、あのプレーが何とかなればアーダコーダ」としゃべっていたら、その方の持ち場はエントランス周りでスタジアム外だったので、試合は見てないとおっしゃる。
でも、良くない試合をしたんでしょう?という目測が付いた。なんで知ってるんだろう?

彼女は、「ゲーム終了時間を待たずに帰るお客様が多かったんですよ今日は…」と続けました。

 

そうかー、なるほどなー。そうだよな。

私も、わぁあこりゃダメじゃろー、という酷い試合の時は最後まで見ないで帰っちゃう時がたまにあります。帰りの電車やバスの時間や、込む前にスタジアムを出たいなーという思いや、そういう事情も込みですが…。試合運営をしている側としては「途中で帰っちゃう客」はなかなか辛いものがあるようでした。

特にYSCCはまだまだ集客力もほとんどないクラブ、多くは選手の身内や友人、個人的なファンとかYSスポーツクラブのゆかりの方なんかが多かったりするんで、いい意味でもわるい意味でもアットホームなんですよ。ちっとも威張れる話じゃないですが、いちげんさんはほとんどいない笑。

それでも「あーこりゃダメだ」と帰る人が出てしまうぐらい、良くない試合だったんだなぁ…。うーん。切ない。

 

チーム状況、よくないですねぇ。

戦術浸透が出来てないというよりも、個々が、出来てほしいことが出来てない。あえて言葉を尖らせて言うのなら、選手一人一人のプレーの質が、やっぱりこう、試合が積み重なって個々の選手の疲労やコンディションも悪化している秋だからこそ、目につきやすくなってしまっている。ゲームの意図をこなせない、相手を上越せないんですよね。

春~夏にかけて、超グッド・ゲームを作っていた時期もありましたが、やはり、結果も出ないし、蓄積疲労もあるだろうしで選手もしんどいだろう。
お金がなくて選手にろくに俸給も支払えていないセミプロチームなのでそこは言いっこなしだと思ってはおりますが…。帰られちゃっているというのは、厳しいよね。切ない。

 

それでも、ゴール裏の人数や応援に参加してくれる人は少しずつ増えているし、試合後の選手を迎える時にブーイングをする人なんかもいなかった*3。嫌な言い方をすれば、ブーイングしたとこでこれどうしようもないぞ、という力の差があるなぁ…。としょんぼりとかみしめるような空気だったようにも思います。

 

それでも、勝てないからといって応援しなくなるわけではないんですよ。勝ってほしいんだけど、勝つことだけが「見返り」ではないんですよね。というよりも、わたしたちは、何か見返りを求めてサッカー場に足を運んでいるのだろうか。

 

いやもちろん、勝ちたい。
毎試合見に来てんだから勝ち点3を見返りで寄越せ!と言って、もらえるものなら欲しいんですが笑、そうはいかないんで、そこはダダこねてもしょうがないところなわけですよ。

で、次に思うのは「いいプレーが見たい、成長が見たい」と言うところだったりする。素晴らしいファインプレーや、意図は分かるけど今まではうまく出来なかったことができた瞬間なんかは、負けても「あそこが良かった、あそこだけ何度も脳内でリピートしようぜ」なんて言いながら帰りの相鉄バスで話してたりする笑。

それから、いいプレーも成長もなくても、「気持ち」が見えると、割とこう、その選手の「勝ちたかった気持ち」をキラキラ光る大切なおみやげとして持って帰ったりもします。じつは案外、そういう「気持ち」のおみやげって、勝ち点3と同じぐらい尊い宝物になったりする*4

 

昨日はねぇ………、それがなかったな笑。

 

いやもう、大したお金を払ってないし無給選手もいるぐらいなので、それをお願いするのはおこがましいんですが、やっぱりですね、気持ちは、見たいんですよね。
そんでね、一方で、「気持ち」ほど、人に見せるためにはわが身を削る労力が必要なものも、なかったりするんで…。切ない。お金欲しい、お金…。みんなにお腹いっぱい安心してサッカーに打ちこめるお金を上げたい。私が大金持ちなら…!でも私はしがないサラリーマンなので、毎試合ホームゲームに足を運んでプレーに一喜一憂することしかできません。

 

先々週のJ2リーグでは、ジェフ千葉のゴール裏の一部の残念な人たちが、ピッチ内にトラメガ投げただのなんだので騒ぎになっていました。個人的には、どんな試合だろうがモノ投げるなんて即つまみ出して反省するまでスタジアムのビジョンの下に磔にでもしてやればいいのに、と思いますが、どうも、ジェフ千葉の当日の試合も、手触りの決してよくないものだったようです。うーん、切ない。

 

で、手触りの良くない、持って帰れるものがまったくない試合の時は、どうやってその後をやりすごすか、というのを、サポーター側はノウハウとして蓄積していったらどうだろうか、と思ったり。

もちろん、個々人レベルではやってんですよ。スタグルやけ食い、反省会で痛飲、帰りのシャトルバスで和気藹々&喧々囂々、こういうのは、まぁ誰しもがやってるんですが、Jリーグやクラブで、「負けた後の正しいくやしがりかた」みたいなの、やってくれないかしらね笑。

イメージとしては、JTの広告の「大人たばこ養成講座」みたいな感じなんですが、どうでしょうか。だめかな。

 

おまけ

マリノスはルヴァン準決勝で負けるし、ベイスはCS肉薄したけど負けたしで、なんとなく横浜スポーツ界はいまいち活気のない一週間でした。ビーコルセアーズはどうなってるんじゃろね。

 

おまけ2

私は横浜市民ではなくて都民だし、横浜市民になったことは一度もないんですよ、横浜の学校に通ったこともない。なのにいつの間にか横浜っぽい感じになっている。まぁマリノス応援がきっかけではありますが、Jリーグの「地域密着」スローガンって、このような側面があるんだろうなーと思ったり。
ブコメで「地方選挙で自民が弱いのは」というのをしたためましたが、Jリーグを見るために全国の都市を襲撃していると、東京というか首都圏と違う「地方の意地」とか「地方の論理」とか「地方の面白み」なんかを、すごく体感できます。すごく面白いことだ。私は地方で暮らしたことがないけど、そのどっしりとした「地方の手ごたえ」を感じます。

川淵さんは、西ドイツブンデスリーガをお手本にJリーグの骨子を作ったらしいのですが、本当に面白いおじいさんだなぁあの人は。功罪ある方ではあるとは思いますが、やっぱりスターリーグ的なものじゃなくて、「日本中で局地的に、拠り所になれる応援する対象」があることって、面白いことだと思う。
なんていうか、鎮守の神様がいる感覚。

 

 

*1:それでいいのか。それでいいのだ仕方ないw

*2:Jリーグ開催ではJ1からJ3まで、どのクラブでも運営サポートをするボランティアを募っています。老若男女さまざまいらっしゃって、クラブの浮沈をわが身に引き受けてサッカーライフを謳歌しておられる。すばらしいことです。清水のボラスタさんは、試合終了後に出口に待っていて「ハイタッチ隊」をやっていてくれたりします。あれいいなハイタッチ隊

*3:去年は何試合かブーイングする観客がいました。胸が痛い

*4:あの試合のマツのプレー、キモチ見えすぎて笑ったよなぁ、なんて未だにマリサポ同士で話したりする、大切な大切な宝物です